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「意味」の作り方

「役に立つ」ではなくて「意味がある」の勝負になる、という話を最近しきりにしていますが、その良い例があったのでご紹介します。

最近、仕事の関係でちょくちょくホームセンター……まぁ、ビバホームなんですが、その「資材館」に足を運びます。ありとあらゆるものが揃っている、プロも御用達のお店です。

その「資材館」に、こんな自動販売機があります。

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「モーニングサービス 朝6:30~朝9:00 カップ飲料無料」

うん、普通に嬉しいやつ。笑

これって一見すると、無料=お金がかからずに飲み物を飲める=「役に立つ」のように見えるんですが、実は「意味がある」にもなり得るポテンシャルを秘めていると僕は考えています。

この無料の自販機にはどんな"意味"がある?

どんな人がこの自動販売機を使うのか、想像してみましょう。

早朝、6時半。現場に向かう職人は、今日の工事で使う材料を買いにビバホームの資材館に立ち寄る。修行をしていた頃から早起き自体は慣れたもんだが、家を6時には出るもんだから、子供の「いってらっしゃい」も聞けない。工事が忙しい時期は、毎日こうだ。
「仕方ねえわなぁ」
そう思いはするが子供も可愛い盛り、やっぱりちょっとだけ寂しい。



資材館に立ち寄る日の唯一の楽しみは、朝9時まで無料で飲めるこの自動販売機だ。「朝からご苦労さん、今日も気をつけていってらっしゃい」そんな励ましをくれているような気がする。
「さて、今日も家族のためにやりますか」
自販機から出てきたホットのコーヒーを口にすると、自然と気合が入る。もしかしたらこれが、「頑張るパパ」に変身するスイッチなのかもしれない。

これは僕の妄想ストーリーですが(笑)、例えばこんな"意味"をこの無料の自販機に感じている人も、世の中に一人や二人はいるはず。時間軸を少し先に進めて、ベテラン職人になったときに「若い頃はさぁ、毎日6時起きで工事してたんだよ。6時半にビバホームの資材館行ったら、無料の自販機があってさぁ、別に特別美味くはねえけどあれを飲むのが楽しみでね」と若手職人に語るストーリーになる、と言うともう少しわかりやすいでしょうか。

ここでポイントになっているのは、「朝9時まで(=早朝のうちだけ)」「無料で飲める」ということです。つまり、「朝早くから頑張っているオレに寄り添ってくれている感」ですね。人それぞれに、朝早くからビバホームに来る理由を含んだストーリーがあります。そこに、この自販機が意味付けをする。

全く同じ品揃え、価格のホームセンターが近隣にあったとして、片方は無料の自販機がある、もう片方はない、となったときにどちらを選ぶかというと、おそらく多くの人は自販機がある方を選ぶと思います。それは、「タダで飲み物が飲めるから」ではなくて、「朝から頑張るオレ」を認めてくれて、実感させてくれる場所だから、です。

多くの場合、人はこのようなことに気づかずに行動しています。自分が心地よいことが何か、よくわかっていないのです。しかし、だからこそバチッとハマった心地よさがやみつきになり、自然と選び取るようになるのだと思います。

適切な仕掛けをして、誘導してあげることで、お客さんにとって"意味のある"お店になりましょう。

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