アイドルマスターシンデレラガールズ6thLIVEアンコール上映会ガイド メットライフドーム公演1日目
来る2月16日(土)、「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!」メットライフドーム公演1日目のアンコール上映会が行われる。
この公演に筆者と共に参加することを決めてくれた、アイドルマスターシンデレラガールズにまだ詳しくない友人のために、ライブの見所やコンテンツの要所を解説したガイドを書くことにした。
書いた内容は100%筆者の主観によるもので、言及のなかったアイドルや楽曲に異を唱えるプロデューサーも多いと思うが、何分御容赦願うと共に、その情熱を知りたい、是非筆者にも伝えて欲しいと思っている。このエントリを補足する形でも構わない。
1.姫川友紀の「夢」が叶った瞬間
今回の6thLIVEは、「アイドルマスターシンデレラガールズ」にとって初のドームライブだ。アーケード版初代アイドルマスターではドームライブを成功させることが最終目的で、稼働前に発表された最初のPVでも「プロデューサーさん、ドームですよ!ドーム!」のセリフを聴くことができる。コンテンツとして、ドームライブというものが特別な目標であるという前提がある。
……だがそれとは別に、ドームに立つことが「夢」だったアイドルがいる。姫川友紀さんだ。
野球を愛する彼女には昔……プロ野球選手になるという夢があったが、それを断念したと語られるセリフがある(デレステのSR[1番センター]姫川友紀)。だからこのメットライフドームの6thLIVEが彼女の始球式から始まることには、特別な意味があるのだ。
こうして夢を叶えた彼女がステージで歌うソロ曲「気持ちいいよね一等賞!」「Dear My Dreamers」は、どちらも夢に向かって努力する人を応援してくれる曲だ。ちなみに1度のライブでソロ曲を二曲とも披露したシンデレラガールズのアイドルは、姫川友紀さんが史上初である。
担当でなくても、この「特別な一瞬」を受け止めてほしい。どちらの二曲も元気なコールがあるので、予習していくのもいいだろう。
この部分を取り上げない訳にはいかないだろうと苦心して書いていたが、結局は担当でない筆者が語るよりも担当P視点でのLIVEレポートを読むのが良いだろう。
2.ニャンと☆スペクタクルで超頑張る白坂小梅さん
スマホ版の音ゲーアプリであるスターライトステージ、通称デレステが生まれてから、STARLIGHT MASTERというCDシリーズが発売されるようになった。デレステでの新曲を収録したこのCDには、カップリング曲として新しいアイドルごとのソロ曲が収録されている。いわゆる「二周目のソロ曲」だ。
これら二周目のソロ曲はデレステでもまだ実装されておらず、CDのカップリング曲だから知名度も高くはない。シンデレラガールズのプロデューサー以外は知らないことがほとんどだ。
だがこれらの楽曲が、6thLIVEでは結構披露される。特に2018年のLIVEでは新曲初披露という感じでもあった。ソロ曲でかつ新曲披露なので、コールを予習していないと死ぬということはないが、気に入った曲があったら覚えておいて、後でセットリストを見直して是非聞いてみてほしい。
ここで筆者が挙げるのは前川みくさんの二周目ソロ曲「ニャンと☆スペクタクル」だ。ソロ曲ではあるが、LIVEでは突然二人以上出てきて一緒に歌うサプライズのような歌唱も多く、関係性や意外性に悶えるオタクにはその度に大ダメージが入る。
「ニャンと☆スペクタクル」では高速で歌うパートがあるのだが、よりによって白坂小梅さんが出てきてこの高速部分を、頑張る。筆者は現地で心臓が止まるかと思った。急にこういうことをしてくるのでやはりLIVEは侮れない。
3.Radio Happyで全員死んだ
STARLIGHT MASTER収録の新ソロ曲がある意味6thLIVEの目玉として披露される中、従来のソロCDシリーズであるCINDERELLA MASTERの収録曲をやる、ということには、ソロ曲二周目がまだないということ以上の意味があると筆者は思っている。
