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ADHDは恋愛に向いていないのか?

突然ですが私は彼氏とよく衝突します。

彼が嫌いなわけではありません。なんなら、彼のことを心から愛しているし、仲はいいと思います。そして彼はとても優しい人です。ADHDのことも、一生懸命理解してくれようとしています。
彼に対して不満はないはずなのに、付き合い始めてから、現在に至るまで、とにかくしょっちゅう衝突しまくっています。

もめごとの発端はいつも本当にちいさなことです。

例えば...「トイレの電気消し忘れてるよ」とか「蓋ちゃんと閉めてね」とか。あとは毛深いな~みたいなちょっとしたからかいとか。(そう、わたしは剛毛女子なのです)

毎回毎回、発端は大したことないのですが、最終的に確実にヒートアップしてしまいます。本当にもめたくないので、彼に言われたことを踏まえて自分なりにもめごとの原因をまとめてみました。ADHDでパートナーとの付き合い方に悩んでる方、心底疲れているパートナーの方、いらっしゃったらぜひ参考にしてみてください。

1.もめごとの原因~注意欠陥~

ADHDあるあるですが、私はとにかく○○し忘れ系が多いです。彼のおうちのお手洗いすら流し忘れるレベルです。(最悪)

指摘されたときに素直に「ごめん!」と言えて、次からきちんと気をつけられればいいのですが、これがなかなか難しい…。

素直に「ごめんね」と言えればまだよい方で、私はとても聞き分けが悪く反論してしまうことが多いです。子供の頃から、「どうしてできないんだ!できないお前はダメなやつだ!」と家でも学校でも叱られてきたせいなのか、自分自身を否定されているような気分になってしまいます。超過剰反応です。そうなってしまうとなかなか素直に「ごめんね。」と言えなくなって、ついつい反論をしてしまいます。

よしんばその場で「ごめんね」を素直に言えたとしても、次の時にはまた同じ失敗を繰り返してしまいます。注意したことを何度も繰り返されると、誰でも「いい加減にしろよ。」と思いますよね。信用ゼロです。
私は(またやっちゃった…ああ…ごめんなさい…どうしよう…)という申し訳なさ自己嫌悪と(頑張ってもできないから許してほしい…どうしてわかってもらえないんだろう…)という気持ちがミックスされまくった謎の感情に支配されてしまいます。

そして2の過集中状態へと続きます…。

2.もめごとの原因~過集中~

私は、彼に言われたことを延々気にして異様に落ちこみます。【もやもやした感情】自体に過集中状態になってしまうようです。こうなったらなかなか切り替えられません。その話題を自分が納得できるまで話続けようとしてしまいます。そして2と3のミックス地獄へと続いてゆきます。

3.もめごとの原因~衝動性~

いったん過集中モードに入ってしまうと、なかなかその話題から離れることができません。彼が嫌がっているのはわかっていながらも、感情を止められず、詰問を繰り返してしまいます。まるでブレーキの効かない車に乗っているような感じです。そしてどんどん状況は悪化していきます。ドツボへまっしぐら。

ADHDにありがちな【相手への感情や要望を抑えることができず、ストレートにぶつけてしまう】状態です。

4.もめごとの原因~再びの注意欠陥~

小さなことにこだわって延々泣いたり「どうして〜なんで〜私のこと嫌いなんだ〜」と詰問&錯乱しまくるのですが、突然「気分転換に外に行こうよ〜」と言い出したりします。

まじで勝手なやつだな!!!!!
と、書いてて思いました。

一応これに関しては、嫌な空気をつづけたくないから、という理由で切り替えてるつもりだったのですが、どうもその切り替え方が極端で、ついていけない…とよく言われます。
冷静なときに考えると、たしかに……。かなり意味不明だし突拍子もないし、相手は無視か…と我ながら呆れます。

もしかするとあまりにも極端な切り替え方が普通にできてしまうのは、ADHD特有のことなのかもしれません。

5.どうしたらうまく行く?

正直、自分たちだって衝突が多いしギリギリのラインで一緒にいるので、どうしたらいいのかはわからないし、わかる人がいたら教えてほしいくらいです。

でも少なくとも自分自身に言えるのは

・注意されても、自己否定と捉えないこと。
・素直に謝ること

です。
とにかくこれだけでも衝突は減るんじゃなかろうか…。

ADHDの人は依存症になりがちだとよく言われています。彼はよく「りりあんぬは、俺に過集中してるだけだよ〜」と言います。認めたくはないけれど、それも一理あるかもしれません。だって〜好きなんだもん〜。(ぎゃーす)

過集中モードになっているとき、感覚的に自分と彼との境目が曖昧になっている気がします。これはADHD自体のせいもあるでしょうし、幼少期の経験のせいもあるかもしれません。(ADHDの二次障害については後日記事にしたいと思います。)

恋人は自分の分身ではなく、他人である

という認識を常に持たなくてはいけないです。

彼は自分にとってかけがえのない人であることに変わりはありません。でも、彼は自分とは別の【一人の人間】で彼には彼の生活があり、経験があり、価値観があります。
恋愛は相手あってのことですから、相手を尊重できなければ元も子もありません。

……と、もちろん頭では理解はしているし、平常時はそのつもりで行動していますが、衝動&過集中モードに入るとどうしても自分の感情に集中してしまうのが本当に悪いところです。気をつけなくちゃ…。

6.結局、ADHDは恋愛は向いてないの?

【ADHD 恋愛】で検索してみたところ、【恋愛できない】【恋愛 無理】といったネガティブなワードがたくさん出てきました。

つ、辛い!でもADHD持ちだって人間だし、大好きな人と楽しく恋愛したい!!

ただでさえ恋愛って楽しいだけじゃなくて大変なのに、加えてADHDだと厄介事が多くて、ほんとに、もうっ…!って感じです。

……自分の経験上、【ADHDは恋愛に向いてない】は、たしかにそのとおりなのかなと思ってしまうこともあります。
しかし、自分で自分の特性をしっかりと理解し、対処していけばその限りではないとも思います。その過程で相手にも少しずつ理解してもらえたらきっとうまくいくと思います。

あくまでも少しずつ…です。すべてを受け入れてもらいたい気持ちは山ほどあるけれど、ADHDのすべてをわかってもらうのは至難の業です。だって全然脳の仕組みが違うんだもん。いっぺんにわかってもらうのは無理!

【向いてない】かもしれないけど、【できない】わけじゃない。

ADHDの特性ときちんと向き合うことで、うまくいくことはたくさんあります。同時にADHD特有の行動を相手がどう思うかをきちんと理解する必要があります。

パートナーに自分をわかってもらいたい気持ちは死ぬほどあるけれど、まずは何よりも自分がADHDと真剣に向き合わなくてはいけません。


当事者でパートナーとの関係に悩んでいる方、恋愛に億劫になっている方、そして自分自身が大好きなパートナーと幸せな時間を築けますように…。

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