アイドルマスターシンデレラガールズ6thLIVEアンコール上映会ガイド ナゴヤドーム公演2日目
来る2月24日(日)、「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!」ナゴヤドーム公演2日目のアンコール上映会が行われる。
この公演に筆者と共に参加することを決めてくれた、アイドルマスターシンデレラガールズにまだ詳しくない友人のために、ライブの見所やコンテンツの要所を解説したガイドを書くことにした。
書いた内容は100%筆者の主観によるもので、言及のなかったアイドルや楽曲に異を唱えるプロデューサーも多いと思うが、何分御容赦願うと共に、その情熱を知りたい、是非筆者にも伝えて欲しいと思っている。このエントリを補足する形でも構わない。
1.ヒゲドライバーの極大感情に俺たちはおののく
スマホ版の音ゲーアプリであるスターライトステージ、通称デレステが生まれてから、STARLIGHT MASTERというCDシリーズが発売されるようになった。デレステでの新曲を収録したこのCDには、カップリング曲として新しいアイドルごとのソロ曲が収録されている。いわゆる「二周目のソロ曲」だ。
これら二周目のソロ曲はデレステでもまだ実装されておらず、CDのカップリング曲だから知名度も高くはない。シンデレラガールズのプロデューサー以外は知らないことがほとんどだ。
だがこれらの楽曲が、6thLIVEでは結構歌唱される。特に2018年のLIVEでは新曲初披露という感じでもあった。ソロ曲でかつ新曲なので、コールを予習していないと死ぬということはないが、気に入った曲があったら覚えておいて、後でセットリストを見直して是非聞いてみてほしい。
この日のLIVEで筆者がまず挙げるのは五十嵐響子さんの「アツアツ♪マカロニグラタン」だ。この曲の作曲者であるヒゲドライバー氏はもともと五十嵐響子担当Pであり、担当アイドルへのLOVEが込められた名曲だ。アイドルのことを歌っているなあという感じよりも、オレ、愛情を向けられている、今……となるような珍しい曲で、直接的すぎるLOVEを喰らい担当Pはみんな気絶していた。筆者は斜めの角度で弾いて助かった。
また島村卯月さんのソロ二曲目、「はにかみDays」も圧巻だった。「ラブレター」をピンクチェックスクールの三人で超可愛く歌った後、センターステージまでのランウェイを進みながら、ダンサーなしで一人でソロ曲を歌いきる姿……「シンデレラガールズ」を象徴する以上の、アイドルとして最強のパフォーマンス。アニメの頃の、迷いながら進んでいた島村卯月さんのイメージで止まっていた筆者は本当に圧倒されて空いた口が塞がらなかった。アンコール上映会でもう一度観られるのが楽しみだ。
この日は筆者の担当アイドルであるところの多田李衣菜もソロ二曲目である「Sparkling Girl」を披露していたのだが、最推しとしてUOを折るのか個人リウムを振りまくるのがいいのか迷った結果、焦りながら持ちこんだUOを二桁単位で折りまくっていて、筆者はこのステージをあまり覚えていない(これは後で口論の種になったが、帰りの新幹線で静岡の乗り換え時にこっことかあげ潮を買ってあげることで手打ちとなった)。アンコール上映会では改めてこの日のステージを確認できるので、それも楽しみにしている。
2.スターライトステージが生み出したカップリングの圧に震えろ
新曲リリースで使われるプラットフォームとして、今はデレステが一番機能している。そしてデレステで新曲が実装されるときは、その曲を歌うアイドルたちのストーリーと共に実装される。それは楽曲を歌うまでの、ユニットとしての関係性が深まるバックボーンが必ず用意されているということでもある。
特に二人ユニットで歌う曲はどれも、二人の関係性を掘り下げていることが多いため、聴くたびに絆を感じてそのたびに感情のロケットが銀河に向けて発射してしまう。これが今回の6thLIVEの醍醐味であると言ってもいいだろう。
ナゴヤドーム2日目でも数多くのデレステ楽曲を聴くことができたが、依田芳乃さん・藤原肇さんの「Sunshine See May」を2日目にも挙げることに異論はないだろう。
