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adsum coffee(アドスムコーヒー)がコーヒーに関するブロシュアと社内レポートの一部を公開します。
私たちadsum coffee(アドスムコーヒー)は、これまでダイレクト契約に特化したコーヒー豆焙煎事業者として事業展開してまいりました。
このたび、小規模ではございますが、新しくお客様をお迎えする準備を整え、オンラインストアの整備をさせていただきました。
それに伴って、これまで定期便のご契約をいただいているお客様のみにお送りしてきた「ブロシュア(コーヒーにまつわる短い読み物)」の一部をnote.com上で公開させていただく運びとなりました。
以前より、お客様から「前に送られてきたブロシュアをもう一度読みたい」というお声をいただいてきましたが、個別に再送させていただくことが難しく、未対応の案件として残されており私たちスタッフも心苦しい思いをしてきました。
note.comへの記事投稿にあたり、新たに紙面の組み直し等の必要が生じるものの、これまでブロシュアの紙面制約の関係でお客様にお届けできなかった文書群や、adsum coffeeが原料調達にあたり日々作成している社内向け調査資料の一部も公開させていただく予定です。
adsum coffeeを以前よりご利用くださっているお客様はもちろん、コーヒーが好きな方、コーヒーにご興味のあるすべての方に、当社の記事を読んでいただけるのはこの上ない喜びです。
また、note.com上で新たに作成される記事も今後は増やしていきたいと考えております。
みなさまのコーヒーライフがより豊かになる一助となれば幸いです。
今後ともadsum coffeeをお引き立てくださいますよう、心よりお願い申し上げます。
<Delicious Coffee!1890> Currier & Ives
執筆陣の自己紹介にかえて-図像の解説
adsum coffee Research Division
上の一枚は、1835年から1907年までニューヨークに実在した、Currier & Ivesというプリント会社の作成したリトグラフです。Currier & Ivesはその活動期間に100万枚を超えるリトグラフを作成し、新聞をはじめ、広告や書籍の挿絵など、幅広く手掛けました。
コーヒーが大衆化したのは、それほど昔のことではなく、まさに上のリトグラフが作成された19世紀のことでした。大量生産ならびに大量消費の体制がヨーロッパ諸国に牽引される形で地球規模で整えられました。こと日本に限っては、コーヒーが大衆化するのは第二次世界大戦が終結したあとにすぎません。1950年代から1964年開催の東京オリンピックの間に、国内初のインスタント・コーヒーが森永製菓によって発明されたことなどが後押しとなり、一気に家庭のなかにコーヒーが広がりました。
コーヒーと人類の決して長くない付き合いのなかで、コーヒーがこれほど広がったのは、それだけコーヒーが人々を魅了する飲料だったからに他なりません。
note.com上でadsum coffeeから発信される記事を作成するのは、私たちadsum coffeeのResearch Divisionに所属するスタッフです。私たちは日々資料と向きあい業務にあたっていますが、コーヒーにまつわる資料は膨大であり、到底すべてを読み尽くすことはできません。
とはいえ、デスクにコーヒーカップを置きパソコンと睨めっこしつつ、偶然に発見した上の一枚などが私たちの楽しみでもあります。
人類がごく短い期間に大量に作成してきたコーヒーにまつわるイメージや柔らかい文章の海に触れることは、統計データや各国際機関のレポートばかりを読んで過ごしている私たちResearch Division(調査部)のスタッフにとってそうであるように、コーヒーが好きな方、コーヒーに興味がある方、ひとりひとりにとっても、コーヒーとの接点を増やし、楽しみを広げるものとなることを願っています。
次の記事について
初投稿はこれにて終了しますが、次の記事について簡単にご案内申し上げます。<Delicious Coffee!1890> Currier & Ivesの図像をよく見ると、現代の私たちがコーヒーを飲む場面とは違う点に気づかれるのではないでしょうか? はじめに、図像のなかの人物が持っているソーサーのサイズ。異様に大きくしかも深さがあります。加えて、カップの形やカップから伸びるスプーンはどうでしょう。オフィスや家庭ではすっかりマグでコーヒーを楽しむことが一般化していますが、彼の持っているのはマグというよりはカップのように見えます。では、なんとなく使い分けてしまうカップとマグはどんな違いがあるのでしょう? さらにいえば、コーヒーカップとはいったいどんな背景から生まれてきたものなのでしょうか? 次回以降、少しゆっくりと「コーヒーカップ」の歴史をご紹介したいと思います。それでは、今日も美味しいコーヒーを! Delicious Coffee!