怪物の子ども
夢から醒めるときウッドベースのAの音がした
電撃バップのAの音
このnoteを開けて下さってありがとう、おかげでこのページは呼吸ができますよ
Aの音は元気があって良い
それが長い今日いちにちの悪夢から醒めた途端に ポーン、
と、鳴った
窓の外では関係はないが雨が降っている
今日は何か起こりそうという時に特に何も起こらないことはよくある事だ
ではどうするのかピースしますか?
Aの音は僕が最初にギターで出す音だ
ちなみにAはAでもちゃんと(ちゃんと?)メジャーのAだ Aだよ 俺に弟はいないなぜなら俺が弟だからです ちなみに言うとだけれどもだが
ある日のその夜ギターがついに壊れた
壊れてはいたのだ ツギハギにして、つなげていたのが、もうAが鳴らなくなった
持ち主と同じだ ついに壊れた コイツは東京まで僕を導いた 己のやるべき事をやって死んだ 自分にやれる事だけやるのはあきらめではない 偉大な魂を悼んだのである
友達だった男と離縁した
早く彼が死んでくれれば嬉しい
曲が書けるから
いま現れてくれたらきっと殺してあげてしまう
妻子もろとも
あるさっきの夢で別れた恋人の髪を切っていた
彼女の前では甘えてしまっていたが、本当は守ってあげたかった だけども壊してばかりいた
そして本当に殺してしまおうと思った夜が別れてから何度もあった
最期の夜に犯してしまえば良かったと先日は思った
それから間男のペニスを切り取って瀬戸内海に撒いて魚の餌にしてやろうと思っていた
一つにはそれを避ける為に東京へ逃げて来た
殺人と彼女の死を恐れたのではない
ただ懲役をだけ恐れたのだ
間男の死に関しては大いに今でも望んでいる
どこの誰だか知らないが、僕が手を下せなくて本当に遺憾ですあなたの脳味噌を革靴で踏み潰してあげたいのだけれど
怪物から守るべきが怪物は僕だったのだ
僕がいなくなって彼女は幸福になるのだ
いつも何となくよく分からないかなしい安堵によるうすら包み
かがみの怪物が泣いている
彼女は僕の唄を褒めなかった
君の嫌いな12弦のギターは、死んだよ
涙は、悔恨から生まれ出し、唯一の種
地に落ちて 実を結ぶ
別に結ばなくとも、僕だけがその能書きに動かされれば、それでいい
涙
お前は僕の子供
怪物の子ども
呪われたさだめ
タイムフォーヒーローズのAが聴きたい
いつかの今日、新しいギターを探しに歩く
恋人を新しく探すみたいだが
訳もなくえずいている
コレがシャンペン・スーパーノヴァか
求める生贄は
怪物の花嫁
東京を涙で溺れさせてやるんだ