山紫水明というこの二人のユニットは、モバゲー版アイドルマスターシンデレラガールズのドリームLIVEフェスティバルというイベントで2015年に敵ユニットとして登場したのが初出だった。その後の総選挙で二人にキャラクターボイスが実装されたので、事実、ユニットとしての見方はあまり一般的ではなかった。だからメットライフドーム公演2日目で、山紫水明の新曲イベント開催の発表があったときは全員度肝を抜かれた。
そうしてナゴヤドーム公演で披露された「Sunshine See May」は、明るい日差しの中にいるような優しい曲で……二人の間に流れる時間は、やっぱりゆるやかで……朝・昼・晩と時計が進んでいく6thLIVEの遊園地というテーマの、朝の時間を象徴する素晴らしいステージだった。
実際のデレステのイベントコミュでは、羽衣小町・ノーティギャルズ、そしてRock the Beatと他の二人組ユニットの関係性にも触れていて、担当Pとしてメチャメチャありがたかったことの礼をここでも述べておく。
3.楽園は、マジで、最高
STARLIGHT MASTER収録の新ソロ曲がある意味6thLIVEの目玉として披露される中、従来のソロCDシリーズであるCINDERELLA MASTERの収録曲をやる、ということには、ソロ曲二周目がまだないということ以上の意味があると筆者は思っている。
ここだけは取り繕うのをやめよう。筆者はこの、関裕美さんの「楽園」が、好きだ……。SS3Aで聴いて号泣してから、流石に泣くことはないだろうと思ったのに聴きながら今回もワンワンと泣いてしまった。良すぎて、筆者は関裕美役の会沢紗弥さんのファンになって舞台とかも観に行った。斜めの角度で弾ききれなかった……。作曲の渡辺量氏は筆者の担当である多田李衣菜の「Twilight Sky」(稀代の名曲です)の作曲者でもあり、たぶんそのせいとしか言いようがない。イチオシです。
4.奇跡のロボが今、ステージに降臨する
アンコール上映会のガイドを書く上で、楽曲の立ち位置をわかりやすくするために「ソロ二曲目」とかのタグでくくってみたり、誰が歌うかの予想のつかなさを取り上げたりしてみたが、全公演を通して「まさかやるとは思わなかったで賞」を渡すとしたら、間違いなくこの日の「きらりんロボのテーマ」だろう。
モバマスのイベントから始まり、エイプリルフールネタやスバロボとのコラボを経て、ついにドーム公演で、しかも演出モリモリでやるとは誰が予想できただろうか?てか「にょわにょわーるど☆」やらんのかい!?これを単なる色モノとして受け流してしまうにはあまりにも惜しい。この後の「あんずのうた」込みで、楽しむ心の準備をしておこう。てか「スローライフ・ファンタジー」やらんのかい!?筆者はUOがバッチリ足りなくなったので、今回も足りるかどうか不安になってきている。
5.フルメンバー揃ったユニットによる全力のステージにお前は倒れる
180名を超えるシンデレラガールズのアイドルたち、2019年にはその半数以上にキャラクターボイスが設定されているが、キャストさんたちのキャリアからして物理的に全員揃うことはもはや不可能であり、6thLIVEでもどの日にどのアイドルが出演するかの一覧表が用意されていた。
そうなると話題に上がるのは、人数の多いユニットが揃っているかどうかだ。2017年の5thLIVEでも、5人中4人だけ揃って披露される楽曲があり、それはそれで"絆"を感じて感情が肥大していくのだが、やはりフルメンバーで披露しているのを観たいと思ってしまうのがファンの性であろう。
ナゴヤドームではやはりindividualsの「∀NSWER」が最高だった。特にドームでしかできないindividualsの演出はとてつもなくカッコよかったのだが、センターとゴンドラと見るべきところが多すぎて意識が散りに散ってしまったので、改めてアンコール上映会で観れることを楽しみにしている。
