すごいアドリブ力!281「原因を真似るアドリブ力ー尊敬する人になるにはー」
こんにちは、くらです。
アドリブ力とは、「咄嗟の判断・対応によって、自分を含め周りの人たちも幸せにする力」と定義します。
どんな人も、人生の中で培った、自分独自の力があります。
その力を周りの人とちょっとずつでも共有できれば、あなたの周りはどんどん明るくなり、お互いの力で更に明るく、そして楽しく場を育てていくことができます。
あなたの力に気づいていただくヒントとなるようなお話を紹介していきたいと思います。
あなたも私も、お互いにアドリブ力を磨いて、お互いの生きる場をどんどん明るく照らしていければと思います。
クイズ
高杉晋作が幕府を倒す決意をしたとき、誰も賛同しなかった。たった一人で下関へ向かった高杉に、たった一人だけ味方をしてくれる者が現れた。伊藤博文だった。彼の連れて来た力士とともに、全部でたった80名で戦い、連戦連勝。これが後の明治へとつながるきっかけとなった。
伊藤博文は後年、「自分が人に誇れること」について語った。
それは、「高杉晋作による決起の誘いに、○○○○○○賛同したこと」
○に入る言葉はなんでしょうか?
[こたえ]誰よりも早く
(『歴史が教えてくれる働き方・生き方』本郷貴裕(朝日出版社)より引用 P134-135)
まえがき
成功者を真似ることは悪いことではないと思います。でも、成功者を真似るには、「今」を真似しても意味がない。ではどうするか。
原因を真似る
「職場には、抜群に仕事ができる人が何人かいるはずです。そんなできる人を見て、『自分もあの人のようにできるようになりたいな』と感じるのは自然な感情です。しかし、そう思ったあとで、今まさに活躍しているその上司や先輩の『今』を真似たとして、果たしてそのようになれるでしょうか?
伊藤博文は、ご存じの通り、明治になって政治の世界で活躍します。これまでの幕藩体制では諸外国との戦いには到底勝てないと気づき、中央集権制に移すべく、廃藩置県を推し進めようと提案したり、欧米の制度を日本に導入するために外国で学んだり、日本にはじめて憲法を持たせるために世界の憲法を学び、草案を作成したり、議会を開いて内閣総理大臣として政治を主導したりしました。
そんな彼は後年、『自分が人に誇れること』について語りました。それは何だったでしょう?憲法づくりに尽力したこと?総理大臣になったこと?いいえ、違います。それは『高杉晋作による決起の誘いに、誰よりも早く賛同したこと』だそうです。
今活躍している人は、今、いきなりがんばりはじめたわけではありません。過去のある時点から続けてきた活動の結果が、今になって見える形で現れているのです。
とすれば、今活躍している上司や先輩のようになりたければ、現在の華やかな上っ面の部分を真似するのではなく、そもそもの原因を真似る必要があります。若いときにどのような姿勢で仕事に取り組んだのか?そのような困難に遭い、それをどのように乗り越えたのか?それこそが、今の成果につながる根本なのです。」
(前著より引用 P135-136)
あとがき
成功者を目指すのはいい。成功している人を参考にするのもいい。真似るのもいいでしょう。でも、なぜ彼らがそれをしたのか、目的は、理由は、という、根源を知らないまま真似しても、それは上っ面を真似るだけで、ちょっとした変化には対応できないでしょう。真似で終わってしまう。
ニュートンはリンゴが落ちるのを見て、突然万有引力の法則を思いついたのではなく、普段から引力について思考を重ね、考えに考えていたからこそ思いついたのだと、アインシュタインは言っています。
偉大な発見や行動・思考には、そこまでの過程が必ず存在する。立派な人にも、必ずそこまでの努力や苦しみがある。それを知らないと、表面的な真似事で終わってしまう。
今回もお読みいただきありがとうございました。
今日の一言
「今日の一言:原因を真似るアドリブ力は、目指すものの根本を知ることで磨かれる」
今日の「みんなのフォトギャラリー」
いつも「みんなのフォトギャラリー」からすてきな画像を拝借しております。今回は、aratoartyさんの画像です。ありがとうございます。
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「聴き方」コンサルティングはじめました。
自分に自信がなくても、そのままの自分をお話いただき、あなたはそのままですごい人だということを気づいていただくお手伝いができればと思っています。