[雑記]夜行バス完全攻略ガイド
定期的に夜行バスでの長距離移動をしている。全国各地のLIVEに行くようになる前から、マジック・ザ・ギャザリングのグランプリ(今で言うマジックフェスト)に行くために夜行バスに乗っていた。今日も音ゲーセッション(音ゲーの曲をライブハウスで演奏するイベント)に出るため、神戸までバスで行って帰ってきたところだ(ヘッダーの写真は元町中華街)。かなりの頻度で乗っているぶん、装備や心構えがかなり最適化されてきたように感じるので、備忘録も兼ねて書いておく。カッコつけて書いているが、備忘録を兼ねるというのは「バカなので自分が忘れると困るから書いている」という意味でしかない。
必須アイテム
・アイマスク
明るさから身を護る。重視するべきは遮光性>フィット感。100円ショップで買う場合、アイマスク単体で100円のものなら大丈夫だと思うが、耳栓とかクリアケースとかと一緒になって100円のものはスケスケで遮光性が終わっている場合がある。
ゴムひもを耳にかけるタイプの場合、後述するマスクとの兼ね合いで耳に負担がかかりすぎる場合がある。ヘアバンドみたいなタイプを買って、頭部が圧迫されすぎないように予めちょっと伸ばしておいたり調整しておくと最強になる。
めぐりズムみたいな、暖かくなる使い捨てのホットアイマスクも遮光性で言うと結構使える。アイマスイベントの差し入れでよく貰うやつ。ただし匂いつきのものは車内で開封すると怒りを買う可能性があるので、夜行バスでは一度使用済みのものを使おう。
・ネックピロー
首のところにアレする枕。首にハメる以外にも、腰のところに置いて隙間を埋めたり、なんとなく抱きかかえていい感じの姿勢にしたり、窓側の頭の横に置いてもたれかかったりと用途が無限にあるメチャメチャ必須アイテム。持たずに夜行バスに乗るやつはバカ。
外側にいい感触の布地がついてる無印良品のやつが無敵。無印にはたためるネッククッションとかの亜種がいろいろあるので、携行性とかで選ぶとよい。おれは全体的な荷物を小さくしたいので空気を入れるタイプのやつを使っている。
・イヤホン
耳栓を兼ねるのでカナルタイプで、何ならイヤーピースも大きめを選ぶと遮音性が高い。有線無線・音質は好みで。おれはeイヤホンの中古で1000円くらいの有線イヤホンを雑に買って使っている。
・マスク
コンビニで売ってる使い捨てのやつ。口の中の乾燥を防ぐためと、体調管理のできないバカがメチャメチャな咳をしているのを無視するため。長時間付けるので耳のゴム部分は極力大きめ・ゆるめのほうがいいと思う。
・充電機器
デジタルネイティブなので生命線に等しい。忘れると旅行全体が詰む。25000mAhくらいのデカくて安いモバブーに、サードパーティ製のLightningケーブル、それとコンセント→USBに変換するやつの三点セット。バスの座席で充電できる場合がままあるが、コンセントかUSB端子かの二択になりがちなので、変換するやつは必須。
・寝るとき用のプレイリスト
これは当日までに用意するというよりも、毎日の刷り込みで成立させる。寝付けないなという日によく聞く曲をプレイリストにまとめておく。優しくて静かな曲というよりも、情景を夢想しているうちに意識がどこかに飛ぶような曲のほうがよい。再生ボタンを押す頻度が下がるので、曲数は多ければ多いほどいい。一度作ったプレイリストにアーティスト単位で追加していくのがベスト。
おれは[.que]のほぼ全曲と、坂本美雨のアルバムから賑やかな曲を消した20数曲に加え、ゆるキャン△のED、サカナクションの「ミュージック」のRemix、キリンジの「エイリアンズ」を秦基博がカバーしたやつとかが入っている。
・飲み物
