ADHDと一貫性のなさ
一貫性がない!君の話は整合性が取れない。と彼によく言われるりりあんぬです。
その理由をちょっと考えてみることにしました。
1.覚えてない系
前々回の記事と重複しますが、とにかく言ったことを忘れてしまいます。
人間誰しも物忘れはありますが、その頻度が高すぎる。
何かの感想を聞かれて答えた30分後に同じことを聞かれたらたぶんビミョーーーーに違う答えが返ってくると思います。
それを聞いた人は「ん?さっきといってることちがくね?」ってなります。
本人的には、都度真実を言っているつもりなのですが、その真実が毎回違うとなると………周りの人は「?」ってなりますよね。
この場合はすべての回答が180度違っているというよりは、ちょっとずつ言い方が違ったり、情報が減ったり増えたりします。
当然言い方や、追加情報があると、伝わり方も変わってきます。本質に変わりがなくても、「言ってることが違う…」と思われてしまうのは当然だと思います。
2.思考ジャンピング系
これは…言うことが180度変わったりするのでさらに厄介かもしれません。
普通は、なにかについての意見なり主張って一つ大きなものがあるんだと思うのですが、私の場合は
同じような大きさの意見が脳内に常にいっぱいあるような状態です。
なので同じことに対して
Aという主張
Bという主張
Cという主張 etc
が同列で存在していたりします。
(例外もありますが)
どれもこれも正しいな〜と思っているので、時と場合と状況によって言うことが変わったりします。
世間ではこれを 都合のイイヤツ といいます。
…それは理解はしているので、できればあまり意見を言いたくない…
のですが、同時にADHD特有のこだわりの強さもあるので、やたら一つの意見にこだわって譲らないときがあります。
書きながら、「いやあ…めちゃくちゃ矛盾してるなあ…」と思います。当事者だってそう思っているのだから、まわりはもっと思っていることでしょう。
どれもこれも正しいなあ〜と思う意見が複数存在しているのは、自分にとってもとても不都合だったりします。
常に色んな角度の意見の狭間にいるので、自分にとって何が正しくて、何が大事なのかわからなくなって身動きが取れなくなってパニックに陥ります。
たくさんの意見(全て正しいように感じる)が存在しているのは状態は、常にジレンマ状態です。
3.その場しのぎ系
わたしたぶんこれ結構多いと思います。
話聞いてるつもりが、他のことに気を取られてしまってて、なにか聞かれたけど聞き返せなくなって返事しちゃうパターンです。
で、あとから同じ話しされたときに答えが食い違うという構造です。
投薬によりかなり集中して話を聞けるようになったので、以前よりは改善はしましたが…まだまだ…。とにかく最悪なのでやめたいです。
4.ADHDは一貫性がない
ADHDの人は話に一貫性がないことが往々にしてあります。彼の指摘の通り、例にもれず私もです。
本人にもその自覚があればまだいいのですが、
本人の脳内では、ある程度の一貫性があるので、
一貫性がないと言われてもピンとこないことが多いです。
だからこそ、周りとのすれ違いが起きやすいのかなと思います。
齟齬を減らすには
①相手にADHDの思考回路を理解してもらう
②当事者自身が、周りから見たら一貫性がないように見えるという自覚を常に持って、言ったことをメモに残しておく。もし食い違う発言をしてしまったときは素直に謝る。
①は現実的に不可能なので、②を頑張るしかないのかな〜と思っています。②もわりと現実的じゃないんだけどね。
一貫性のなさ、学習能力のなさ(というか短期メモリの不具合)のせいで、他人からの信頼を得ることができず、苦しんでいる人はたくさんいるんだと思います。
一貫性のなさは時として「嘘」とも捉えられてしまいますので、出来ればそうした齟齬は減らして行きたい次第です。
まわりにADHDの方がいて、一貫性のなさに困っている方には、少しだけADHDの特性を理解してもらえたらありがたいです。たぶん多くのADHD当事者は、悪意があったりあなたを軽んじているから【嘘】をついているわけではないです。嘘だという自覚、さっきと言ってることがずれている自覚すらないことがほとんどです。
もし、さっきと違うこと言ってる!と思ったら、嘘つき野郎!と決めつける前に「さっきと言ってること違うぞ〜。」とやんわり言ってあげてください。
(ムカついても全然いいと思います。言うことがコロコロ変わる人は普通にムカつくので)
あ、ただし、【良く見せたい系】の嘘は怒っていいと思います。どっちかって言うと本人のためにも怒ったほうがいいです。モノホンの虚言症者になってしまうまえにとめてあげてほしいです。
ADHDの当事者は、(私含めて)、自分の発言が相手にとっては、時としてちんぷんかんぷんで、一貫性のないように伝わっているということを自覚すべきかなと思います。
脳の構造上、そう簡単に治るものではないので、「一貫性があるように話せばいいじゃん」と言われても困ります。そんなの出来れば、こっちもやってるし、なんなら私の中では一貫性あるわ!ってかんじです。
でも相手はADHDではないし、脳みそ開いてみせることもできません。
潤滑なコミュニケーションを望むのであれば,まず自分が正しいと思う思考方法が、正しくないかもしれないと疑ってみるのも大切だと思います。
と、自分への戒めの含めてまとめてみました。
うーーーん、難しいネ!!