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中途採用と新卒採用の違い
”中途採用”か”新卒採用”かを考える前に、
まず中途採用と新卒採用の違いについて見てみたいと思います。
1.採用目的の違い
一般的に中途採用は「即戦力」、新卒採用は「潜在能力(知識・ 意欲)」を期待した採用と言われます。
ただ中小企業の場合、”中途採用”と”新卒採用”を併用するほどの採用需要もないと思います。
それなら経験を活かしてもらえる中途採用で、となるのかもしれません。
ただ中小企業の場合、担当する 業務が幅広く、他社で経験した仕事の知識やスキルだけで即戦力になるかは微妙なところです。
私が採用担当者として中途採用に関わったのは二十年以上前のことですから、今とは違うと言わ れるかもしれませんが‥‥、
当時採用を担当していた立場からいうと、経験者の採用というのは、現実的には難しいものでした。
はっきり言って、
本気で経験者なら役に立つと思って採用していた記憶はありません。
むしろ名目上でも経験者を採用すると言った方が、社内を説得しやすかったからでした。
もう一つ、自社にない知識や技術を持った人を採用するというのも中途採用の目的の一つとされますが、知識や技術を導入するのに、1人の人間に頼るのは危険過ぎます。
本当に使えるのかどうか、使えない場合には、大変なムダを背負うことになります。自社にない知識や技術を導入したいのなら、その知識や技術そのものにお金を払う方が危険は少ないはずです。
中小企業の組織は、在籍している人の能力や個性に依存している場合が多く、従業員の一人が辞めたからといっても代わりの人をすぐに見つけることは難しいケースが多いのではないかと思います。
結局、採用した人の能力や個性によって、組織が微調整してフィットしていくまでに、時間を要することになります。
2.中途採用に適した職種
ただ、中途採用に適した職種と適さない職種というものがあるように思います。例えばタクシー の運転手さんのように、免許などの資格要件や業務の内容がはっきりしているような仕事は、経験者の採用がし易い職種なのではないかと思います。もっとも、タクシーの運転手さんの採用経験のない私の想像ですから、もしかしたらそうではないかも知れませんが・・
3.採用に至るまでの採用期間の長さの違い
中途採用の場合、採用対象者 は、失業者だったり、転職を考えている人だったりしますから、募集から採用決定まで短期間にせざるを得ません。
一方新卒採用の場合は、学生(生徒)の就職活動の期間が中途採用に比較して長く、また採用を決めてから入社してもらうまでの期間も長いという特徴があります。
期間が長いということはそれだけ余計にお金がかかるということを意味しています。