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差別化ってどうする?③

参入障壁を高くする方法として、「ネットワーク効果の利用」があります。
自分のSNSなどに大勢の人からのフォローやメンバーが増えることで、ライバルを寄せ付けない強さとなります。
言葉で言うのは、簡単ですが、多くの人がしのぎを削っているジャンルであるため、基本を押さえつつ、大胆に実行していく必要があります。

1. ユーザー間の相互作用を促進する機能の導入

  • 具体例: 例えば、SNSプラットフォームであれば、友達を招待する機能やグループチャット、フォロワー機能を強化します。これにより、既存ユーザーが新規ユーザーを誘いやすくなり、参加者が増えるほどプラットフォームの価値が高まります。

  • 理由: ユーザー同士の交流が活発になることで、新しいユーザーが参加したときに「このプラットフォームは多くの人が使っていて便利だ」と感じやすくなります。

2. 口コミを促進するインセンティブプログラムの提供

  • 具体例: 既存ユーザーが友人や知人をプラットフォームに招待すると、招待者と新規ユーザーの両方に特典を提供します。たとえば、招待者にはポイントや割引、招待された新規ユーザーには初回限定の特典などを付与します。

  • 理由: 既存ユーザーが新規ユーザーを招待する動機が強くなり、自然とユーザー基盤が広がります。新規ユーザーも特典を得られることで、登録のハードルが下がります。

3. ネットワーク効果を強化する新機能の開発

  • 具体例: プラットフォームに、ユーザー同士が連携する機能を追加します。例えば、プロジェクト管理ツールでは、複数のチームが共同で作業できる機能を提供し、チームメンバーが増えるほど効率が上がるようにします。

  • 理由: 新しい機能がユーザー数の増加とともに価値を高めることで、他のプラットフォームとの差別化が進み、既存ユーザーもより多くの新規ユーザーを誘致しやすくなります。

4. データ共有の価値を高める

  • 具体例: プラットフォーム内でユーザーが提供したデータやレビュー、評価を他のユーザーが参考にできる機能を拡充します。例えば、Eコマースプラットフォームでは、商品のレビューや評価が多いほど他の購入者にとって参考になり、新しいユーザーも安心して購入できます。

  • 理由: ユーザーが多いほど情報が充実し、新規ユーザーにとっても魅力的な環境が整うため、ネットワーク効果が強まります。

5. パートナーシップを通じたユーザー基盤の拡大

  • 具体例: 他のプラットフォームや企業と提携し、ユーザーが相互に利用できる特典や機能を提供します。例えば、フィンテックアプリが特定の銀行と提携し、銀行のユーザーがアプリを通じて特別なサービスを受けられるようにします。

  • 理由: 提携先のユーザーもプラットフォームを利用しやすくなり、ユーザー基盤が一気に拡大します。それにより、ネットワーク効果がさらに強化されます。

6. コミュニティイベントやキャンペーンの実施

  • 具体例: プラットフォーム上で、ユーザー同士がつながりやすくなるオンラインイベントやキャンペーンを定期的に開催します。例えば、ソーシャルネットワークでのライブ配信イベントや、ゲームプラットフォームでのユーザー対抗戦などがあります。

  • 理由: こうしたイベントは、ユーザーが積極的に参加しやすくなり、新規ユーザーが興味を持って参加するきっかけになります。結果として、ネットワーク効果が強化されます。

こういった、基本的なことを抑えつつ、どれだけ自分独自のコンテンツを盛り込めるかが勝負の分かれ道になります。

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