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すごいアドリブ力!068「一芸のアドリブ力」

こんにちは、くらです。

(いつも「みんなのフォトギャラリー」からすてきな画像を拝借しております。今回は、みずたまさんの画像です。ありがとうございます。)


「井の中の蛙大海を知らず」に付け加えて「されど○の深さを知る」と仰った方がいます。京セラ元会長の伊藤謙介さんです。
〇の中、漢字ひと文字は何でしょうか?


[こたえ]天


一芸を極める、という言葉があります。芸術家、職人、その他自分の道をとことん極めた人を意味する言葉です。そういう人は、どうやって極めたのか?

京セラ元会長の伊藤謙介さんは仰っています。

「若い頃は隣の芝生が青く見えるものですが、一度思い定めたら、誰がなんと言おうと二心(ふたごころ)なく貫いていくことが大事です。各々が一つのことをひたらすら一所懸命やっていく。」
(『一日一話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』藤尾秀昭(到知出版社)より引用)

「社長になった頃、仕事で新潟に行った時佐渡島まで足を伸ばしたのです。
流刑の地として有名な佐渡島には、たくさんの人々が流されましたが、能の世阿弥も流されていたということをその時初めて知りました。世阿弥は佐渡島という逃げ場のない場所で何年にもわたり極限の暮らしを余儀なくされました。

勝手な想像ですが、世阿弥にとってあの佐渡島での流刑生活があったからこそ、能楽を世界的な文化に高めるほどの思想的な深みを得たのではないかと思うのです。

我々は目標を設定しても、必ずしも思い通りにいくとは限りません。そうなるとエクスキューズ(言い訳)が出てしまいがちですが、それを自分に許してはならない。

世阿弥が逃げ場のない佐渡の流刑生活を経て能楽を大成したように、心の中で絶対に後には引かない決意をしなければなりません。それによって自分を高められ、厳しい目標も達成できるのです。

そのためにも、『井の中の蛙大海を知らず』という言葉がありますが、これに『されど天の深さを知る』と付け加えなければなりません。大海を知らなくてもいい。自分の持ち場を一所懸命堀り込んでいくことで、すべてに通ずる真理に達することができるのです。」
(前著より引用)


打ち込むことで天の深さを知る。人にはそれぞれ天命があり、それを自ら深く掘り込んでいく。そして、いつかは全てに通じる真理に達する。中々難しいことではありますが、時間を忘れるほど好きなことに打ち込めることこそ、咄嗟の動きに対応できるアドリブ力を磨くことになると感じます。

今回もお読みいただきありがとうございました。

「今日の一言:アドリブ力は、深く掘り込んでいくことで磨かれる」


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