
みーっけた!

ある日、森の中を散歩していたなかよしの柴犬、ムギとアズキが、ふと足を止めました。
ムギが興味津々の顔で前を見つめ、アズキも興味津々にその方向を見ました。その先には、大きな箱が落ちていました。
「なんだろう?」「気になるね。中を見てみよう!」
二匹はワクワクしながら箱に近づきました。箱のふたをあけて中を覗き込むと、そこにはふわふわの毛布と一冊の絵本が置かれていました。
「おや、これは……?」ムギが興味津々に絵本を取り出しました。
「誰かが落としたのかな?」アズキが考え込むと、ムギが笑顔で言いました。
「それよりも、この絵本読もうよ!」
毛布を敷いて、箱の中に一緒に座り、絵本を読み始めました。物語は素敵な冒険のお話で、ページをめくるたびに二匹の心も一緒に冒険しているかのようでした。
二匹は暖かくて楽しい時間を過ごしました。そして、絵本を読み終えた後、箱を元の場所に置き、再び森の中を散歩し始めました。
その日から、ムギとアズキは森の中でお宝を一緒に探し求めるようになりました。そして、二匹の冒険はまだまだ続くのでした。
