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滋賀県の旅1:彦根に行ってきました(後編)

こんにちはRYUです。滋賀県の彦根の旅を紹介する記事の後編、彦根城を見た後は「玄宮園」(回遊式庭園)→「博物館」→「彦根城屋形船」→「虎てつ」→「たねや」→「ミツワ」の順で回遊したので、今回はこちらの報告をしてみたいと思います。
▼前編はこちら

彦根城から下山

さて、まずは眺望が良くて大満足だった「彦根城」を出ます。観光WEBサイトではあまり見られない、裏側から見た天守閣の画像がこちらなんですが・・裏から見ても美しい造形です。外見だけで見たら、現存城では姫路城に次ぐ造形美じゃないかと思いました。

姫路城に次ぐ美しさ(当社調べ)

さて、城の後ろ側からは大規模な庭園「玄宮園」を経由して、JR彦根方面へ向かう道があるのですが・・・これがもう大変な斜面。そして御覧のような九十九折(つづらおり)のスイッチバックが続きます。下りだからよかったものの、登りだったら大変です。

JR彦根駅→楽々園→西の丸の順でお城に向かうと、この坂を登ることになるのですが・・・とても大変なので、足に自信がない方は西側の「大手門」側から登ることをお勧めします。

まずは「楽々園」から

急坂を下りると、まずは井伊家の二の丸御殿「楽々園」に到着。こちらは再建された建物で、建築当初の大きさは現在の5倍!だったそうです。周囲には2重の襖が巡らされていて、内部は何百畳あるかわからない大広間。今のままでも十分以上に大きい木造建築でした。

広島には「楽々園」という地名もあるそうです。

そして玄宮園へ

「楽々園」を見終わったら、隣の「玄宮園」に移動します。江戸時代中期以降、井伊家の隠居屋敷だったこの庭園、中国湖南省の洞庭湖にある玄宗皇帝の「離宮庭園」を参考に、「瀟湘八景」を「近江八景」に置き換えて建設されたそうです。中心の入り組んだ池には4つの島と9つの橋が架かり、畔には臨池閣、鳳翔台、八景亭などの建物が配されています。込み入った説明になりましたが、要約すると・・・「他の絶景からイイとこ取りした」という事らしいです。

以前はこの水路が、琵琶湖まで繋がっていたそうです

庭園の奥まで行くと、つい先ほど登った彦根城の天守が見えました!そしてさらによく見ると、天守が湖面にも映って「ダイヤモンド彦根城」になっています。よく計算された設計だと思います。

ちょっとダイヤモンド彦根城?

お城をクローズアップで見ると、いよいよ美しいです。広葉樹が多いので、秋には紅葉も楽しめるかもですね。

庭園の北側に目を向けると、対岸には臨池閣が見えてきます。この臨池閣の屋内では・・・

文字通り、池に臨む位置に作られた臨池閣

茶室が営業中です。猛暑でヘトヘトだったので、抹茶を頂きながら休息することにしました。茶室からの風景はこんな感じ。建物を通る風はちょっとだけ涼しく、猛暑の時期でも風流です。

人も少なくて、贅沢な時間を楽しめます

メニューは「抹茶とお菓子」の一択で500円。和菓子は苦手なので奥さんにパスしました。

抹茶のクオリティは程々・・ですが風情のある体験ができます。

その後、博物館で少々時間調整した後は、「彦根城遊覧船」に乗ってみることに。

こちらは彦根城博物館

彦根城遊覧船は「内堀」を「表門橋」方面へ、東西に往復して戻るルートです。マップでみるとこんな感じで、ぐるっと一周はできません。

船内はお堀に掛かる橋の下を潜るため、屋根が超低い構造。立ち上がれません(笑)。窮屈だし夏場はメチャ暑いので、秋冬のほうが楽しめるかもです。

目線の先は石垣

視点が低いので、目線の先はほとんど石垣です。石垣が2段構造になっていて、石垣の間が土と芝になっていますね?このへんは砕石場が少ないので、少ない石で堀を作る工夫なんだそうです。

というわけで眺望はそこそこなんですが、舟遊びの雰囲気を味わうには十分。車用鉛蓄バッテリー+モーター駆動の船なので船内はとても静かだし、お城観光のアトラクションとしては良いです。

その後はヒコニャンのどら焼きで有名になった「虎てつ」でどら焼きを購入し・・・

中は普通の美味しいドラ焼きです。

最近すっかり有名な和菓子の「たねや」&バウムクーヘンの「クラブハリエ」に寄ってみました。知らなかったんですが、こちらの2つのお店って同じ会社の経営なんですね。

こちらが和菓子の「やねた」じゃなく「たねや」

「たねや」「クラブハリエ」のお店が、同じ敷地の中に立っています。店内は盛況でした。

こちらバームクーヘンの「クラブハリエ」

さて、猛暑だったのでコーヒーじゃなくビールが飲みたかったんですが・・・なぜか周囲の飲食店は17時まで閉店の店が多く、昼から夜に通し営業している店が見当たりません。そんな中で、救世主のようなお店を見つけました。

地元の老舗「ミツワ食堂」さんで夕食

四番町スクエアの南側、商店街の中で営業中のお店を発見。店名を見たら、見たことがある有名店「ミツワ食堂」さんでした。このお店、17時までは「中華そば」のお店として1Fで営業。17時以降は2Fで、居酒屋として営業しています。

昭和そのままのお店です

入店したのは16時だったので、まずは1Fの中華そば屋に入店。人気メニューらしい「おでん」を頼んでみました。秒速で届いた「スジ肉・大根・
豆腐」がこちら。まあ普通のおでんだろうなと思ったら・・・ビックリ。

まさかの過去イチ!のおでんでした(当社比)

カツオ出汁の香りが濃厚で、おそらく過去イチ!?と思える美味しいおでんでした。特に、この色になるまで4日くらい煮詰められたんじゃないか?と思える焼き豆腐が秀逸です。まさか彦根で、最高のおでんに出会えるとは。
そして、同じダシを使ったもう一つの名物「中華そば」がこちら。

昭和の風景「中華そば」

いわゆる「ラーメンじゃない中華そば」。昭和の時代のうどん屋さんでよく見かけた、カツオ出汁のそばです。脂が濃厚な家系や次郎系とは正反対の味ですが、カツオの香りと旨味はこちらも濃厚。文句なく美味しいです。麺も昭和の時代の「中華そば」で良く見た、黄色くない「低かん水麺」でした。

こちらは1Fの最高価格メニュー「焼肉」単品。ウスターソースの風味を感じる洋食志向の一品メニューで、これもビールに合います。

ビール進みます

その後、おでんとビールを交互にお代わりして飲んでいたら1Fが営業終了時間に。2Fの居酒屋タイムに誘導され、結局合計3時間以上滞在しました。居心地が良い店です。

こちらが1F 

そんなわけで、日帰りだったけど午前中から夜までタップリ遊べて、なかなか楽しめた彦根旅行でした。お城周辺は観光地価格ですが、ちょっと外れた商店街には現地の方が行く名店もチラホラあります。名古屋からも京都・大阪からも距離的に近い彦根は、大人向け旅行の穴場かなと思いました。機会あらば、ぜひお出かけください。
さて次回は滋賀県の旅の第2弾、「長浜」をご紹介します。 (RYU)

こちらが2F