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北海道大回り乗車の旅 その2(札幌・旭川・宗谷本線編)

7月8日(金)〜10日(日)の3日間、北海道へ行ってきました。
最初の想定と全然違う旅程になってるし、とにかく予定がぎゅうぎゅう詰めやし、いい年していい加減もっとゆったりした旅しろよ…と帰りの飛行機(もちろんLCC)で自分の行動に呆れ返りましたが、とにかく今回もいっぱいインプットできたので結果オーライ!

1日目朝 - セントレア〜札幌

7:00am take-off! (NGO-CTS)

朝7時のフライトに間に合おうと思うと、私に与えられた選択肢は2つ。

  1. 早朝5時過ぎに名古屋駅までタクシーを飛ばし、ミュースカイに乗車。

  2. 前日夜に空港へ移動、空港内のカプセルホテルに宿泊。

遺伝子レベルで夜型人間かつ、寝坊でフライトを逃した過去を持つ私は、問答無用で2を選択。空港1階でひっそり営業しているカプセルホテルに宿泊しました。羽田と関空のファーストキャビンの居心地にはかなわんけど、とにかく朝の安心感がハンパない。
というわけで、遅延トラブルも特になく、しゅっぱーつ!

9:00am 新千歳空港

真ん中E列で爆睡してるあいだに新千歳空港到着。新千歳空港駅のみどりの窓口で乗ってきたピーチの搭乗券を見せて「peachきた北海道フリーパス」を購入します。普通車自由席4日間乗り放題で13,150円。ちなみに札幌〜稚内は片道(自由席)10,560円、新千歳空港〜札幌は片道1,150円なので、とにかくすんごい元が取れてしまう。
JR北海道全エリアの特急・普通(指定席も取れる)に7日間乗り放題という最強きっぷ「北海道フリーパス」もあるけど、こちらは27,350円。滞在期間が3日しかない私にはちょっともったいない。

特急乗り放題の魔法のきっぷ

10:00am 札幌駅

稚内へ向かう特急は11:00発。ここまでコーヒーしか飲んでいなくて猛烈にお腹が減っているのと、特急に一度乗ると車内販売がまったくないので、ここでどうしても腹ごしらえをしなければ!
おしゃれなカフェとかいらんから札幌駅徒歩圏でこの時間でもモーニング食べられる店ないかなーと探していたところ、見つかりました!

札幌駅から徒歩8分の「エーデルワイス」さん。ビルの地下にある、昔ながらの古き良き喫茶店でした。

古き良き喫茶店。値段が良心的すぎる(喫煙OKなのでそこんとこ注意)
これで480円(税込)ってすごい!10:45までモーニングやってるのもありがたい

11:00am 特急ライラック13号で旭川へ

いよいよ本格的な乗り鉄旅の始まりです。1本目は札幌〜旭川を1時間半で結ぶ特急ライラックに乗車。さすが黒字路線、平日昼でも自由席は結構埋まっています。
特急停車駅以外の線路沿いはだだっぴろい自然が広がりますが、私にとって複線電化区間は都会の分類に入ります。まだまだ。

妹背牛〜江部乙間。この景色はまだまだ序の口だった・・・
旭川駅到着。右奥には4時間弱かけて網走へ向かう特急「大雪」が!
旭川駅前でものすんごい古いバスを発見。これはすごい

次の稚内行き特急までの乗り継ぎ時間は1時間10分。
余裕あるし旭川名物とか昼ごはんに食べたーい!と思っていたのですが、旭川出身者から親切にお店情報をもらったところによると「徒歩で1時間の範囲だとオススメできる店がない」というまさかの展開に!!!

最終案として、旭川出身者なら知らない人はいないという駅構内にある食事処「なの花」さんを紹介してもらいました。これなら安心。旭川駅の駅裏は「あさひかわ北彩都ガーデンセンター」という公園に整備されていて、すごく素敵なスポットだったので、結果お昼はこうなりました。

なの花の焼そば✕サッポロクラシック。木陰だと涼しくて気持ちいい!

本州より気持ち薄めトーンの北海道らしい青空と木陰の気持ちよさを、ゆっくり堪能できました。真っ昼間に外に出られるなんて。しかも影に入ると涼しいくらい。これぞ休日だー!
キオスクで旭川名物「JUNDOG(ソーセージ)」とサッポロクラシックを買い込み、いざ稚内行きの特急へ!

1日目午後 - 旭川〜稚内

1:35pm 特急サロベツ1号で、いざ稚内へ!

早くもこの旅のメインイベント、特急サロベツ号です!
単線非電化の宗谷本線でサロベツ原野を駆け抜ける予定。

展望サロンつきの「はまなす」編成でした♡目立つ色はもしや鹿対策になるとか?

それはもうワクワクしながら左側の席を陣取って、じっと車窓を眺めていたのですが、この路線あまりに本数が少なすぎて列車行き違いが全然なく他の路線とも一切接続していないので、行き交う列車を見ながら時刻表で調べながら車窓を楽しむ、といういつもの楽しみ方ができないことに徐々に気づき始めます。

旭川から名寄までの最初の1時間は比較的線形がよいようで、気動車なのに時速120kmでぶっ飛ばす区間も。自然度も(後から思えば)まだ控えめな区間。
問題は名寄から先。ここからは大自然区間なので、最高速度も90kmくらいに落ちます。まだあと3時間近く残っているけど基本的にずっと山・森・原野の中で景色がまったく代わり映えしません。想定外に苦行ぎみです!

豊清水信号場(旭川から117km)で初めての行き違い。興奮
音威子府(おといねっぷ)駅。村だけど立派な駅舎です

旭川から約3時間半。ついに海が!!!!

稚内の2つ手前の抜海駅を通過すると、延々2時間半ほどひたすら山・森・天塩川だった景色が一変。眼下に海が現れ、ついに最果てにやってきたんだ・・・!と気持ちが昂ぶります。
約100年も前に、ここまで山を切り開き資材を運んで極寒の土地に線路を敷いた人たちの思いを想像すると、この鉄道の重みがひしひし伝わってきます(余談:線路沿いにずっと電線がひいてあったのですが、そのほとんどが木製の電柱でした。歴史を感じます)

5:20pm 「日本最北端の駅」稚内に到着

名古屋からはるばる11時間、ついについについに!!!!

駅名標の左側に駅名がない。本当の終着駅です
ついにここまで。私の地元の北緯は35度20分なのでその差10度!
奥の車止めが「終着駅」の証拠
2012年にできた新駅舎。映画館もセコマもバスターミナルもある!

が、最北端の駅に浸る時間もなく、次の目的地へ急ぎます。
この後行く場所がほんとのほんとに旅のメイン!

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