47都道府県 全部行ってみよう計画(2周目)和歌山県
こんにちはRYUです。47都道府県を制覇しよう!という計画が今年5月にめでたく完結したのですが、振り返ってみると・・・中には数十年前の訪問であるため「何を見たか?あまり覚えていない県」がいくつか存在します。
そんなわけで、今後は「ご無沙汰している県」への訪問を「続編」として紹介することにしました。第1回の続編は「和歌山県」です。
さて、和歌山県の観光地というと熊野、白浜、串本、那智勝浦といったエリアが人気ですが、これらはいずれも紀伊半島の先端にあるので、短期の旅程では無理があります。
ならば!というわけで、今回は手軽に行ける和歌山市付近を巡ってみることにしました。神戸で奥さんと合流して出発したのですが、神戸市内から和歌山市内までは約100㎞、車で90分程度の距離でした。想像したより距離があります。
阪神高速を抜けると交通量も減って、渋滞もなく和歌山市内に到着。紀ノ川沿いにある「和歌山市駅」と、内陸部にある「和歌山駅」の間に挟まれたエリアが和歌山市の中心部です。
まずは紀州徳川家の居城、「和歌山城」に行ってみましょう。こちらは1957年に再建されたコンクリート造の復元城で、三重三階の天守を持っています。大天守と小天守の間を、ぐるっと回廊が囲っているのが特徴です。入場料は大人410円でした。
本丸内から見た天守がこちら。大阪城や名古屋城のような大きな城では無いのですが、重量感のあるバランスのよい造形ですね。
内部はこんな感じで、お城と城主にまつわる博物館になっています。コンクリート再建なのでフロアも階段も広いです。
こちらが大天守の最上階。四方八方が見渡せます。「暴れん坊将軍 徳川吉宗」も見たであろう眺望を見てみましょうか。
まずは西側から見た遠景。市内を流れる「紀ノ川」の河口が見えます。
次に東側。紅白の鉄塔の奥あたりに、JR和歌山駅があります。
こちらは南側。これから向かう「和歌浦」方面が見えます。このお城は標高49mの「虎伏山」の山頂に建てられているので、かなり遠くまで見渡すことができます。
では、天守を降りて城内を散策してみましょう。こちらは屋根と壁がついた橋「御橋廊下」。藩主が橋を渡る際、姿が見えないよう壁と屋根を付けたのだそうです。しかし、こうして見るとかなりの勾配です。
こちらが御橋廊下の内部。たいした傾斜ではないのですが、床板が屋根瓦のように段差をつけて並べられていて歩きにくいです。足ツボの刺激には良さそうですが。
御橋廊下の先に「茶室」があったので、抹茶とお菓子を頂いてきました。椅子席なので、特に正座する必要もないですし、作法を気にせず楽しめます。夏を意識した涼しげなガラスの器で提供して頂いたのですが、抹茶はなぜかメチャ熱かったです(汗)。
お城を見た後は、近場の景勝スポット「和歌浦」に行ってみることにしました。和歌山市の中心部から5km程度の距離にあります。
かつては市内から和歌浦方面へ、市電が走っていたそうです。在りし日の市電がこちら。1971年に廃線になりました。
ここから「高津子山」の山頂にある展望台を目指します。途中の道は雑草だらけで道なのか?も分からない状態でした。どんな道か?見てみたい方は、こちらの方が動画にまとめていたのでご覧ください。車をどこに停めるか?についても案内があります。
動画にもある通り、目的地の展望台に登ると絶景!臨海部にある山の山頂なので、360度見渡せます。こちらは和歌山市内方面です。
かつてここには「新和歌遊園」なるレジャー施設があり、狭い山頂にレストランや動物園、ロープウェイがあったらしいのですが・・・。現在は、当時の面影を残す施設は全くありません。
▼かつての「新和歌遊園」
https://www.8beat.com/ropeway/wakayama.htm
和歌浦の周辺には、SNS映え抜群の階段がある「和歌浦天満宮」や・・・
アーチ型の石橋「不老橋」があるので、こちらにも寄ってみてください。なんてことはない石橋・・・に見えますが、この橋はまだ江戸時代だった1851年の建設。明治以前の石橋は、九州以外では極めてレアなんだそうです。実際、この橋も肥後の石工職人によるものです。
和歌山市内は街道筋に飲食店が少なく、食レポがなかなか難しかったのですが・・・とりあえずこちらを購入。
和歌山県民のソウルフード「グリーンソフト」です。特に特徴も無いようにに見えますが、昭和33年に発売された「世界初の抹茶ソフト」なんだそうです。今や世界中にある抹茶アイスクリームの元祖!と思うと、過小評価されているかも知れません。味は油脂少なめ&水分多めのさっぱりタイプでした。
そんなわけで、数十年ぶりの和歌山県訪問を楽しめた週末でした。機会があれば、次回は熊野本宮や白浜あたりにも行ってみようと思います。皆さんもぜひお試しください。 (RYU)