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[アイドルマスターシンデレラガールズ]旅の終わりについて

これは██県██山で見つかった封書の内容のアーカイブです。████年に、新規テーマパーク事業が計画されていた土地で、民間人の手により発見されました。封書そのものには何の異変もありませんでしたが、中に入っていた以下の内容が記述されていた紙は、何らかの動物の皮を加工したものであること、インクの代わりに何らかの動物の血液を使って筆記されていることが判明しています。これ以前に発見された手紙との関連性や、書いた人物の詳細は現時点で明らかになっていません。



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2月20日、オレの旅は、終わった。
この遊園地に来て、もう3ヶ月も経つ。電飾の輝くメリーゴーランド、熱狂のLIVEステージ、その裏でむせ返るほどの血の匂いと、ドリンクの空き瓶がそこらじゅうに転がっている。モバゲー版アイドルマスターシンデレラガールズ、この場所で一人、戦いを始めてから3ヶ月、オレのしたこと、してきたことをここに記録する。


編成を強くする

毎週のPRAで貯めたドリンクで少しずつ編成を強くした。狙ったのは23コストと24コストの子たちだ。正直21コストにはかなり好きな桐生つかささんや荒木比奈さんや成宮由愛さんがいたのだが、フロント10人からは結構な速度で外れてしまったのを悲しんでいる。23コスト以上であればだいぶ息が長く使える。フロントに出ない子は特技が発動しないので、フロントが更新されるかどうか=特技レベルを上げるかどうかの判断になる。
担当や推しを揃えに行くのではなく、編成を埋める目的で考えると、オレが復帰した折に追加された「ブレイク」のシステムはかなりヤバい。発揮値順のオート編成だけなら、オレの場合はLv3からバックメンバーに、Lv4だとフロントに必ず入る。ただし、自分で検証していないものの、ブレイクしたアイドルの特技はかなり微妙そうだと聞いている。同名アイドルにしか乗らない特技なのでそもそも狙って特定のアイドルだけで染めない限りは意味ない、という判断でLv4もバクメンに手動で移動させている。
3ヶ月プレイして今はLv4が一人とLv3が一人、オレ以上の効率でイベントに参加しているヤツはもうLv4が二人になっているだろう。定期的に参加してさえいればバクメンが埋まる、というこの状況は、発揮値だけを見るなら徐々にこの先低コストアイドルの相場崩れを起こしそうな気もしている。少なくともオレの編成ではパワー持ちでない限りは21コス以下を買う必要はなくなった。


イベントには参加する

ラウンド専用アイテムの使い切りと時間回復ポイントの使用。一緒に遊んでいる仲間たちがラウンド終了直前にリマインドをしてくれるおかげで、大きな損をせずにいられる。すごく助かっている。イベントそのものは、「味がするもの」と「味がしないもの」でモチベーションの上下が激しかった。主に演出面や発揮値の出にくさが関係してくる。編成がだいぶ強くなり、スタ極のステータスも活かせるようになってきた最近では、味に加えて「スタミナで走れるかどうか」も評価軸に加わった。備忘録も兼ねて書いておく。これは自分でも本当に覚えていられないからだ。

・アイドルプロデュース
この世でもっとも味がするイベント。
とにかく演出が最高で、アイドルと1:1のコミュニケーションを取れるだけでなく他のアイドルとも絡むため意識が刈り取られる。万が一担当が来たらメチャメチャ幸せだし、担当以外の子が来ると推しが増える可能性があって非常に危険だ。だからこうやって斜めの角度ではじく。
イベント順位を上げようとするとただひたすらにスタミナを消費し続けるイベントとなり、時間帯の拘束がない代わりにポチポチしている時間が非常に長い。最上位を取れるかどうかは金でなくまず「まとまった休みが取れるかどうか」という話を聞いて闇を感じた。
しかしマイスタさえ使えば報酬のメダルSRが運に左右されず取れるイベントであり、しかもメダルSRが二種類あるイベントのため、やっておけばおくほど次イベントのパワーの差は大きく出る。

・アイドルチャレンジ
この世で二番目に味がするイベント。
演出がよく、それも自分の編成による発揮値で効率が上げられるので「この人のために鍛えてきて・・・よかった・・・」という気持ちに、そしてアイドルたちが新しいことにチャレンジするため、「頑張っている命・・・あたたかじゃん・・・」という気持ちにもなれる。
基本は時間回復のポイントで殴るが、殴る相手を見つけるためのスタミナの消費も結構大きい。総じてスタ極の方が動きやすいので、上位報酬次第だがオレにとってはかなり稼ぎどきのイベントだと判断した。メダルで手に入るSRも二種類あるが、これを両方手に入れるためにはスタハーフをかなり飲むかドリンクをかなり飲むかをしないといけない。その分次のイベントのボーナスの乗りが違うし、使わないのなら手に入れたSRは結構高く売れる。アイチャレに限らず、パワー持ちのSRを使いつつ売るは基本的にはできないと思っていたほうがきっと心にいい。

