キャッチアップにもスキルがあるよね、というお話-前編-
9月に人生2度目となる転職をしました。あっという間に2ヶ月が過ぎたものの、同僚の助けを借りてスムーズに動き出せた(と自分では思っている)のでまずはホッとしています。
これまでインターネットの世界で14年ほど働いてきましたが、職種としてはディレクターやプロジェクトマネージャー、時にはUXデザイナーやPdMといった表現で語られる分野を生業としてきました。
14年で転職2回と言うのは、ネット業界だと少ない方と言われるかもしれませんが、前職が複数のネットサービスを運営していたこともあり、部署異動では時として転職に近しいくらい環境が変わることもありました。なので、自ずと新しい環境に入ったらこうする、というパターンがなんとなく自分の中で出来てきた部分もあり、それを簡単にふりかえってみたいと思います。
新しい環境に入ったら。
新しい環境に入ると毎度キャッチアップからスタートし、特に中途にもなれば即戦力扱いなので、いち早く自立して業務遂行できよう模索することになります。
懇切丁寧に一から十まで説明を受けてから業務開始になることは稀で、一や二だけ説明を受けて、あとはやりながら三以降を覚えましょうというスタイルが自分の場合は多かった印象ですが、何回か転職・部署異動を経験すると、「キャッチアップにもスキルがあるのだな」と思うようになりました。
資料もあれば理想だけど現実は
一般的には新しい職場に入ると「まずはこの資料読んでね!」というイメージがあるかもしれません。ところが、自分が経験したり近くで見聞きしてきた印象だと、むしろ資料は最低限、あとは口頭伝承で!もしくは暗黙のルールで!もしくはそれぞれの個人芸で!みたいなケースもままあるのかなと思います。
(もちろん、丁寧なオンボーディングがあればベストだなと思いつつ、だからと言って自分が受け入れ側の時どこまで丁寧にできていたかというとだいぶ謎ではあります…)
シーンは色々あれど
「新しい環境に入る」と言ってもさまざまな種類があると思っていて、新しい「職場」だったりその人にとって新しい「案件や業務」を指すこともあります。
転職して、既存サービスの担当チームに配属された。
元々の担当者が他部署へ異動するため、その担当を引き継いだ。
これらは、どちらかというと元々ある業務の中に入っていく・引き継ぐみたいな話で、(資料として明示されているかどうかはさておき)一定、業務のフローや型があったりするので、最初の関門さえクリアすれば軌道に乗りやすい印象を持っています。
一方で、プロジェクトとしてまだ何も決まっていないが、ただ漠然とやりたいことだけあります、みんな手探りです、といったチームに入ったこともありました。この場合はまさに雲を掴むような感じで、下手するとただただ時間だけが溶けていくみたいな状況なのですが、試行錯誤する中で徐々に(自分だけでなくチームとしても)やるべきことを見つけていく、そんな経験が結果としてキャッチアップのスキルにも関係しているんだろうなと思いました。
共通点は
ふりかえると、どういうケースであっても、(1)関係する人を知ること、(2)組織や業務に関する情報を集めて整理すること、(3)整理したものを周囲の人にあてて進む方向を見つけること、この繰り返しがキャッチアップを進めていく際のポイントだったように思います。
後編へ。
仕事が軌道に乗るまでの試行錯誤や苦労というのは不思議と、慣れてしまう過程の中で忘れていってしまいがちです。今回久しぶりの転職ということもあり、後編ではこの2ヶ月間でどういうアクションを取ってきたか、記憶が鮮明なうちにまとめてみようと思います。
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