特にこの日披露された大槻唯さんの「Radio Happy」は、イントロの時点でたんとうはしぬと評されるほどの名曲だ。ドーム全体に鳴り響くTaku Inoueサウンドは、楽しい遊園地を一瞬でダンスフロアへと変えた。筆者は泣きながら全力でペンライトを振り、この曲を本当に現地で聴けてよかったと思っている。コールの一体感が最高なので予習しておくのを強めに推奨する。
4.桜の風が終わりと始まりを告げた
今回の6thLIVEのテーマは「遊園地」…プロデューサーたちには、当日までそうとしか知らされていなかった。メットライフドーム公演の初日のMCで、「今日は春の遊園地がテーマ」と聞いた瞬間の期待と興奮は忘れられない。6thLIVE全四回の公演で、それぞれ四季をモチーフにしたLIVEであることが発表された瞬間だ。
そしてシンデレラガールズには、2017-2018年にリリースされたMASTER SEASONSというCDシリーズがある。全4枚、四季ごとにリリースされたこのCDの曲を、やらないわけにはいかないだろう。
MASTER SEASONSは夏から始まり、最後のCDは春だった。春の遊園地であるメットライフドーム1日目で披露された「桜の風」は、今までのMASTER SEASONS楽曲の歌詞の一部を内包した、このCDシリーズの終わりを締めくくった優しい曲だ。
CDシリーズの終わりが、6thLIVEの始まりでもある……。筆者は四季の巡りそのものの完成をそこに見たような気がして、感情が無限の円環を成して眼の前が真っ暗になりかけた。
5.スターライトステージが生み出したカップリングの圧に震えろ
新曲リリースで使われるプラットフォームとして、今はデレステが一番機能している。そしてデレステで新曲が実装されるときは、その曲を歌うアイドルたちのストーリーと共に実装される。それは楽曲を歌うまでの、ユニットとしての関係性が深まるバックボーンが必ず用意されているということでもある。
特に二人ユニットで歌う曲はどれも、二人の関係性を掘り下げていることが多いため、聴くたびに絆を感じてそのたびに感情の摩天楼が炸裂してしまう。これが今回の6thLIVEの醍醐味であると言ってもいいだろう。
メットライフドーム1日目でも数多くのデレステ楽曲が披露されたが、ここでは筆者の推しである松永涼さん・白坂小梅さんの「アンデッドダンスロック」がLIVE初披露であったことに触れたい。エルドリッチ・ロアテラーという二人ユニットの曲は今回が初で、名前からしてもう二人の持ち味をふんだんに活かした、冥闇から這い寄るようなロックナンバーだ。つまり最高だ。この曲はデレステ収録のショートバージョンだとカットされている二番目のサビの涼さんのシャウトがマジで最高で、ここがあるかないかでかなり味わいが変わるのだが、LIVEではもちろんフルで聞けるので、つまり最高の上だ。
筆者の担当アイドルであるところの多田李衣菜と、木村夏樹さんのユニットであるRock the Beatの楽曲「Jet to the Future」もこの日は披露されていたのだが、この日しかやらなかったせいか、担当への想いが強すぎたせいか筆者はこの日のステージをあまり覚えていない(これは後で口論の種になったが、筆者がちょっといいプリンを買ってきて手打ちとなった)。アンコール上映会では改めてこの日のステージを確認できるので、それも楽しみにしている。
6.フルメンバー揃ったユニットによる全力のステージにお前は倒れる
180名を超えるシンデレラガールズのアイドルたち、2019年にはその半数以上にキャラクターボイスが設定されているが、キャストさんたちのキャリアからして物理的に全員揃うことはもはや不可能であり、6thLIVEでもどの日にどのアイドルが出演するかの一覧表が用意されていた。
