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今さら聞けない印刷&デザイン用語その2 「グラビア印刷」

こんにちは。アドパブリシティのタカヒロです。

前回から続いて、今さら聞けない印刷&デザイン用語シリーズ
「く」から始まる言葉を4回に渡ってご紹介するシリーズの
2回目になります。それではさっそくいってみましょう!

[1回目はこちらから]
https://note.com/adlove/n/nb2621fdc2dd0

[グラビア印刷]

グラビア印刷とは凹版印刷の一種です。
濃淡の表現が細かいのが特徴で、写真画像などの印刷に適しています。

グラビア印刷_1

カラー印刷の場合、凹版(上図のような歯車の歯のように、凸凹部分がある版です)の凹んでいる部分になる、セルと呼ばれる溝の部分にC(青)、M(赤)、Y(黄)、K(黒)の4色のインクを入れます。それを印刷紙に転写する仕組みになっています。この溝の大きさ、溝の密度の高低で濃淡を表現します。主なメリットとしては、前述のような濃淡表現の細かさや、版の耐久性が優れているところ、デメリットとしては版代が高いこと、多色印刷の時に版ズレ(色を重ねていく中での色の重なりのズレ)がおきやすいことが言えます。

グラビア印刷_2

ちなみに「グラビア」という言葉でピンと思った人もいるかもしれませんが、よく雑誌の表紙や特集ページを飾っている、グラビアアイドルのグラビアはこの用語が由来になっており、グラビア印刷で印刷された雑誌の紙面にのっているから・・・ということでこう呼ばれるようになりました。
ただ残念ながら、今日の雑誌はグラビア印刷ではなく、コストが少なく仕上がりも十分綺麗なオフセット印刷と呼ばれる手法で印刷されているのがほとんどになってしまっています。まさしく時代の流れですね・・・

ちなみに比較対象にしましたオフセット印刷とは、一度版につけたインキをブランケットと呼ばれるゴム筒に転写し、それを紙に転写することから、転写して離し(off)定着させる(set)ということでオフセット印刷と呼ばれています。簡単なイメージとしては、グラビア印刷の図の版(歯車)と用紙の間にもう一つ転写用のゴム筒が入るような形となります。

いかがでしたか?
今後のお仕事の機会に、グラビア印刷もオフセット印刷も版画の延長線にあるんだ・・・!と、思い出していただければ嬉しいです!

次回は「く」からはじまる言葉第3弾!お楽しみに!