日本GPラストラン!ベッテルの印象に残ったレース12戦
今年限りでベッテルが引退を決断し、数々の活躍を見せた鈴鹿でのレースも最後となりました。
自分も含め、日本でもベッテルファンが多いかと思います!
彼のスピード、人間性、そして大の鈴鹿好き・・・など惹かれる部分は多々あると思います。
#2009,2010,2012,2013に鈴鹿で勝利。
人間性も素晴らしくボランティアや差別根絶のキャンペーンを積極的に実施するなどF1の先導者でした。
そして喜怒哀楽がはっきりした無線や表彰台での饒舌なしゃべりでも、楽しませてくれました。
少しばかりですが、最後の日本グランプリを迎えるベッテルの思い出を振り返っていきたいと思います。
印象に残ったレース12戦
2007年 第7戦 アメリカGP BMWザウバー:8位
ベッテルのデビューレース。19歳349日の最年少入賞記録更新を達成。
ポイントシステムが変更され、ポイント獲得がしやすくなったのを差し置いてもいきなり代役で入賞とは本当に凄い走りでした。
#当時バトンファンだったので最年少ポイント記録を更新されて悔しかったですが。。笑
参考動画:https://youtu.be/o-Whk4deXmo2007年 第15戦 日本GP トロロッソ:リタイヤ
大雨の富士スピードウェイで、ウェーバー2位、ベッテル3位を走行中、セフティカー先導中にもかかわらずベッテルがウェバーに追突し、2台ともリタイヤ。
レッドブルはチーム初優勝が見えていたにも関わらず、姉妹チームに突っ込まれレースが台無しになる大惨事。
大失態をしてしまったベッテルですが、冷静に考えると、弱小のトロロッソで表彰台圏内を走行するウェットマイスターの片鱗と、たまに大きなミスをするというベッテルらしい走りが見られました。
参考動画:https://youtu.be/p1p07BH4sRc2008年 第14戦 イタリアGP トロロッソ:ポールtoウィン
初ポール(21歳72日)、初優勝(21歳73日)を達成。
まさかトロロッソで!?という大きな金字塔を打ち立てました。
初ポールポジション、初優勝、どちらも当時の最年少記録を樹立しました。
舞台は雨のイタリアモンツア。
自分は当時リアルタイムでは見られなかったのですが、トロロッソで優勝と聞いて目を疑いました。
結果を聞いた時驚くと同時に、いずれはタイトルを取るだろうな・・・と思わせてくれました。
#その年にタイトルを取るハミルトンを突き放しての優勝でした。
#当時自分はニュージーランドにいてリアルタイム観戦できなかったのですが、現地でもトップニュースでした。
#同年に、アメリカのインディでスコット・ディクソン(ニュージーランド人)がタイトルを獲得し、ニュージーランドでは二つのサプライズがで盛り上がっていました。
参考動画:https://youtu.be/-h_avMzSHew2009年 第3戦 中国GP レッドブル:ポールtoウィン
この年からレッドブルに移籍しタイトルに挑戦します。
開幕からブラウンGPが7戦6勝と大独走をするのですが、7連勝を許さなかったレースが中国GP。
そして、この勝利がレッドブルチームとしても初優勝となります。
#先に挙げた2007年雨の富士で悔しい思いをした後の結果です。
またもウェットレースの勝利ですが、ブラウンGPのバトンを寄せ付けず優勝を飾りました(しかも大差)。
参考動画:以下の2つ(短かったため2つにしています)
https://youtu.be/Qb8xwIq39nA
https://youtu.be/vCR5lLdHV2g2010年 第16戦 日本GP レッドブル:ポールtoウィン
ベッテルといえば、鈴鹿が大好き!大得意!のイメージがありますが、初タイトルに向けて大きく勢いをつけたのがこのGPだったと思います。
タイトル争いは、アロンソ、ウェバー、ベッテルの3人に絞られていて、その中でも劣勢だったのがベッテルでした。
総合力が試される鈴鹿でポールから優勝という完璧なレースでタイトル争いに勢いをつけました。
このレースの勢いでタイトルいけるかも・・・?と思わせてくれるレースでした。
結果、奇跡のアブダビで1ポイント差にてタイトルを獲得しました。
