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人生初!の奄美大島に行ってきました

こんにちはRYUです。皆さん「衝動買い」ってする方ですか?私はあまりしないはず・・・だったのですが、今回LCC「Peach」のバーゲンで奄美大島行きチケットが片道5,000円台!(預け荷物込みでも7,000円台)であるのを見て、後先考えずに買ってしまいました。しかも私の自宅・会社がある名古屋からは、200km近く離れた関西空港発着(汗)。冷静さを欠いた行動と思われても仕方ないですが、結果として人生初の奄美大島を楽しめた!ので、今回はこちらの報告をしてみたいと思います。

鹿児島市の南380kmにある島

まずは「奄美大島」の位置はこちら。鹿児島市からは約380km、私の自宅・会社がある名古屋市からは約1,200kmの彼方です。総面積は712平方kmで、北方領土を除くと沖縄本島・佐渡ヶ島に次ぐ広さの島。何と東京23区より広い!んです。調べてみないとわかりませんね。

鹿児島と沖縄本島の中間くらいの位置にあります。

約2時間で到着

出発したのは10月末の金曜日。午後12:30に関西国際空港を出発し、約2時間で奄美空港に到着しました。気温は26度あり、晩秋なのにTシャツ1枚で快適な暖かさでした。

ゲートが2つだけ!のミニ空港。

最初に気づいたのは・・・地理的に近いのに、沖縄とは全く雰囲気が違うこと。大規模なリゾートも、第二次大戦の戦跡や米軍基地もなく、まさに「手つかずの自然」という感じです。ユネスコ「世界自然遺産」に指定されたのも理解できます。

手前の「ドーム」は、奄美パークの展示ホール。

3日間のオーシャンフロント生活

さて、到着後はまず宿泊先へ。今回は全室オーシャンフロントなのに6室のみ!という個性的な宿です。何の看板もないので、一見すると見落としてしまいます。

僅か6室の宿

浜側から見るとこんな感じで、目の前の海岸でシュノーケリングできる素晴らしい環境でした。そして室内から見ると・・・

ダイレクトに「ベッド→テラス→海」

昼間は時間ごとに表情が変わっていく海、夜は都会で見られない星空がダイレクトに楽しめました。また、キッチンには調理器具から食器までが完備!食べることには事欠かないので、朝食・夕食は景観を楽しみながら買ってきた食材で連日パーティしました。

右側には瀬戸内町方面が見えます。

ちなみに今回は「全国旅行支援」で5,000円✕2名✕2泊=20,000円分が宿泊費から割引になったほか、8,000円分の現地クーポンをもらいました。こちらが鹿児島県の現地クーポン。私の場合は(平日3000円+土日1000円)✕2名=8,000円が支給されました。

旅の目的1:シュノーケリング

さて、今回の旅行の第1の目的はシュノーケリングです。奄美は沖合まで出なくても色々な魚に出会えるらしいので、まずはシュノーケリングの聖地「土盛海岸」に行ってみました。すると・・・

強風で波が高かった土盛海岸

この日は気温26度と暖かくウエットスーツ不要だったのですが、あいにく強風で波が高く、海岸の中心部で潜るのは無理・・・というわけで、岩礁の内側の、全く波が来ないところだけで潜ってみることにしました。2時間後に干潮ピークになる時間帯なので急に満潮になる心配もないですし、ライフジャケットも準備完了です。

岩陰なので、まったく波なし!の安全エリア。

ここからは水中画像が無いので、土盛海岸の資料画像で紹介します。腰までしか水が無いような、浅いところにも多くの魚がいます♪

浅瀬はこんなイメージ。カラフルな小さな魚たちが多くいました。

岩場の陰には、大きな鯛も生息。約2時間、貸し切りの土盛海岸を楽しめました。

岩場の隙間には、大きな魚たちも!

旅の目的2:奄美グルメ

第2の目的は・・やっぱり「食」です。奄美の名物料理というと、第一に挙がるのはこちらの「鶏飯」なんですが・・・。

鶏飯は鹿児島で何度か食べましたし、個人的に「お茶漬け」があまり好きじゃないのでパス(汗)。2日目のシュノーケリングの後のランチは、こちらのお店「OHANA」に来てみました。

ハワイのローカル・カフェ風のお店

奥さんのオーダーは、こちらの「イカ墨オムライス」。玉子を崩すとケチャップじゃなく黒!なのでインパクト大きいです。肝心のイカ墨は、かなり濃厚で大人の味。実はオムライスって好きじゃなかったのですが、これは美味かったです。

