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夫の死【6日目】
朝、単身赴任先と寮の片づけに
姉と高速で向かう。
日曜にも関わらず担当の社員が来て下さる。
机には白いお花を飾ってくれていた。
デスクやロッカーの持ち帰るものを整理。
後の片づけは引受けて下さる。
寮に移動し管理者にご挨拶。
この方が見つけて方々に連絡して下さったんだなぁ。発見した時の光景、どれほどショックだったか。感謝は言い尽くせない。
夫とは趣味のバイクで話が合ったそうで、
出張のたびに手土産も忘れず良い関係だったらしい。
寮の荷物を全て持ち帰る事は出来ない。
姉と迷いながらの作業。
この町の分別方法が分からないが、
じっくり調べる時間が惜しい。
これは持ち帰る、こっちは捨てる。
これは金属、こっちはプラスチック。
頭が混乱し片づけが進まない。
処分品の対処。
長年お世話になっている地元の知人に
昨日お願いし、ヘルプに来てもらった。
不燃物の日に処分と当日までの保管を引受けてくれた。ありがたい。
仕事以外でも社会的弱者の支援をされている
女性。テキパキと陣頭指揮をとってくれる。
考えが整理され、はかどる はかどる。
管理者に「何かあれば私に連絡を下さい」
名刺を渡す彼女。私が度々足を運ばなくて
良いように先に先に動いてくれる気遣いに
頭が下がる。TV、テレビ台、家電などの大物を
持ち帰ってくれた。
早々に寮を出なければ。
会社に迷惑はかけられない。
残りの荷物は明日だ。
夜、車に入るだけの荷物を乗せて姉と帰宅した。