世界淡水魚園「アクア・トト岐阜」に行ってきました
こんにちはRYUです。唐突ですが、みなさん水族館はお好きですか?東海地方には飼育種類数日本一を誇る「鳥羽水族館」、イワシの大群が楽しめる「名古屋港水族館」、小規模&低予算ながら企画の面白さで人気の「竹島水族館」など、個性的な水族館があります。そんな地域の中でも、今回紹介する「アクア・トト岐阜」はひときわユニーク。なんと「淡水魚だけ」を集めた水族館です。今回、ラッキーなことに招待券を入手したので、さっそく行ってきました。今日はこちらの報告をしてみたいと思います。
木曽川沿いに立地
「アクア・トト岐阜」は岐阜県各務原市(かかみはらし)の木曽川沿いにあります。名古屋の中心部から車で30~60分ほど。展示は地元の木曽川・長良川の棲む魚のほか、アジア地域など世界の淡水魚が集められています。
そしてこちらが、今回当選した招待券。ウチの奥さんはメディアへの投書や懸賞参加が趣味なんですが、地元のフリーペーパーのプレゼントに応募したら当たった!そうです。結婚前には、そんな趣味があるとは知らなかったのですが有り難いです。
ちなみにアクア・トト岐阜の敷地内は水族館だけでなく、芝生の公園や清流を引き込んだ水園、高速道路SAと繋がったハイウェイ・オアシス、観覧車や飲食施設などがあります。敷地も広く、「一大レジャーランド」になっています。
それでは入場
では水族館に入ってみましょう。外観はさほど大きく見えないのですが・・・中身は違いました。
ちなみに一般の入場料は1,540円と、まずまずのお値段。神戸のATOA(2,540円)、名古屋港水族館(2,030円)、沖縄の「美ら海水族館」(1,880円)に次ぐ金額です。一見すると割高に思えるのですが・・・後から思うと、金額に見合った価値は十分にあります。
こちらはエントランス。当日券はQRコード入場ですが、招待券入場は手動でチケットに日付を押印します。チケットを見せれば、当日中なら再入場できるそうです。
4階は「地元の淡水魚」を動態展示
入場後はまず4階まで一気にエレベーターで上がります。このフロアは地元の河川に棲む魚たちの展示で、通路に大きな岩や滝が交互に重なり、上流の風景を再現しています。
肝心の魚の展示はどうかと言うと・・・最近のトレンド「動態展示」の手法が駆使されています。例えばこちらは、滝の外側と滝壺の中を両方見ることができます。
そしてこちらが、裏側から見た滝壺の中。サツキマスが元気に泳いでいました。
暗くてスローシャッターになるのでスマホではキレイに撮れませんが、頻繁に大きなサツキマスが接近してくるので迫力満点です。
ちなみにサツキマスとアマゴは同じ魚!であることをご存知ですか?河川に留まったのがアマゴ、海や湖に下って成長したのがサツキマスだそうです。
こちらが他の水槽にいたヤマメたち。ヤマメにも色々種類があったり、サツキマスと一緒だったり・・・ってのは知りませんでした。
次はニシシマドジョウ。数あるドジョウの中でも美味い!種類だそうです。タンパク源が少ない時代は貴重な食料だったのでしょうね。見ていたら・・「駒形どぜう」久しぶりに食べたくなりました。
暗い岩陰で異様なオーラを放っているのはオオサンショウウオ君。数分眺めましたが、ピクリとも動きませんでした。捕食するときは機敏に動いたりするのかな?
3階以下は海外の巨大淡水魚が見どころ
さて3階に降りると、地元の淡水魚から海外の淡水魚へ、展示が切り替わります。何が違うか?というと・・・びっくりするほどデカくなります(汗)。そんな巨大な淡水魚たちをお楽しみください。
まずは手前の一番大きな魚はソウギョ。口を開けているのは、中華料理の高級食材「ハクレン」です。子供の大きさと比較するとわかりやすいかと思います。いずれも中国・揚子江あたりに生息する魚たちです。
次はタイのメコン川に生息する淡水魚たち。ひときわ大きいこの魚は、メコン川だけに生息する「メコンオオナマズ」。サメみたいですがナマズです。
大人の身長と比較するとこんな感じ。成長すると体重300kgオーバーになることもあるそうです。メコン川はエサになる魚も多いんでしょうね。
大型のナマズがウヨウヨいる光景って、他の水族館ではあまり見られないのでインパクトが大きいです。淡水魚の世界も面白いものだなと思いました。
次の水槽はアマゾン川の淡水魚を集めたもの。一見すると形が熱帯魚みたいですが淡水魚たちです。海水の熱帯魚と比較すると全体的にモノトーンで、ビビッドな色の魚がいませんね。このほうが河川の環境では「保護色」になって都合が良いんでしょうか。
水槽の中でひときわワイルドだったのは大型で鋭い歯を持つ「ゴライアスタイガーフィッシュ」。この歯は定期的に抜け替わるらしいのですが・・・歯医者に行かずに歯が再生されるなんて羨ましいです。
こちらも最大クラスのナマズ「レッドテールキャット」。ナマズの頭にサメの胴体を付けたような異様な形です。ペットとして人気!らしく、5cmくらいの幼魚が販売されているそうですが・・・成長すると1mを超える大きさになるので、くれぐれも飼う方はご注意を。
そして、この水族館にいる多くの巨大淡水魚の中でも体長では最大の魚「ピラルク」が登場。最大3mになるそうで、確かにデカいです。1億年にわたってほとんど形が変わっていないので、「生きた化石」の別名もあるようです。
小学生の身長と比較すると、大きさがわかってもらえると思います。ちなみ個体数減少によりワシントン条約の保護動物に指定されているのですが・・・現地では古来から食用として捕獲されており、現在もピラルクの肉が市場に並ぶそうです。味は臭みが無いものの、特に旨くはないらしいですよ(汗)。
ちなみに栃木県の「なかがわ水族館」では、「ピラルクを捌いて食べる」イベントがあったらしいです。関心がある方はこちらを参照ください。
・・・というわけで如何でしたか?数が多すぎて紹介しきれないのでこれくらいに留めますが、「淡水魚だけ」に限っても個性的な魚が沢山あることを知り、予想以上に楽しめました。入場料は少々高めですが、十分以上にその価値はあると思います。園内には飲食施設も観覧車もありますので、機会があったらぜひ体験してみてください。(RYU)