私は肉が食べたくなり「ロコモコ」を選択。こちらもしっかり手作りされていて満足感高かったです。

3日目のランチは、地元の人気回転寿司「まんてん」を体験。奄美近海で挙がるネタが楽しめました。10分ほど待って入店。

奄美では貴重な回転寿司の店です。

手前はアオブダイ+酢味噌。奥は地元産の鯛の昆布締めです。鮮度良く、ギュっと締まった身がうまい♪

こちらは馬刺し寿司。九州って全域で馬肉が食べられるので嬉しいです。ただ「馬牧場」を見たことがないので、どこで生育しているのかなと?いつも疑問になります。

こちらは地元の馬刺し寿司

ご紹介したランチ2回の他、朝と夜は買ってきた食材で海と星空を楽しみながら部屋パーティしたのですが・・・奄美大島では、どのスーパーでもこんな魅力的な惣菜が売られていました。

現地では一般的な「鶏刺し」

ムネ肉と皮付きのモモ肉を盛った「鶏刺し」です。現地特産の濃口たまり醤油と生姜/ニンニクが添えられていて、ビールや黒糖焼酎が進むメニューでした。

ご承知の方もいらっしゃるかと思いますが、「奄美の名物料理」はもっと数多くあります。飲食店が多い「名瀬港」近辺に宿泊した際には、私も体験してみたいと思います。

旅の目的3:田中一村の絵画

さて最後の目的は、奄美大島で亡くなった画家「田中一村」の絵を見ることです。以前、NHK「新日曜美術館」の特集で初めて知ったのですが、アンリ・ルソーのようなエキゾチックな絵画を描く方で、一度実物を見てみたいと思っていました。「田中一村美術館」は「奄美パーク」の中にあるので、まずはパークに車を駐めます。

空港から5分ほどの距離にある「奄美パーク」

そして美術館に到着したのですが、何とこの日はパーク開業20周年を祝賀して入場料無料。通常、大人1人530円らしいのですが・・・。前回の水族館に続いてまたもラッキーな無料入場となりました。

田中一村美術館エントランス

美術館内は撮影禁止だったので、田中一村の代表作品はこちらの資料画像で紹介します。まずは代表作の「アダンの実」。どう思われますか?

原画は個人所蔵で、美術館の展示は精密に複製されたものでした。

田中一村は元々日本画の画家で、花鳥や植物を得意としている人なんですが・・・この絵は奄美の植生がワイルドな造形と斬新な色彩で構成されていて、一見すると印象派の油彩に見えます。無数の小石が転がる手前の浜は荒いタッチに見えますが、実際は一つ一つの石が精緻に書き込まれています。昭和の時代の日本で、こんな前衛的な絵画が描かれていたなんて・・・強烈なインパクトでした。

奄美の植物の生命力を感じる絵画です。

こちらも奄美の植物の造形・色彩を活かした絵画です。一村は栃木県の出身なんですが、ずっと関東にいたら?こんな絵画は描けないだろうと思いました。

ちなみに比較対象として「アンリ・ルソー」の絵画も紹介しておきます。ルソーは1910年に亡くなったので、一村より50年くらい前に同様なコンセプトの前衛絵画を描いていたことになります。当時はさぞ「奇異な絵」だと思われたんじゃないでしょうか?一村も凄いけどルソーも凄いです。

アンリ・ルソーの作品「夢」

美術館を出たら、せっかく来たのでパーク内の展望タワーも体験してみることにしました。エレベーターは有るので安心してください。

奄美パークの展望タワー

上がってみると・・・視界を遮るものが全く無く、絶景です。こちらは島の東側で、エメラルドグリーンの海岸線が延々と見えます。海の蒼さと緑が印象的で、「世界自然遺産」にふさわしい情景が拡がります。

手前のドームは奄美パークの展示館です。

続いてこちらは西側なんですが・・・こんな山中に、使われていない広い道路が伸びています。何とこれ、旧奄美空港の滑走路の跡で、1988年まで使用されていたそうです。滑走路延長のための用地買収が進なかったため、この滑走路は放棄され、現在の位置に空港が新設されたのだそうです。

1400mの滑走路

最終日の午後には、「田中一村終焉の家」を見に行ってきました。こちらは1977年に一村が69歳で亡くなった当時の家で、赤貧の生活がよく分かる施設です。ただ、よく調べてみると・・・一村はこの家に引っ越して僅か10日後に心臓発作で亡くなっています。また、元あった場所から家屋が移設されているので、この場所が一村の生涯のアトリエではなかったようです。

借家からここに引っ越した一村は、この家を「御殿」と呼んでいたそうです。

そんなわけで、ほとんど海(・・と海側の客室)にいた3日間だったのですが、シュノーケリングと自然をゆっくり楽しめて大満足の旅でした。奄美大島にはリゾートとかショッピングセンターとか、消費型のレジャーは殆どありません。ここに有るのは、手つかずの豊かな自然だけです。それだけに、ゆったり自然を楽しむのが主な目的なら?奄美大島は沖縄以上の場所かなと思います。奄美便は東京発も大阪発も頻繁にセールをやっているので、ぜひ機会あらば体験ください! (RYU)