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【#03】足裏の被毛のカットに使う道具について

こんにちは!
あどらぶるどっぐ、中の人Aのトリマーのゆきすけです。

今回は、前回の「ホームケアの具体的なスパン」を踏まえて、「足裏の被毛のカットに使う道具について」をお話していきます!

数回に分けて足裏の被毛のケアについてを完全解説していますので、是非今のうちにフォローをお願いします!
こちらは3記事目です。

※こちらの記事は公開から3日後に有料となりますので、ご注意ください!


前回までのお話はこちらから

前回までのお話をまだ読んでいない方は、こちらから先にお読みいただけるとわかりやすいと思います。

youtubeはこちらから

youtubeでは新シリーズとして、「ずんだもんと学ぶ」シリーズを更新中です。こちらも内容は少し変わりますが、足裏の被毛についてお話していますので、よければ御覧ください。

と、いうことでここからは本編開始です!


足裏の被毛のカットに使う道具は?

足裏の被毛をカットするには道具が必要です

カット=切るので道具の選択肢としては大きく分けて2つになります

  • バリカン

  • ハサミ

トリミングサロンでは、メインはバリカンを使用することのほうが多いですが、バリカンのあとにハサミを使用したり、
皮膚が弱いコやバリカンの刺激=振動や音、被毛を切るときの感覚などが苦手なコの場合ハサミのみで仕上げることもあります

それぞれのおすすめや購入の際のチェックポイントは後ほど解説させていただきますね

基本的に、どちらを使用しても嫌がらない・苦手がないコの場合はバリカンの方が早く、短く切れるので個人的にはバリカンの方がおすすめです

バリカン、ハサミどちらも多くの種類がありますが、足裏の被毛のカットではあまり大きいものはおすすめしません

おすすめとしては小さく小回りが効くものです

ミニバリカン、ボブバサミ等の名前がついていたりするので、購入を検討して検索する際は参考にしてみてください!


それぞれの特徴は?

ここからはハサミとバリカンそれぞれの特徴を見ていきましょう!

結論から言えば、個人的には基本的にミニバリカンがおすすめです
どうしてもバリカンが苦手なコの場合、ハサミを検討する、で良いと思いますので

  1. ミニバリカンを検討

  2. バリカンでは難しそうな場合、ボブバサミを検討

の順番で考えると良いかなと思います


ハサミについて

まずはミニバサミの特徴を見ていきます

大前提として、ハサミは値段で切れ味がかなり左右されるものです
そして切れないハサミを使用することはおすすめしません

トリマーの中では切れないハサミを使い続けるのはご法度なのですが、それにはきちんと理由があります

前提として、トリマーや美容師さんが使うようなハサミは基本的に切れ味がとても良いです

そしてハサミの開閉に力はほぼ必要ありません

トリマー視点だけで語ると
開閉に力が必要なハサミは基本的に切れ味が悪いです。
(文具バサミなど用途が違うと力をかけるものもありますが)

切れ味が良いハサミの場合、開閉に力がいらない程度のゆるさでも被毛程度であればスパッと切れます

これは何でも切れる、というわけではもちろんありません

「被毛を切る」道具なので、被毛を切るのに適したハサミになっています

ただ、ハサミという道具の性質上、ネジを締めて開閉を固くすると切れなかったハサミが切れるようになったりもします(ハサミにはとても負担です)

押切りといって、ハサミの開閉時に刃を押しながら切るなどでも、ネジを締めているのと同じように切れ味が少し上がるような現象が起きます

なので理由は別でも
開閉が固いハサミ
切れ味の悪いハサミ
切る時に力がいるということですね

ここまで、トリミング用で適切なハサミであれば開閉に力はいらないことをお話してきました
そしてここからは、切れ味が悪かったり、そもそも開閉が固いハサミはトリミング向きではないという理由をお話しますね


開閉が固い、切れ味が悪いハサミは…


では、なぜ開閉が固いハサミ、切れ味の悪いハサミをトリミングに使用しないのかの結論は「怪我のリスクが上がるから」です
(勿論これひとつではなく他にも腱鞘炎のリスクなどもあります)

ちなみに、トリマーは基本的にはなるべくわんちゃんに刃先を向けないようにハサミを使用するので刺さってしまう、ということはかなり稀です

僕自身、いままで10年以上のトリミング人生で、又聞きや噂ではなく、知り合いの中で刺さってしまったということは見聞きしたこともありません

もちろん絶対にないということはありませんが、挟んでしまう、切ってしまうといったことに比べると、明らかに確率は低いと言えると思います

なので、ハサミでの怪我は基本的には挟んでしまうことで、肉が切れてしまうことがほとんどです

話を戻しますが、
開閉が固いハサミ、切れ味の悪いハサミは「怪我のリスクが上がるから」と言いましたが、これだけ聞くと、切れ味が良いほうが危ないのでは?と思う方も多いと思います

ハサミの刃は包丁と少し似ていて、押し付けたり、刃を当てた状態で引いたりしなければ基本的には切れません

お豆腐を包丁で切る場合、手のひらの上で切りますよね
でも手は切れません
あれに似たようなものです

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