参考動画:すみません。なぜかこれしかなかったです。
https://youtu.be/JfmFVd9eRVY2011年 第7戦 カナダGP レッドブル:2位
大雨により4時間を超えるレースとなりました。
このレースはベッテルにとっては良くないレース?と言われるかも知れませんが個人的に印象に残っています。
大雨=大荒れのレースで、マクラーレンのバトンがファイナルラップで1位になるのですが、その抜かれたドライバーがベッテルでした。
ファイナルラップでコンマ9秒の差があったので、バトンの逆転は無理だろうなと思っていましたがまさかの、ベッテルがミスしトップを明け渡しました。
バトン猛追のプレッシャーなのかタイヤが限界だったのかわかりませんが、ベッテルの個性が表れたということで、挙げさせていただきました。
参考動画:https://youtu.be/BL2cPQ5L4Qw2012年 第20戦 ブラジルGP:予選4位 決勝6位 レッドブル
ベッテルが3回目のタイトルを取ったレースです。
この年はフェラーリのアロンソとタイトル争いをしており、最終戦を迎えてベッテル273pt アロンソ260ptでした。
ベッテル優位かと思われましたが、スタートで接触し、最後尾まで順位を落としてしまいました。
終わったか!?と思われましたが、そこから挽回。
ウェットコンディションで次々にオーバーテイクを決め6位でタイトルを決めることができました。
特に印象的だったのがミハエル・シューマッハをパスしたシーン。
「タイトルに向けて突き進め」と言わんばかり、ベッテルにポジションを譲ったシーンが印象的でした。
普通はオーバーテイクできない6コーナーで順位が入れ替わったので、完全に譲ってましたね。
レースが終わった後に、タイトルを祝うドイツ人2人の姿がとても印象に残っています。
シューマッハは引退レースでしたので自らの想いを託すことができ、シューマッハとしてもとても良い引退レースでしたね。
参考動画:https://youtu.be/fG-XaGUW1Lc2015年 第2戦 マレーシアGP :優勝 フェラーリ
レッドブルでタイトルを4連覇しましたが、2014年は不振に終わり、新たな挑戦として2015年にフェラーリに移籍したベッテル。
大幅なレギュレーション変更により、メルセデス1強となったため、かなり苦戦を強いられましたが、このレースでフェラーリでの初優勝を飾りました!
移籍後、自らの力を証明して見せたレースだったと思います。
参考動画:https://youtu.be/nvKo1cjaUTQ2017年 第8戦 アゼルバイジャンGP 4位 フェラーリ
フェラーリ移籍後、初めて競争力が付き、この年はハミルトンとタイトルを争っていました。
普段は友人である2人ですが、事件が起きます。
SC先導中に2位ベッテルが1位ハミルトンに体当たりをする珍事件が発生。
事件は19周目に起こります。再スタートに向けタイヤに熱入れを行っていたハミルトン。不規則なスロー走行を繰り返していました。
そして、再スタート間近の立ち上がり重視のコーナーで加速しなかったことにより、ベッテルが追突しそうになりました。
ベッテルはブレーキテストをされたと勘違いし激怒。ハミルトンの横に並び、体当たりをかましました。
結果、ブレーキテストではなくハミルトンが加速しなかっただけだったので、ベッテルは10秒のストップ&ゴーペナルティを受けました。
本当に珍しいシーンで印象に残っています。F1マシンで体当たりするなんて見たことないです。
普通はこんな事件が起きると2人の間に亀裂が入り修復不能と思いますが、今なお尊重しているのは二人の関係がそれ以上に深いことを意味しています。
この年は2014年から続くメルセデスの支配に対抗できる唯一のシーズンだったので本当に惜しいシーズンでした。
今年もそうですがフェラーリはタイトル争いが出来そうで出来ず、、当時ベッテル自身も「シューマッハがチームのアドバイザーとしていれば・・・」とコメントを発していました。尊敬する先輩を想うベッテルの気持ちよくわかりました。
#これが今のミックに対するベッテルの温情に繋がっているのかも知れません。