そして満を持して登場したTriad Primusの「Trinity Field」は、流石に6周年のアンケートで好きなユニット堂々の1位だけのことはある、素晴らしいパフォーマンスだった。コールは特に無いというか感情が昂ってそれどころではないという感じではあるが、ペンライト3本を使って曲の最後に三角形を掲げる担当Pのサインが非常に良かったと思うので、3本あれば是非やってみて欲しい。推したいと思ったその瞬間が推し時だ。
これを言ってしまうのはズル、ネタバレに近いのかもしれないが、感動したという意味で言ったらこの日の「流れ星キセキ」を挙げないのは嘘になってしまうだろう。ステージ照明の動き、new generations登場の瞬間、このステージを今一度確認できることが、アンコール上映いちの楽しみかもしれない。
6.全体曲にこそアイドルマスターの歴史がある
30名を超えるキャスト全員がステージ上に勢揃いして歌う、いわゆる「全体曲」こそが、アイドルマスターシンデレラガールズにしかできないステージではないかと筆者は思っている。
LIVEの最初と最後に歌う全体曲はシンデレラガールズの"アンセム"であり、これから何度も聴くことになるだろうし、聴くたびにこの特別な日を思い出せる唯一無二の曲でもある。だからこそ、コールを覚えておく価値があると思う。
イリュージョニスタ!|アイマスオンラインコールガイド
「イリュージョニスタ!」はAメロで推しや担当の衣装に「かわいいよ!」と大声で言ってあげられるので神。そこくらいしかないので是非一回聴いておこう。
Starry-Go-Round|アイマスオンラインコールガイド
「Starry-Go-Round」は今回の6thLIVEの為に書き下ろされた曲で、コールはちょっと複雑だが楽しいので予習しておくと楽しい。6thLIVEでは全体通してこの曲をやったので6thLIVEに一度でも行ったプロデューサーは全員この曲が好きだ。
GOIN'!!|アイマスオンラインコールガイド
お願い!シンデレラ|アイマスオンラインコールガイド
「GOIN'!!」と「お願い!シンデレラ」は、シンデレラガールズのLIVEで毎回ほぼ確実にやるので、予習はそこそこにだんだんと慣れていく自分の経過を楽しんでもらうのも良いかもしれない、と思っていたが…この二曲は曲全体を通してほとんどずっとコールするので、予習しておいて損はないと、メットライフドーム1日目のアンコール上映会に行って思った。
順序は変わるしコール推奨曲でもないが、思い出を語るならこの日、6thLIVEの最後に全員で歌った「always」は……筆者の心に一番残ったステージだ。ただでさえ原曲を聴くだけでこみ上げてしまい、デレステで幾度となくフルコンボを逃しているというのに……LIVEで、しかも全員で……。ここにいるアイドルも、ここにいないアイドルも、ここにいるプロデューサーも、ここにいないプロデューサーにも、全員に担当がいて、それを大切に想っている、その感情が輪を成し広がって行く、それこそが宇宙であり時空であり世界であり光であることを、人が生きていくということを、筆者は知った。何を言っているかわからないことを書くのはガイド失格だと筆者も思う。
他にも、セクシーギルティの三人に加えてあんきらの二人までやりたい放題だった「Treasure☆」や、ナゴヤドームが一瞬で年末のNHKホールになった村上巴さんの「おんなの道は星の道」、サイバーグラスの二人がSo Coolに歌う「Nation Blue」、神谷奈緒さんの全身全霊の「Neo Beautiful Pain」など枚挙に暇がない。
だが担当や推しが違えば、コンテンツの見え方・感じ方の全てが異なるのがアイドルマスターシンデレラガールズの醍醐味だ。アンコール上映会というこの特別な時間を、共に心から楽しもう。そして願わくば感情の高まりを筆者にも共有してほしい。
参考:アイマスオンラインコールガイド(http://kuwane.tomangan.org/imascalls/index.html#top)
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