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板谷うたさんの個展に行ってきました。

こんにちはRYUです。こちらのnoteでも何度かご紹介した名古屋の新進アーティスト「板谷うた」さんが、名古屋市内で個展を開催中です。さっそく見に行ってきたので、今日はこちらの報告をしてみたいと思います。

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ギャラリーはこちら

まず、場所は名古屋市内のこちら。地下鉄桜通線の桜山駅から、歩いて10分ほどの所にあります。近くにある山崎川周辺は、名古屋市内でも有数の桜の名所。蛇足ですが、私が50年以上前に!生まれた地域でもあります。

さっそく観覧

開催2日目の昼ごろに会場に到着。コンクリート打ちっぱなしの、無機的でオシャレなギャラリーでした。

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さて、板谷さんの絵画の特徴について説明します。彼女が描く絵は小さな生き物が密集して蠢く(うごめく)ような緻密な線画で、基本的にモノトーンが多いです。近くで見ないとどんな絵か?分からないので接写してみると・・・

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生命感を感じる細密線画

こんな感じです。個々の小さな生き物が、なんとなくモゾモゾと動き出しそうな、不思議な生命感を感じます。下書き無しで極細ペンで書くらしいのですが、これらの造形はその日の心の状態によって自然に生まれてくるのだそうです。いやいや、普通の人には書けないと思います。

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ガラスの映り込みでちょっと見にくい・・のですが、こちらは植物を感じさせる造形の線画です。その日の気持ちによって、全く造形が変わってくるようです。

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こちらは「◯」をモチーフにした連作。板谷さんにとって「◯」は重要なテーマの一つで、人の心などを象徴するものなんだそうです。こちらの線画部分には、「花」を思わせる形がビッシリと描かれています。

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最近は「彩色」された作品も

最近は新たなトライアルとして、彩色された作品も描かれているようです。その後、板谷さん本人がギャラリーに到着したのでお話を聞いたのですが・・・これらの作品は、「線画を描いてから彩色」ではなく、「線画と彩色を交互に描く」のだそうです。彩度の強い原色にならず、グレーやインディゴブルーなどの落ち着いた色調になるのも、アーティストの心の状態を反映しているのでしょう。

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いかがでしたか?私は3年ほど前から板谷さんの作品を見ているのですが、毎回のように進化を感じます。地元の若いアーティストが、今後も成長してくれたら嬉しいです。

板谷うたさんの個展は10月9日(日曜)まで、上記リンクの「ギャラリー・マルキーズ」で開催中です。お近くの方は、ぜひご覧になってみてください。 (RYU)

【後日談】 こちらの記事を見て、会場に足を運んでくれた方がいらっしゃいました!ありがとうございます。