破滅の上京
僕をお手に取ってくれて参考にならないと思うだけどありがとう
僕は躁鬱病(いまぁ双極性障害)を長い事、患っていて、問題の起こしすぎで精神病院を出たり入ったり、つい今年まで隔離されてたんだ その間は、恋人の事ばかり考えて暮らしていたよ
ときどき、窓の向こうを鳥が不明瞭な形で飛んで行った
瀬戸内海を本州へ渡るつもりなのか
入院中僕は、"こんなに辛いめにあったのだから外へ出たらさぞかし良い事が待っているに違いないそうに相違ない"と、
自分を慰めて、また半分には本気でそう信じて耐えた
ようやく退院して恋人に逢ったらば、
『好きな人ができた』
と、言われた。つまり、僕が入院中に
他の男と色んな事を…?
なんだか興奮でワクワクしてきたので恋人(元)を抱こうとしたが激しく拒絶された
ちゃんと貞操観念たかくってえらい!!
それからその時の自分の言動があまりにきしょくてPTSDでEDになった。弱冠39歳児。もう薬が無いと男になれない。女でもない。その後ものすごい鬱が襲った。
熱烈な憂鬱の最中、30年来の親友がXの裏アカウントで僕を叱咤していた とても激励とは思えない内容で、これも自業自得の果てのわざかと
したたかにしょげた
僕はふと、
"あなたの助けは 溺れる者にとっての塩水のようなものです"
という詩句を想い出し、彼と縁を切った
この町には、沢山の想い出がある
育った場所だ 愛さないハズが無い
別れた恋人と歩いた場所・聴いた曲…
きょうも楽しい想い出が、苦しい
とにかく想い出の多いこの町を出ようと決めたのはまだ梅雨の頃。都会へ行きたかった。僕は純文学がけっこう好きで、なかでも太宰治がとりわけ好きで、小説の舞台はだいだいが東京だ
子供の頃から、東京というものに憧れていた。どうせ近い内に自殺するなら東京へ行ってみたい。帝都の地を我が血で染めてみたい。
"今がこんなに悪いのにこれ以上悪くなるはずが無いさ"、とジョンレノンも言っている!奇遇にも、僕もそう思う
そして
ようやく来月には引越しが出来そう
お金を貯めるために公園でギター弾いてお巡りさんに窃チャリ疑われたりして本当に良かった良かった。
嬉しい 良かった
なのに、怖くて淋しくてアンビエントな気分になるのは何故
嬉しいことが、こんなに怖く淋しいものとは
知らなんだ
僕は順応性は速くないが適応力はまあまあある方だと思う。つまり生命力が強いのだ。天才薄明を地で証明し続ける男(薬を飲めば)。
大きな喜びを体験したらトラウマが増えたりするのだろうか
だとしたらその事で記事書けるながはは
考えながら自転車コキコキしていたら、
もうこの風景も観なくなるんだな〜と感慨みたいに高尚なものがとつぜん湧いた。
心は基本的に不便だから
『カンガイガ ワキマシタ。ピー。』とはご教示くれない、
いつもただ勝手にそう思うだけ
それがそうかどうかもわからないままに
誰かに出逢いたい "出逢いは発想の原点"だそうであるから、またくだらない曲かけるかも
くだらないと分かっていても、演らずにはいられない。もうダメだと分かっていても、人生に無駄な事があるはずが無い。(もしあると思うなら、生きるという事はとんでもなくダサくて恥ずかしい事だから速やかに死んだ方がいいと思う)
僕が箸にも棒にもかからない歌を唄う
すると聴いた人の何人かは、
『くだらない』と思ってくれ、その内の何人かは
『こうすれば良くなるのに』と考え、
そしてその内のさらに何人かが必ずそれを
美事に実践してくれる。
それだけでやる価値は充分にあると思う
まして価値なんて相対的なものに価値なんて無いから、
僕が思って動く、それだけで僕は嬉しくて怖いのである
恐怖と歓喜の中にまどろんでいると悪魔が囁く
『まずここから東京までの交通ルートを調べ、
最寄駅から自宅までの地図をアプリにダウンロードするがいい。さらに酔い止めを飲んでおくと、なんと吐き気も催さず眠ったまま本州へ辿り着けるのだ。ふふふ…』
何という事だ。僕はこれを書き終えたらドラストへ行かねば 某店舗ではアプリをインストールすると割引き値で薬剤が購入できると言う…かまわねぇ、やってやろうじゃないか…
最小にして最期の上京がはじまる いってきます