![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164493141/rectangle_large_type_2_8f78484333661ffc9ec11a8c90136881.png?width=1200)
絶望日和 1話
1話|始まった絶望
悲しみは、単独では来ない。必ず群れをなしてやってくる。
『ハムレット』より
4月。桜の散る学園の門を通る。
それが、私の人生を狂わせる、最大の間違いだった。
1年C組。それが私の教室だ。
騒々しく、されど優しいような。
楽しそうな教室。そう最初は思った。担任が来るまでは。
担任は、見た感じ若そうな感じがした。5年目くらいか?
担任が教卓の前に立った瞬間、
バン。
鼓膜が破れそうなほどの轟音と共に目に飛び込んできたのは。
頭から血飛沫をあげて倒れる、担任の姿だった。
悲鳴が飛びかう。なんで?なんで?なんで?
本物の銃が私の机にある。血がついてる。は?は?
意味がわからない。
必死でべんきょうしたのに。頑張ったのに。
入学して、初めてのHRがこれ?
あの時はあんなに嬉しかったのに。
そんな、錯乱した状態で、飛び込んできた声。
「テレビ…映ってるよ?」