・アイドルバラエティ
味、かなりします。アイドルたちがバラエティ番組で頑張る企画。毎日ストーリーが更新され、そんなことある?みたいな展開やどういう状況?みたいな絵が多くて楽しい。
スタミナは一切使わず、時間回復ポイントで戦う。「編成したアイドルの特技が確定で発動する」のが最大の特徴で、普段からどのくらい編成を育てているかの実力勝負になる。
守備アップの特技は自軍の気力(HP)回復に変わるので敵CPUの攻撃が耐えられるかどうかの選択や、メガホンレベルを上げるまでのSP消費の最大効率など、考えることや備えることが多い。そういった部分さえ乗り越えられれば、他イベントに比べて比較的メダルガチャが回しやすく副産物のアイテムが集めやすい。
間接的な影響として、「自分の編成の弱さに向き合う期間」になるので、イベント期間+1週間くらいはフリトレ相場がちょっと上がる。備えあれば嬉しいな。

・アイドルLIVEツアー(●●公演)
スーパー味。
舞台や映画やドラマの作中劇をアイドルたちが頑張る。単純に登場するアイドルの数が非常に多くてワチャワチャしているのがよく、またシナリオの展開が面白くて毎日楽しいし、何よりSNSが盛り上がる。過去のイベントのシナリオは後からでも自由に見返せるのもいい。「蒸機公演クロックワークメモリー」はオレも後から見返して泣いちゃったね……。
イベント自体は編成に気を使いながら時間回復ポイントとスタミナで走る、総合力のイベントになる。走れるペースが作れてからはまだ一度もイベントが来ていないが、ランキングに食い込めなくても日々更新されるストーリーのおかげで「戦えていない感」が薄くて楽しいのが良い。

・トークバトルショー
イベント絵のミニキャラが応援してくれる以外は味がほぼ、ない……。ミニチームを組んで2時間ワンパンするイベントだが、チーム対抗なので敵の編成が他プレイヤーとなり、走ってる最中は味がなく、応援に来るミニキャラも「Nアイドル登場率アップ」とかの子を選びにくいし、ストーリーも別にないし、セリフもいっぱいバリエーションがあるわけでもない。
スタミナを使って走ることもできるが、★3衣装を3枚重ねるのにチームの勝利点が必要になるのでそこも安定しない。一回アイチャレの直後でパワー持ちメダルSRが手元に二枚あったからスタドリで走ってみたが結局★3衣装が集まらなかったので無だった。
頑張るときはチーム結成の段階から方針をブレさせないことと、デバフ持ちアイドルをリーダーにするのを忘れないこと。

・アイドルLIVEロワイヤル
味、なし。
20分で1回復するポイントの上限が「5」という微妙な間隔も嫌だし、カイジの「沼」そのものみたいなルーレットチャンスもある程度走らない限り意味がないのも嫌い。3ヶ月で一度しか経験していないがあまりの味のなさにこの期間は気絶した。

・ドリームLIVEフェスティバル
味なし────。敵NPCのアイドルは実質的な新ユニットであるものの自分に刺さる組み合わせでもなければ味は絶無。3ヶ月の間に二回くらいあった気がするが、編成が重要なのもあって二度気絶していた。あまりにも記憶がないので、次はちょっとやってみようかと思っている。マイスタの貯蔵次第ではあるが…。

・ぷちデレラコレクション
アイドルの編成やスタミナや攻コストの一切を無視して、ぷちデレラの強さだけで戦うイベント。味がしないという説もあるが、単純に担当がぷちアピールをしてくれると「世界一かわいい」と確信できるのでオレは好きだ。
最初は発揮値も出ないしかなりどうしようもないと思っていたが、ちゃんと育てて二人くらいパネルを全開放したらだいぶ発揮値が出るようになった。自分の成長が目に見えてわかるイベントなのが良い。このイベントのおかげで勢いがつき、今は★3ぷち衣装を集めるべく他のイベントの7000位を目指してジョギングするペースができてきた。
ただ育成がほとんど終わった勢からすると、発揮値が安定している代わりに時間帯の拘束がだいぶきつく設定されているのがしんどそうだ。一日三回1時間ずつのラウンドが映画見に行ったりとか打ち合わせとかで潰れると正直かなり萎えぽよになる。