参考動画:https://youtu.be/zP3WOVR1-YU2019年 第15戦 シンガポールGP 優勝 フェラーリ
現時点(2022/8)でベッテルの最後の優勝となったグランプリです。
この年からチームメイトが愛しのライコネンからルクレールに替わり、押され気味だったベッテルですが、シンガポールではチームメイトに対しアンダーカットを決め優勝しました。
ピット後のアウトラップで1位をもぎ取りました。その凄まじさはとても印象に残っています。最も下位のグリッドから優勝したレースですね。3番手グリッドからの優勝でした。ベッテルは予選上位からの優勝がほとんどなんですね。(先行逃げ切り型)スピードスターの名に相応しいいです。
##この他に2010年マレーシア、2012年シンガポール、2015年ハンガリー、2017年バーレーン、2018年オーストラリアで3番グリッドから優勝を飾っています。
参考動画:https://youtu.be/VhPw8gtfgv42019年 第17戦 日本GP 2位 フェラーリ 鈴鹿コースレコード
鈴鹿マイスターにふさわしい走り。この走りが最も印象に残っています。
予選で驚異的なラップを刻み、1'27.064というコースレコードをマークしました。
鈴鹿において、1分30秒を切り、1分27秒台というのはとんでも無いレコードで、最強メルセデスやチームメイトのルクレールを寄せ付けない走りでした。
このタイムを超える日は来るのだろうか。。一方のレースではスタートに失敗し2位という結果でしたが、このポールラップはいつ見ても美しいです。
この年は台風が土曜日に直撃したため、日曜の朝に予選が行われました。
もし土曜日にFP3が行われていれば、、さらにタイムが上がり1分26秒台が出ていたかもしれません。。
参考動画:
コースレコード https://youtu.be/JUbHn7egKHs
予選 https://youtu.be/5geYOa9XlEY
決勝 https://youtu.be/b0G4-Vp2TS02021年 第6戦 アゼルバイジャンGP アストンマーチン 2位
フェラーリを2019年限りで離れ、アストンマーチンに移籍しました。新たなチャレンジが始まりましたが、チームに初の2位をもたらしたのがこのレースです。
低速と高速区間の入り混じったストリートサーキットでこのような結果を出せるベッテルはやはりすごいなぁと。。
目の前のチャンスを確実にものにする、ベテランとしてのレース運びだったように思います。
2022年のアゼルバイジャンも6位入賞するなど、結構得意なのかも。
参考動画:https://youtu.be/suZHkUxPzjE
以上が印象に残ったレースです。
引退発表のコメントで「ベストレースはこれから」とあったように、残りのレースも楽しみにしたいと思います!!
鈴鹿での戦績
優勝 4回 2009,2010,2012,2013
ポールポジション 5回 2009,2010,2011,2012,2019
レッドブル時代の活躍が顕著ですが、フェラーリ時代もポールを取るなど毎年活躍していました。
一勝もしなかったシーズン
優勝53回を誇るベッテルが一度も優勝しなかったシーズンをまとめました。
2007年 デビューイヤー BMWザウバー、トロロッソ
2014年 フェラーリ
2016年 フェラーリ
2020年 アストンマーチン
2021年 アストンマーチン
こう見るとフェラーリ時代は苦戦していましたね。。
一回もポールがなかったシーズン
2007年 デビューイヤー BMWザウバー、トロロッソ
2014年 フェラーリ
2016年 フェラーリ
2020年 アストンマーチン
2021年 アストンマーチン
優勝のなかったシーズンと同じ結果になりました。
最多優勝のシーズン
2013年 レッドブル 13勝(全19戦) 勝率68%
マレーシア、バーレーン、カナダ、ドイツ、ベルギー、イタリア、シンガポール、韓国、日本、インド、アブダビ、アメリカ、ブラジルこの年のベルギー〜ブラジルまでは9連勝。F1の最多連勝記録を保持。
以上です。みなさまも印象に残ったレースがあれば教えてください。
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