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転職・就活に興味がある人必見!大手メーカー研究開発職の仕事内容

こんにちは、アドラーです!

今日は、大手メーカーで研究開発職を5年間続けている筆者が「研究開発職の仕事内容」について記事にしました。

研究開発職に興味がある就活生や転職者におすすめの記事です!

以下の内容をまとめましたので是非ご覧ください!

  • 研究開発職の仕事内容

  • 研究開発職の1日のスケジュール

  • 研究開発職に向いている人

※ブログにも同様の記事を作成しており、有料サーバーを使っているのでレイアウトなど綺麗にまとまっております。



①研究開発職の仕事内容

研究開発職の概要

メーカーでの研究開発職はメーカーでは花形と言われており、基礎研究応用研究に分かれています。筆者はその中でも「応用研究」を担当する部署に所属しています。

基礎研究・応用研究どちらにも言えると思いますが、1番のやりがいは「自分の開発した製品・新しい技術を世の中に出すことができること」でしょう。
会社によりけりですが、基本的には以下のような棲み分けが行われています。

基礎研究とは?


ビジネスになる前の新しい技術の研究開発を行います。
近年はエネルギー関係(電気自動車、水素など)、サーキュラーエコノミー(資源循環)、新薬研究などをテーマにした研究が多い印象です。
大学との共同研究などをしながら仕事を進めている場合が多く、博士卒の半数くらいは基礎研究の部署に配属されることが多いです。
メリット

  • 顧客がいないため、比較的自由に研究開発を進めることができる。

  • 大学などアカデミアと共同研究している場合も多く、知的好奇心を満たしやすい。

  • うまく進めば、社内でも「先駆者」として名を上げることができる。

デメリット

  • 明確な売り上げが立っている応用研究と比較すると研究開発費が少ない傾向にある。

  • 事業化されるまで少なくとも10年以上かかるテーマもあり、根気が強くないと続かない。

応用研究とは?


ビジネスとして実際に販売している製品の研究開発を行います。
主な開発テーマは既存製品のコストダウン、性能向上可能な新製品の開発を中心に担当します。イメージトしては、基礎研究〜実生産の橋渡しを行っているイメージです。
メリット

  • 顧客がいるため、自分の開発した技術の成果が「売り上げ」という明確な数字としてすぐにわかる。

  • 製品がすでに存在しているため、基礎研究よりは開発するべき内容が考えやすい。

デメリット

  • 顧客起因で納期などに振り回されることがあり、腰を据えた研究開発は基礎研究部門に比べると進めにくい。

  • 上市(市場への投入前)前は特に忙しくなる(毎日21~22時帰宅くらい)

アカデミアと連携して3年くらい腰を据えて研究したい人:基礎研究部門
1年サイクルくらいのスピーディーな研究開発をしたい人:応用研究部門
というイメージで大体合っています!

②研究開発職の1日のスケジュール

以下のスケジュールは研究開発職5年目である私の標準的なスケジュールです。
残業時間1時間/日の場合のスケジュールになります。

研究開発職5年目の1日(平常時)

6:45
起床・身支度・朝食

7:40職場へ移動

8:00出社

8:15業務開始
 ・朝礼
 ・メール処理など

9:00実験関連業務

12:00昼食休憩

13:00業務再開
 ・データ整理
 ・解析チーム等との打ち合わせ

16:00個人タスクの処理
 ・安全関係の書類作成
 ・試薬発注など

17:30明日の業務整理・退勤

18:00帰宅

19:00ジム→夕食→お風呂などフリータイム

23:00就寝

残業時間について

残業時間はぴったり年間360時間程度で、下記のように残業時間はばらついています。

繁忙期:月40〜50時間(上市前や製品トラブルの対応時)
平常時:月20〜30時間
閑散期:月10時間未満(ラボのメンテナンス期間など)


少し残業時間が多い部署ですが、有給自体は申請すれば問題なく有給を取れているので、社内では比較的ホワイトな部署だと思っています。

開発業務特有の業務について

上記に書かれているのは定常業務ですが、以下のような業務があります。

  • 特許の出願
    新しい要素技術を開発した場合、特許を出願して他社がその新しい技術を使用することができないようにします。
    多くの企業では、特許を出願すると報奨金などが頂けるので、研究開発のモチベーションになると思います。
    筆者も特許出願をして数万円の報奨金を今までにいただきました!

  • 製品の上市
    製品を製品を上市するに当たって、製品の製法を仕様書を起票して製造部門に引き渡す業務などがあります。その他にも営業部門や品質保証部と営業戦略・品質上のリスクに関する擦り合わせを行う必要があり、技術的な知見のみならず高度なコミュニケーション能力が求められます。

  • 共同開発
    自社のリソースによる開発スピードには限界があるため、近年では大学のみならず競合企業との共同開発も盛んになっています。国内外での共同開発経験がある人は、今後の採用活動・昇進で優位に働くかもしれません。
    最近の例で言うと下記のリンク先のように、ホンダや旭化成のような大手企業でも共同開発が加速しているようです。

研究開発職に向いている人

総合職として入社する人は例外なく工学系・理学系の「修士号」以上の学歴を持っており、高い学歴が必要とされています。

その中でも以下の特徴を持っている人がうまく仕事に取り組めていると思います。

①分析が得意な人


メーカーの研究開発職では「実験計画→実験→データ分析→改善」とPDCAサイクルをひたすら繰り返し、目標とする品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)を達成する新しい技術を作り込むことがミッションになります。

その中でも研究開発では、特許出願などをするために高度な実験データの分析を求められる場面が多く、少なくともExcelを活用した分析、可能であればPythonを活用した機械学習ができることが理想的です。

分析が苦手な方だと苦痛に感じてしまう業務が多いと思うので、大学時代からデータ分析のスキルを習得することが望ましいと思います。社会人以降でスキルを身につけたい方はUdemyなどの通信学習を通じてスキルアップを目指しましょう!

②根気強い人


研究開発職は思っている通りの成果が得られないことも続きます。
(プロジェクトの半分くらいは成功しないと思っていた方が良い)

そんな中でも黙々と地を這うような努力を続けていけば、5年くらい同じ職場で頑張ると意外に特許になりそうな技術の種が見つかってきます。

結果が出なくても「まぁクビになるわけでもないし何とかなるか!」くらいの前向きさがあると仕事も良い方向に進むことも多いし、上司も「あいつ何かと前向きだし、成長できそうな仕事を任せてみようかな」と考えて楽しい仕事が任されるようになってくるはずです。

③周囲とコミュニケーションを取れる人


前の項で触れたように、近年は共同研究の動きが活発です。

未曾有のエネルギー不足、超高齢化社会、情報化社会に対応する新技術を開発していくためには、自社リソースのみならず共同開発による外部リソースの活用をするケースは年々増えるでしょう。

そのような中で高度なコミュニケーション・専門スキル(技術の専門性)を持つ人がいたらすごく魅力的ですよね。

まとめ

今日は「転職・就職に興味がある人必見!大手メーカー研究開発職の仕事内容を解説」というテーマで記事を書きました。

この記事を読んでくださった方が、研究開発職への就職・転職に役立てていただけると幸いです。

今後も大手メーカーの研究開発職の仕事・スキルアップに関する記事公開していきますので、興味がある方は是非フォローください👍

本日はどうもありがとうございました!

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