障碍者向けIT特化型就労支援施設「NeuroDive」に見学に行った話
この記事は投げ銭制です!無料でお読みいただけます。
NeuroDiveとは
先端IT領域に特化した就労移行支援事業所です
https://challenge.persol-group.co.jp/datascience/
ITカリキュラム内容の圧倒的ボリューム
他のITに力に入れている就労支援施設と比べても圧倒的なカリキュラム内容の差でこれがもし有料講座だったらいったいいくらするんだろうか?と思うような内容でした。
この圧倒的な内容に相当するIT系の対面型スクールは私の知る限りありません。三分の一程度の内容で50万くらいとられると思います。
反対にここまで教えてくれるようながっつりした対面型スクールの場合は事前面接があるためそこを突破する必要がありそれが壁となってそもそも金があっても受けられない可能性すらあります。
データ説明力を鍛えられる
プログラミングやインフラの内容であれば独学でも身につくと思います。データサイエンスについてもそこそこ独学でいけるかもしれません。
しかし、データサイエンスをビジネスにすると避けて通れない場面が「他者に説明をする」という点です。
他者に説明するということは難しい専門用語のオンパレードで話しても、相手が同じ知識量がある人でない場合は伝わりませんので言葉を選ぶ必要がありますし、もし相手が同じ知識量であったとしても数字の根拠を説明して理解してもらういうことは非常に高いコミュニケーション能力が求められます。
ビジネスロジックと絡めて数字の根拠を説明をする難易度は健常者の優秀な人でも結構難しいのです。
※データサイエンティストの指示通りデータエンジニアリングするだけの場合はあまり説明力は必要ない場合があります。
現場の支援員の方も教えてくれる
基本的には動画サイトの説明とチャットでの質問をするようですが、現場支援員もその場でITのわからにところに答えてくれます。
これは他の就労施設ではしてくれないところもあるので大きな強みです。
セルフコントール力やコミュニケーション能力がある
これらは他の就労支援施設でもおこなっていることですがNeuroDiveさんはよりビジネスよりに指導してくれる印象でした。
例えば、服装は自由ではありません。ビジネス的な服装を求められます。よりビジネスマンとしてふさわしい振る舞いを悪く言えば厳しくしつけてくれる印象でした。
実際はITの会社では服装自由な会社も多いのですが、大手企業ではまだまだ自由ではないところも多いですしスーツを着ているかどうか、よりも清潔で不快感を与えないかが重視されるところですが、そのような曖昧な価値観を覚えるくらいならば明確に支援員さんに指摘してもらって、社会性のある服装が何かを理解していったほうがいいかもしれません。
高収入を狙える
健常者・障碍者にかかわらずデータサイエンスの分野は年収が高い傾向にあります。企業様によるとは思いますが障碍者雇用枠の平均より多い収入が見込めます。
「NeuroDive」さんで全部身に着ければ一人前なのか
どのスクールでもいえることですが、働く上で大切な基礎力を身に着けるものですので実際に働く上では様々な別の課題が現れます。すべてを網羅的に理解し身に着けることは時間軸的にも厳しいので実際の職場では異なるスキルの方々と協力して課題を乗り越えることになるかと思います。
その時役立つのがこのような就労支援施設で身に着ける基礎力です。
あなたに向いてる?「Neuro Dive」に入るか検討するときのチェック事項
・数か月~2年間無職でも大丈夫?
・場所は秋葉原だけど通える?
・交通費は自腹だけど大丈夫?
・「障害福祉サービス受給者証」は持ってる?まずは役所に確認!必須です!
・体験入所は受けた?←ここが一番大事!
体験入所中に1週間頑張ったがまったく理解できない本当に無理嫌い!吐きそう!ぐらいに思うようであればおそらくあなたはIT系には向いていません。諦めて別の道を探すか、少し時間をおいて再チャレンジしてみてはいかがでしょう。
しかし、たとえ何度やってもエラーで何時間も何日もそのエラーを解消するために向き合えるならばたぶんすごく向いています。スタートダッシュが遅くても突然花開くタイプの方もいますので、休憩しながら頑張ってみてください。
施設はさほど広くはなく、席数が決まっているので定員になると受けられなくなるようです。ご興味のある方は席の空いてるうちに素早くGET!
懸念に思った点
障碍者雇用については企業側がどんなにダイバーシティ&インクルージョンを謳っていても実際のところ人材活用には大変苦慮しているところでありある程度の型にはめた登用となって結果的にあまり個性を発揮してもらえる環境を用意できていないというもどかしい現状があると推察します。
「一般企業への就職希望のある18歳から65歳までの方
発達障害、精神障害、難病のある方が対象となります。」
とHP書いてありましたが、支援員の方の説明を聞いている印象としては…
この就労支援施設は「高知能・高学歴の"発達障碍者”向け」だと思います。
ただのプログラミングやIT素養を身に着けるだけであれば算数と国語、つまり小学生レベルの知能があれば出来なくはないと思います。
データサイエンスを身に着けるには高学歴である必要性はありませんが最低でも大学生レベルの知能レベルが必要です。
ご自身の学力に自信がなかったり学習障害の懸念ある方は、まず入所体験でしてよく考えたほうがいいかもしれません。
この「NeuroDive」では、まさに「障害を個性に」とポジティブな発想を具現化し発達障碍者ならではの「過集中」「こだわり」をうまく活用した人材ビジネスで非常に面白いと思いました。
ここから先は有料になります!NeuroDiveさんより実践的に働きながら学べる場所を見つけた話を書きました
投げ銭感覚で購入いただけると幸いです。
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?