そうなると話題に上がるのは、人数の多いユニットが揃っているかどうかだ。2017年の5thLIVEでも、5人中4人だけ揃って披露される楽曲があり、それはそれで"絆"を感じて感情が肥大していくのだが、やはりフルメンバーで披露しているのを観たいと思ってしまうのがファンの性であろう。
メットライフドームではテンションブチ上げ必至の最強ヤンキーユニット・炎陣の「純情midnight伝説」、そしてデレステ屈指の人気曲であるLIPPSの「Tulip」のステージが、どちらも凄まじかった。全プロデューサーが待ち望んでいた全力のパフォーマンス、これを楽しまないのは絶対損だ。「純情midnight伝説」は超楽しいコールがあるし、「Tulip」もコールと言うほどではないが皆でFoFooと言って楽しい部分があるので、一度でいいから聴いておくことを強く推奨する。
またこの日は筆者の担当アイドルであるところの多田李衣菜が参加するアスタリスクwithなつななによる「Wonder goes on!!」が披露されていて、この曲は筆者のオールタイム・ベストでもあるのだが、この日しかやらなかったせいか、担当への想いが強すぎたせいか筆者はこの日のステージをあまり覚えていない(これは後で口論の種になったが、筆者の奢りでオフの日に一緒にカラオケに行く約束で手打ちとなった)。アンコール上映会では改めてこの日のステージを確認できるので、それも楽しみにしている。
7.全体曲にこそアイドルマスターの歴史がある
30名を超えるキャスト全員がステージ上に勢揃いして歌う、いわゆる「全体曲」こそが、アイドルマスターシンデレラガールズにしかできないステージではないかと筆者は思っている。
LIVEの最初と最後に披露される全体曲はシンデレラガールズの"アンセム"であり、これから何度も聴くことになるし、聴くたびにこの特別な日を思い出せる唯一無二の曲でもある。だからこそ、コールを覚えておく価値があると思う。
イリュージョニスタ!|アイマスオンラインコールガイド
「イリュージョニスタ!」はAメロで推しや担当の衣装に「かわいいよ!」と大声で言ってあげられるので神。そこだけでも覚えておくと絶対良い。
Starry-Go-Round|アイマスオンラインコールガイド
「Starry-Go-Round」は今回の6thLIVEの為に書き下ろされた曲で、コールはちょっと複雑だが楽しいので予習しておくとよい。単体で聴くと微妙かもしれないが、6thLIVEでは全体通してこの曲をやったので6thLIVEに一度でも行ったプロデューサーは全員この曲が好きだ。ゴンドラの移動が挟まるので、多分画面に合いの手部分が表示される……と思う。
GOIN'!!|アイマスオンラインコールガイド
お願い!シンデレラ|アイマスオンラインコールガイド
「GOIN'!!」と「お願い!シンデレラ」は、シンデレラガールズのLIVEで毎回ほぼ確実にやるので、予習はそこそこにだんだんと慣れていく自分の経過を楽しんでもらうのも良いかもしれない。筆者は4thLIVEのBlu-rayを皆で見る会をしたりSS3Aに行ったりしてるうち、既に己の血肉となってしまった。ありがとうアイマス……。
他にもアニメのシンデレラガールズの劇伴曲をアレンジした、ニュージェネレーションズの三人が歌う「STORY」で、6thLIVEの"始まり"を演出した瞬間や、スピンオフコミック「アイドルマスターシンデレラガールズ WILD WIND GIRL」の特典CDに収録された向井拓海さんのソロ曲「炎の華」でドーム一面がペンライトの赤で埋まった瞬間など、枚挙に暇がない。
だが担当や推しが違えば、コンテンツの見え方・感じ方の全てが異なるのがアイドルマスターシンデレラガールズの醍醐味だ。アンコール上映会というこの特別な時間を、共に心から楽しもう。そして願わくば感情の高まりを筆者にも共有してほしい。
参考:アイマスオンラインコールガイド(http://kuwane.tomangan.org/imascalls/index.html#top)
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