口の中の乾燥を防ぐため、つまりは風邪予防。夜行バスだと最初のサービスエリア休憩が消灯後ってこともありうるので、必ず乗る前に準備する。飲みすぎ防止も兼ねて500mlを一本のみにしておくのがいい。お茶にするか水にするかは好みで。
以上のアイテムを、小さいバッグにまとめて入れて車内に持ち込んでいる。
心構え
寝ることへのハードルを上げすぎないこと。あらゆる意味で。
目をつぶった状態で身体が休まる姿勢であれば、身体は寝ているのと同じ状態だという話を聞いたことがある。なので身体が全力でリラックスできる状態を目指す。足は靴下まで脱ぎ、ベルトを緩め、暑すぎず寒すぎない格好で、五感を遮断する。視覚・嗅覚・聴覚を塞ぐのにアイマスク・マスク・イヤホンが要る。
あとは意識を「ここではないどこか」へ飛ばす。聴いた時に情景が浮かぶような曲をたくさん聞くと良い。[.que]を聴いている間、おれは担当と過ごす日々のことを想うし、坂本美雨は佐城雪美ちゃんの話を想像するのに歌詞を追う。
狭い車内で揺られながら意識をずっとオフにするのはかなり難しいので、途中で目が覚めてしまっても気にせず、すぐにリラックスする状態へと戻る。「あ、今寝てたな」という錯覚が起きれば起きるほど良い。
消灯が始まったら時計は極力見ないほうがいい。起きるたびこのくらいしか寝れなかった……とか、まだ全然時間経ってないやんけ……とか、全部無用のストレスに繋がる。そもそもの話、睡眠の評価軸は時間じゃなくて質だ。時間だとしても、「身体を休めるのに使うことのできる時間」全体を「睡眠時間」としてカウントするべきだ。眠りにつくまでの時間こそ個体差であり、意識が飛んでいた時間のみを睡眠時間としてカウントすることになんの意味もない。それこそ人と比べるものですらない。なのに7時間以上寝ないと死ぬだのとのたまう社会に書いていてマジでムカついてきた。もう夜行バス関係ないなこれ。
プレイリストの総時間が把握できてしまうと、目が覚めたタイミングで何時間経ったかを逆算してしまうし、再生ボタンを押す手間が増えるので、長ければ長いほうがいい。それと必ずシャッフル再生にすること。
TIPS
・夜行バスの場合は極力寝ることに注力して、サービスエリア休憩は最初から無視するほうが良い。乗る前の飯とトイレは適切なタイミングで行うこと。
・乗る前にキレートレモンとかのビタミンCメッチャ摂れるドリンクを飲んでおくと風邪の予防として無敵。
・椅子で寝る際、腰と椅子の隙間がないように布とかで埋めると負担が激減するらしい(いつもそうしてるから無かった時がわからん)。クソ真夏日でも上着が1枚あるとそういう時に良いが、荷物を増やしたくない場合は難しい。
・何時間乗ることになろうとも、車内の完全消灯が始まるのは日付が変わる前が多い。乗ったらすぐ寝てしまうよりも消灯時間になるまで耐えてからのほうが良いことが多い。
・人にもよるだろうが、おれは乗る前に酒は飲まない。飲み会の後とかだと仕方ないけど。酒の入った状態で寝るのは休むというよりも気絶している状態に近く、リラックスできる姿勢が探しにくいことや、単純にトイレが近くなることとかがきつい。
夜行バスのメリットは夜中に移動するぶん、出先での宿泊費を浮かせられること、それに尽きる。無職中にバスを取っていてそう思った。夜行バスの圧倒的な「旅感」とか、関ジャニ∞も昔夜行バスいっぱい使ってたしなみたいなエモさとか、そういうの全部置いておいて、新幹線よりも飛行機よりもただ安いからの一点張りで、これからも夜行バスを使っていきそうな気がする。ただこう、静岡とか名古屋はいい加減行きにくいんだよな、夜が明ける前に着いてしまうから…。
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