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47都道府県全部行ってみよう計画(2周目)京都 DAY2

こんにちはRYUです。47都道府県制覇を完遂した後、各地を訪問した際の報告をするこの企画、今回は京都の2日目です。昨日に続いて、「実は未訪問だった超有名スポット」を制覇してみることにしました。

▼初日に訪問した「清水寺」の記事はこちら

京都の「金と銀」を制覇

さて、今日の目的地は誰もが知っている「金閣寺」と「銀閣寺」です。考えてみたら、足を運んだことがありませんでした。こちらが京都のMAPなんですが・・・

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ご覧の通り、MAP左上にある金閣寺と、MAP右上にある銀閣寺(東山慈照寺)は京都駅からかなり離れた山側にあります。地下鉄やバスを乗り継ぐと非常に時間がかかるので、初日駐車場に置きっぱなしだった車で移動することにしました。通常、京都市内の道路の連休中は混んでいるのですが・・この日はめちゃ空いてました。

人生初の金閣寺

そんなわけで、九条駅あたりに駐めていた車に乗って、約20分で金閣寺に到着。信じられないくらい空いていて、最も近い第一駐車場に駐められました(汗)。そして・・・その瞬間が訪れました。

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おおお!

実物の金箔が貼られた金閣寺、晴天だったこともあり本当に光り輝いてました。しかも鏡湖池に逆像が移り、「ダイヤモンド富士」ならぬ「ダイヤモンド金閣寺」に。現在の金箔は1986~1987年に7億4千万円の総工費をかけて貼られたものなんですが、35年間を経過してこの輝きが維持されているとは驚きました。腐食・劣化に強い金じゃないとありえない光景なんでしょうね。ちなみに1950年に、かの有名な「放火」によって焼失する直前には、ほとんど金箔が剥げ落ちた外観だったそうです。

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こちらは、あまり見ることがない金閣寺の裏側。最上層の雨樋が長く伸びています。屋根に雨水を直接当てないための工夫なんでしょう。

観覧ルートは一方通行なので一度通過すると戻れないのですが、金閣寺は離れてからも、風情のある表情を見せてくれています。どこから見ても計算された美しさ!です。

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人生初の下鴨神社

さて、次の目的地「銀閣寺」に行く前に・・・奥さんの希望で、途中にある超有名なスポット「下鴨神社」に寄ってみました。この日は1月第2週の連休だったのですが、まだまだ初詣客で賑わっていました。

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ここに来たお目当ては「媛守」(ひめまもり)です。どれ一つ同じものがない、カラフルな生地で作られた女性向けのお守りを選んで買うのが女性に人気になっています。確かにすごい数だしどれも可愛いんですが、男性はただ待つのみです(汗)。

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そして下鴨神社を出た後は東山へ。最終目的地「銀閣寺」の参道にやってきました。

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人生初の銀閣寺

たしか学生の頃、哲学の道を歩いて南禅寺の湯豆腐を食べたのは覚えているんですが・・・ここまで来たのに銀閣寺に寄った記憶が無いんです(汗)。こちらが入り口。金閣寺より落ち着いた雰囲気です。そして・・・その瞬間は訪れました。

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おおお!

・・・という声が出るほどのビジュアル・ショックは無いのですが、シックな佇まいの銀閣寺と苔生した庭園、幾何学的な石庭の景観が組み合わされて、私の大好物である「侘び寂び」の宇宙観が体現されています。

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ちなみに銀閣寺は「当初銀箔が貼られていた」という説もあったのですが、その後の調査で「銀箔はなく黒漆だけだった」ことがわかったそうです。漆黒だったら?さらにクールな外観だったでしょうね。

銀閣寺の隣にある「向月台」は、砂で作られた砂盛。自然庭園の中に、こんな前衛的な造形を普通はつくらないと思います。後の時代(江戸後期)に出来たもののようですが、このお寺の世界観によく合っています。

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こちらも、お寺にはありえない?前衛的な石庭。私は龍安寺や仁和寺の枯山水の石庭が好きなんですが、時の流れを表現したかのような枯山水の繊細な表現とは対照的な、シャープな幾何学的造形です。常に「コンサバ」より「アバンギャルド」に惹かれる性分なので、個人的には金閣寺より気に入りました。

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砂ですから雨が降っただけで崩れてしまうと思うんですが、よく手入れされています。ここの門下に入って、私にも庭造りをやらせてもらいたいです。

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反対側からみるとこんな造形ですが、どこから見てもアバンギャルド。美術展に行った後のような余韻が残ります。いいなあ。

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ちなみに、銀閣寺は展望できる高台まで順路が伸びています。標高はそんなに高くないですが、「侘び寂びの宇宙観」が俯瞰で眺められる、なかなか良いスポットでした。

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いかがでしたか?2日目は金閣寺・銀閣寺をハシゴして巡ってみましたが、どちらも日本を代表する世界遺産であるだけに、見ただけで感動できる素晴らしいスポットでした。また、同時代の日本人が作った建築なのに、全く違う世界観を体現している点が関心を惹きます。事前にある程度の知識はありましたが、やっぱり実物を見ると印象が大きく変わります。ぜひ、皆さんも「スルーしていた文化財」に目を向けてみてください。きっと新たな発見があると思います。(RYU)

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▲朱印状タイプの入場券