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コモンズのつくり方 「ちょっと家つくっちゃう?」講座 基礎編④
講座2回目が終了して、3回目はいよいよウッドデッキの組立!
…の、その前に、屋外で使用するものだから、木材に防水・防腐塗装をしておかねばならないのです。(本当はケミカルなものは使いたくないのだけどまだノウハウがなく)塗装は12時間乾燥の2回塗りとかの制約があるので、講座の中には組み込めなくて、2回目と3回目の合間に実施ということになりました。
今回とても嬉しいのが、地元の間伐材を使う!ということ。皮剝き間伐という方法で間伐した木材を購入させてもらいました!
皮剝き間伐についてはまた別の記事で書きたいのだけど、ざっくり言うと、
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①日本の森(山)は戦後に住宅用に大量の杉・ヒノキを植林したけど、安い海外材がデフォルトになってしまって、もうコストが合わないので手入れされず荒れている森がほとんど。
②それで余計に杉・ヒノキは細い鉛筆みたいなヒョロヒョロになっちゃってるし、土壌は荒れてるし、土砂災害を引き起こしたりしている。
③一方で、安い海外材は海外の原生林をものすごい勢いで破壊する原因になってて、気候変動の要因にもなってる。日本の森を間伐で手入れして木材を使うことが日本と海外両方の環境を回復させることにつながる。
④間伐は限られた職人さんしかできないものだったけど、皮剝き間伐は木の皮に切り込みを入れて、みんなで皮を引っ張って剥いて、立ち枯れさせる方法。誰にでもできるし、運び出しに大掛かりな重機も要らない。みんなが参加してできる方法。詳しくはこちら。
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そういう活動をADS(株)でも始めつつあるのですが、茨城県ですでに活動されている「きらめ樹常陸」という4人グループの皆さんと最近繋がらせて頂いて、今回、めでたく間伐材を供給頂いたのです。わーい嬉しい!
と言いながら実は「きらめ樹常陸」さんは、皮剝き間伐こそもう何年もやってらっしゃるのですが、あまり木材の供給の方は経験がないとのことでした。今回のような、森から切り出した丸太を製材所に持ち込んで製材してそれを運搬して納品するというようなことは初めてだったそうです。いろいろ製材所も探し回って調整くれて。頑張って森から木材を運び出して(重機が要らないとは言えそれなりの力仕事)、製材して、友部コモンズまで軽トラで運んできてくれました。
なんか、森のことを考えて頑張って活動してる人たちが、いろいろ不慣れなこともありつつ、そこから出た間伐材を供給してくれるって、良くないですか??サステナブルな共助コミュニティ実験の場である友部コモンズ。そこでウッドデッキを作るのに、その材が誰がどこからどんな風に運んできてくれたか、顔が見える。ストーリーがある。なんかいいなあ~と。
そしていざ塗装。
…が、不慣れなのは製材だけではなかった。
塗装なんて塗るだけだし、と思ってナメてました。
いざ、塗ろうとしたら、
表面ザラザラ。
そう、ホームセンターで売ってるすべすべの2X4材とは違うのです。このままウッドデッキにはできない。ヤスリがけでは対応できないレベル。これ、カンナかけなあかんのちゃう?ってなって。ああ~電動カンナ、買っておけばよかった!ってなって、急遽Amazonで注文、翌日着。(Amazonに頼るのはサステナブルではないとは思うのですが仕方ない)
電動カンナが来るまでの間、手伝いに来てくれたリンくんが頑張って手でカンナをかけるも、素人だから(ていうかその場にいる全員素人)板1枚かけるのにもえらい時間がかかる。数時間頑張ってくれたリンくん、最後はカンナの刃の調整も上手くなり、職人さんみたいになってました。
そして昼過ぎに電動カンナ到着!
早速使ってみると、
秒!
5秒程度で一枚終わりました。しかもキレイ!
もうその場にいた全員が漫画みたいに目が飛び出てたと思う。
ホントに驚愕。電動カンナの破壊力ヤバい。
ほかにも、サンダーかけるのに延長コードがないとか、塗料使ったけどシンナーがないとか、あれはどうするこれはどうしたらいいみたいな試行錯誤を散々やって。途中、みんなでちょっとビール飲んじゃって誰もホームセンターに買い出しに行けないとか(笑)あれこれカオスな作業ぶりでした。結局、2日間かかりました…。
手伝いに来てくれたのはタケさん、リンくん、そうせいくん。私一人では絶対無理でした。皆さんありがとうございました!
つづく
↓ ①~⑤の記事のまとめはこちら!