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国内最大の旅行展示会「ツーリズムEXPO2022」に行ってきました

こんにちはRYUです。皆さん旅行は好きですか?私は長年仕事で旅行業界に携わってきたこともあり、公私ともに「旅」との関わりが多いです。今回、国内最大の旅行展示会である「ツーリズムEXPO」が3年ぶりに東京で開催されることになったので、業務出張の前日(日曜日)に行ってきました。今回はこちらの報告をしてみたいと思います。

何とか国際展示場に到着

このイベントの会場は東京・台場の「東京ビックサイト」で、何度も行き慣れた場所だったのですが・・・最初から予想外の事態が襲います(汗)。この日、関東に上陸した台風の影響で新幹線は運休!高速道路も通行止め!通常の3倍の時間を要しました。
波乱のスタートでしたが、翌朝の東京はご覧の通りの快晴!になり安堵しました。来て良かったです。

国際展示場(ビックサイト)正面

確か以前は東1~6ホールを使用していたのですが、今年は全部で4ホールに縮小。会場が小さくなったようです。平日は業界日で、土日のみ一般入場日になります。

こちらがエントランス。平日は業界の商談日です。

再開はしたけれど

それでは早速入場してみましょう。AM10時過ぎに行ってみたのですが・・・来場者数はいま一つ。利用者側の旅行マインドが、まだまだ活発ではない様子でした。

3年前と比較すると・・・お客さん少ないです。

会場の中心部には、空きスペースが多くありました。出展が減ったことと、出展者のコマ数(面積)が減った相乗効果と思われます。まだまだ、旅行需要回復までの道筋は険しい事がわかります。

こんな感じでスペースの「空き」が目立つところも。

「フランス」の出展が見当たらないので探してみたら・・・何と8コマほどの「ヨーロッパ」共同ブースの中に、フランスを含む8カ国の展示が同居していました。業界日の商談に特化したブースだったようですが、いずれの国も以前は個別にブース展開していました。ちと寂しいです・・・。

ヨーロッパ8カ国スペース。一般入場者は相手にしていません(汗)。

このイベントで最大規模のブースを出展していた「全日空」「日本航空」も、今年はこじんまり。以前はステージあり、ブース内クイズラリーあり、ビジネスクラスのモックアップ有りで豪華だったのですが・・・。

大幅縮小したANAブース

私が在籍したことがある旅行会社のブースも、今年はコマ数を減らして地味な展開になっていました。商材もかつてのパッケージツアーから、FIT(個人手配旅行)にシフトしています。コロナ渦が、旅行業界の変化を一気に進めた感がありますね。

旅行会社の展示もダウンサイジングに

「ステージイベント」は健在

「ちょっと寂しい」部分が多くなりましたが、伝統芸能などを披露する「ステージイベント」は活発でした。こちらはタイの「指の逆反り」が特徴的な古典舞踊です。

「柔」の動きに見えますが、実は強い力で指先を反らせる「剛」の技らしいです。

次はマリアナ連邦(サイパン・テニアン・ロタ)のダンス。ハワイのフラに似ていますが、本格的なフラが自然崇拝の宗教的な動きであるのに対し、マリアナのダンスはエンタメ志向。イベントにピッタリでした。

タイもそうでしたが、アジアのダンスは素足が多いです。

こちらは韓国ソウル市のブース。K-POPのダンスコピーチームが「BTS」「Twice」「IVE」「LE SSERAFIM」の楽曲でパフォーマンスを披露していました。韓国はK-POPと韓流ドラマで顧客開拓に成功しているようです。

ダンスチームTwith。どこかで見たと思ったら・・レースクイーンだった春霞さんがいました。

ちなみにBTSがVisit Seoulのキャラクターなので、こんなビジュアルも作れてしまいます。行って会える人は殆ど居ないでしょうけど、インパクトは大きいですね。

VisitSeoul公式だから、こんなビジュアルも作れます。

国内旅行は比較的盛況

ご覧のとおり「海外旅行」はブースの空きが目立ち、ステージイベント以外は少々寂しい印象でしたが、対照的に「国内旅行」のブースは比較的盛況でした。出国・入国の制限が未だ多い海外旅行に対し、国内旅行は「現実的に行ける選択肢」なんでしょう。また、国内旅行のブースは来場者プレゼントが多いのも人気の理由だろうと思います。

こちらは九州全域のブースなんですが、日本酒・焼酎の試飲もしていたので参加させてもらいました。美味しかったですが銘柄は記憶に残らないので、何か記録になるものをくれると良いかもです。

日本酒・焼酎体験コーナーもあった九州合同ブース

次は「北陸・飛騨・信州」のブース。通常は県単位の出展が多いので、県境を超えた連携は意欲的な取り組みだと思います。

「南京玉すだれ」みたいな竹の楽器でパフォーマンス中でした。

「北海道」は白樺の木立をイメージさせるブースを展開。見た目のインパクトがあって良いですが、構造物はバックパネルだけなので、上手くコストダウンできています。

インパクトとコストダウンを両立?した北海道ブース

「沖縄」は首里城を想起させるステージを作っていました。通常はプロのMC(司会)が進行するのですが・・・こちらのブースでは「ミス宮古島」「ミス八重山」がデスティネーションの紹介からクイズまで、2人だけで約15分を進行。メモもカンペも無しで、通常はこんなに記憶できません(汗)。その後「ミス宮古島」の小林千紘さんに聞いたところ、MCの経験は無い!のだとか。才色兼備で素敵な娘さんたちでした。

宮古市キャラ「みーや」/「ミス宮古島」小林千紘さん/「ミス八重山」名嘉 亜加音さん

ゆるキャラも未だ健在

ちなみに会場内で目立ったものがもうひとつ。数年前から増殖を続けている各地域の「公式ゆるキャラ」です。「くまモン」あたりが草分けだと思いますが、「横並び」を好む日本の地方行政を象徴する現象?でした。グッズは売れそうですが、観光集客の効果はどうなんでしょうね?

JR四国の駅に居候(いそうろう)!する大胆な設定のキャラ「すまいるえきちゃん」

如何でしたか?結局AM10時のオープンからPM17時の終了まで滞在して、ブースでもらった大量のグッズを持って帰途につきました。過去と比較するとまだまだ規模は小さいですが、やっと旅行業界復活の希望が見えてきた展示会でした。観光庁の調査によると、観光に収入を依存する観光業界および関連業界の人口合計は456万人に達し、特に地方は観光への依存度が高いようです。経済の復活のためにも、微力ですが私も観光業を応援したいと思います。(RYU)