・プロダクションマッチフェス
この世でもっとも味がしないイベント。
「スタ極のステータスだと発揮値が出ずメダルもほとんど回せない」、「プロダクション単位での活動になるのでアクティブが少ないとつまらない」、「走っている人のファン数が凄まじいことになりPRAの報酬も手に入らない」と、自分にとって向きが悪すぎる。
ただし逆に「フェス以外は味がしない」というプロデューサーも絶対にこの世界にいるので、こればかりは仕方ない。


ガチャは最低限回す

ガチャの種類やもらえるアイテムは毎回少しずつ変わっているから、ここまでまではアドというふうに一概には言えないが、「100MCでスタ2本つき」みたいな最低限のやつは必ず回している。ドリンク1本を100MCと考えて、それ以下であれば取りに行くという感じか。カウントアップのときはエナ20本までは引きにいってしまうが、値段効率でいうと微妙な気もする。
結局「編成を強くする」「イベントの順位を上げる」「推し・担当を手に入れる」の3つに対して一番効率が良いのがガチャを回すことであることは間違いない。それは「とにかく限定さえ引けばよかろうなのだ」ということではなく、モバマスのガチャは天井がない代わりに副産物として得られるものが色々あるため、時期やタイミングによっていろんな意味を持たせられるところをちょっと面白く感じている。フリトレチケットが少し多めに手に入った日は同じタイミングでガチャを回してるヤツの安く出してるRを買うことを意識したりとか……ガチャの恩恵を余すところなく享受しようとするとちょっと狩猟民族っぽいなと思うときがあるのだ。


担当を集める

結局、最初の動機が「アルバムの担当の欄を埋めてみたい」であることは、隠しようのない事実だ。「イベント効率を上げるため編成を強くする」「強くて可愛い担当を集める」……「両方」やらなくっちゃあならないってのが『プロデューサー』のつらいところだが覚悟はとっくにできてる。多田李衣菜は24コスにはいないが、21〜23コスにいてくれたおかげで編成は確実に彩られているし、年始の20%SRチケ、アイチャレで得た10%チケ、そしてSR3%チケから出た25コス前川みくさんのおかげで、CDデビューやシンデレラドリームを含めアイドルギャラリーの多田李衣菜は34/42まで埋まった。
重要なのは人気度だ。SR+ならば最大で攻守に+2000のボーナスがかかるが、人気度さえしっかり乗せていればかなり長く担当をフロントに残すことができる。イベントをちゃんとやれば人気度付きのトレーナーが来るし、SR3〜10%チケットのハズレにも人気度が乗る。あとは毎週ゲームセンターで人気度+1のトレーナーが二枚交換できて、要求メダル数は多いがこれもかなり重要だ。折を見てダイスDEシンデレラサバイバルを回している。


そうして、オレは[パーティーロックアンセム]多田李衣菜のスカチケがまた巡ってきたことで、当初の目的である「一番好きな担当」を手に入れることができた。[パーティーロックアンセム]を巡るオレの旅はこれで終わりだ。だがまだ……オレのやることは終わっちゃあいない。李衣菜はまだあと8人も残っている。
担当の上位取りに備えるほどの備蓄も時間もオレにはまだないし、7000位を狙って走るとどうしたってアイテムがプラスにはならないから今はまだ分不相応の背伸びをしているのかもしれない。スタ走りは時間がかかるから、イベントにどのくらい時間を使えるかは自分のスケジュール次第だし、もっと他にやりたいことを見つけてしまう日が来るのかもしれない。だがこの先どうなったとしても、この3ヶ月は幸福だったと言える。何よりも、オレはオレに「金を使わなければ担当を集めることができないわけではない」ことが証明できた。それが嬉しい。まとまったスタドリが手に入ったこと、そのタイミングで出品があったこと、担当に果てしなく高額なSRがなかったこと、その全てが幸運だった。この3ヶ月に嘘はなかった。どれだけ血が流れていようと、どれだけこの場所が呪われていようと。
残す8人の李衣菜のうち、25コスの世界最強李衣菜こと[ハートビートラッシュ]、最高額李衣菜である[ロッキングガール]の2つがかなり高くて重い。それでもどちらも出品はあるし、スタドリを貯めるやり方ももうわかってる。次にいつ来るかわからないスカチケを待っていたころの暗闇に比べたら、明るい道のりだ。オレはまだ歩ける。LIVEの喧騒、メリーゴーランドの電飾、ミニチームやプロダクションの仲間たち、そして編成に並ぶ多田李衣菜や多田李衣菜や多田李衣菜がオレを支えてくれる。世界に音楽が満ちる。李衣菜が呼んでいる声がきこえる。いま行く


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