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いない選手の残像にやられたガンバ

トップ画像は、スポニチアネックス より。

※ 以下の文章は、あくまでも妄想フィクションです。

2月20日に行われたゼロックススーパーカップ、終了間際の決勝点でフロンターレが劇的勝利をあげた。

この決勝点には様々な要素が詰まっていてとても興味深いので、少し考察してみたいと思います。

2−2で迎えたアディショナルタイム(動画内、2:10〜)
選手交代による配置換えで、インサイドハーフからアンカーへとポジションを移していた田中碧。
中盤後方で、その田中碧が前を向いてボールを持つ。

この時、中盤にいるガンバの選手3人は、田中碧よりも、そしてすぐそばにいる遠野大弥よりも、これから展開される(かもしれない)フロンターレの右サイドへと意識と目線を向けられてしまってるのがよくわかる。
なぜこうなってしまったのか、その考察は後述。

その隙を見つけた遠野(家長に代わって途中出場)がギャップに入り、そこへ田中碧から『ズバッ!』と音がするかのような素晴らしい縦パスが入る。

なお、このパスを受けた時の遠野のターンは完璧なお手本なので、全国の子どもたちは何度も見返してマネするように!

で、ここでほぼ勝負あり。

遠野がパスを受けるかその少し前の瞬間に、ガンバのセンターバック、キャプテンの三浦弦太はなぜかマークしていた小林悠ではなく、誰もいないはずの反対側(フロンターレから見たら左サイド)に体の向きを変え、一瞬、小林悠を見失ってしまう。

それを見逃さずに裏を取った小林悠。さすがというしかない。

と、三浦弦太が気づいて反転し直した時にはもう、遠野から小林悠へのスルーパスが出された後。
しかもこのパス、小林悠の体の向きや視線の方向からして、普通ならば小林悠と三浦弦太の間に出すと思うのだけれど、遠野はそこではなく、小林悠の右側へ通してる。

これ、単なるミスなのか、それとも遠野の意図的なのか。

結果として三浦弦太はさらに遅れることになり、小林悠は「そこしかない」というシュートコースに迷わずボールを送ることができた。あのコース以外なら、この日当たっていた東口におそらくストップされていたはず。

ここでもう一度、決勝点のシーンを見てみましょう。

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