47都道府県 全部行ってみよう計画(完結編)⑧山形県
こんにちはRYUです。これまで個人的に訪問したことがなかった8県を巡って47都道府県を制覇しよう!というこの企画、ついに最後の1県「山形県」の報告をする日がやってきました。仙台で仕事をする機会があったので、隣の山形に寄る旅程を組んだところまでは順調だったのですが・・・最後だからなのか? そう簡単には行きませんでした(汗)。
まさかの欠航
まずはアドパブリシティの所在地である名古屋から、中部国際空港(セントレア)まで名鉄特急で移動。前夜は大雨だったのですが、出発時には既に小雨になっていました。問題なく仙台行きの便に搭乗するハズだったのですが・・・。
なんとまさかの欠航!台風の際に沖縄で欠航になった経験はあるのですが、雨くらいで欠航になるとは(汗)。これが羽田だったら?午後遅い便への振り替えもあったのでしょうが、ここでは1日1便のみ。なんと振り替え可能なのは明後日とのことで、この段階で仕事を含め行くのを諦めるか?新幹線を乗り継いて名古屋→東京→仙台のルートで行くか?究極の決断をすることに。そして・・・
新幹線乗り継ぎを選択
こんな機会は滅多にないですし、仕事もあるので「新幹線乗り継ぎ」で行ってみることにしました。40分かけて中部国際空港から名古屋駅まで戻り、EXカードで予約して東海道新幹線に。
平日の東海道新幹線はガラガラでした。1時間40分かけて東京駅に到着し・・
そのまま東北新幹線へ。東京に来たなら、行きたいところは色々あるんですが仕方ないです。東京で降りずに乗り換え・・・というのは初めての経験です。
仙台から山形へ
名古屋から4時間近くを掛けて仙台に到着したんですが、なんと現地の大雨の影響で、仕事のミーティングは中止(汗)。元々仕事の後に寄るつもりで山形市にホテルを予約していたので、取り急ぎ山形市に移動することにします。仙台空港から予約していたレンタカーは欠航でキャンセル!になったので、今回は高速バスを利用。仙台駅=山形駅間はJRよりバスの方が時間的にも早く、金額も安いと聞いたのですが・・本当にそうでした。
やっと山形に到着
バス乗車中、関沢IC付近でついに山形県に入りました!既に夜なので観光は明日に回して、今日は食事だけすることにします。
※画像は翌朝
幸い仙台も山形も飲食店の営業時間は通常通りで、お酒も飲めます。「非常事態宣言」にウンザリしている大都市圏の住民には天国です♪ 既に名古屋の自宅を出てから9時間経過し、昼は移動中のオニギリ程度だったので空腹MAX。ホテルに近い「串蔵みつる」さんにお邪魔してみることにしました。
仕事帰りのビジネスマンで繁盛しています。こんな光景が普通にあるのが嬉しいです。
最初に登場したのは「塩もつ煮」。モツの鮮度も良いですし、上品なアッサリ塩味で旨いです。出汁も強めに出ていて旨味が広がります。青海苔が掛かったモツは初めてですが、意外に香りが合います。
こちらは串焼きの鶏もも肉。一般的な焼き鳥とは違い、一つの肉が縦に串刺しになっています。地鶏らしく、ジューシーな肉汁が素晴らしい!です。
こちらは馬刺し盛。ギュっと噛み締めると旨味が拡がります。こちらも文句無く旨いです♪
実は、私が山形旅行で体験したかったこと第1位は「地酒」。今回は「魔斬」「朝日鷹」「裏雅山流」を頂きましたが、キリっとした辛口の冷酒が山形の食材に合います。同じ辛口でも、先日楽しんだ四国の酒とは違った風味で楽しいです。山形に来てよかった♪
1箇所で山形全体を観光
さて翌日はどうするか?考えたのですが、山形市内に観光スポットは少なく、かといって温泉地や鶴岡・酒田といったエリアに行くには時間が足りません。そんなわけで、一度に山形を見渡せる人気スポット「霞城セントラル」に行ってみることにしました。ちなみに、ホテルからここまでタクシーを利用したのですが・・・運転手さんが何を言っているのか?30%くらいしか分かりませんでした(汗)。次に来る時は、方言も調べて来ないとね。
山形市の新しいランドマークとして2001年に完成したこの建物、内部には展望台や飲食施設のほか、オフィスやホテル、公共施設、なんと学校!(高等学校)まで入居しています。最上階の展望台から見た景色がこちら。
美しいでしょ?
こちらが東側の景色です。手前にJR山形駅、遠景には蔵王連峰の山々が見渡せます。
次は南西側。町がキレイに整備されていますね。郊外には広大な水田が広がっています。この場所で収穫されたお米が、ブランド米「つや姫」や旨い地酒になるんでしょう。
最後にこちらが北西側。空の青さに霞城公園の緑が映えますね。ここにはかつて山形城があったのですが、本丸に天守が建てられた時代はなく、御殿だけがあったそうです。築城は1357年ですから、700年近く山形を見守ってきたことになります。
短時間の滞在でしたが満足しました
いかがでしたか?食事して展望台から山形市内を見ただけなので、「これで山形を体験した」なんて、とても言えないのですが・・。初の山形滞在では文字通り「山」に囲まれた美しい景観と、山形の地酒を堪能することができました。次に来る時は、帰りの飛行機から見えた、こちらを訪問したりとか・・・
食通に人気の鶴岡や酒田あたりで「食い倒れ」「飲み倒れ」してみたいと思います。
▼47都道府県制覇の終着地 JR山形駅
・・というわけで、決意してから約8ヶ月で8県を訪問し、47都道府県制覇!に成功することが出来ました。やってみて思ったのですが、
やっぱり、行ってみないとわからない。
日本は決して大きな国では無いですが、それでも日本全体の長さは3500km、幅300km(広いところで)あります。これだけの大きさがあれば、気候も地形も違い、植生も違います。環境が変われば特産品も文化も県民性も違うので、容易にカテゴリー分けできない様々な魅力があります。当初期待していなかった地域にも思わぬ発見や収穫がありますから、「やっぱり行ってみないと分からない!」と実感しました。そして、もうひとつ感じたポイントは・・・
地方が疲弊している
・・という事実です。今や大都市圏でも地方でも「シャッター商店街」はあちこちに存在し、今回の8県にも、地方都市の衰退を思わせる風景がありました。コロナ渦においては移動しないのがベスト!ではあるのですが、特に観光収入に依存する地域はコロナ渦の「ダメ押し」で、本当に消滅してしまう可能性があります。
各地域にある素晴らしい財産を残すには?オリンピック開催や満員の通勤電車を「聖域」にする前に、地方の経済を「聖域」にすべきじゃないのか?と感じました。皆さんもぜひ、ご自身の「47都道府県体験」にトライしてみてください。価値観がちょっと変わる、かけがえのない旅になります! (RYU)