
【1万文字:完全版】発達障害「ADHD」の原因や特徴、対処方法
このnoteの対象者
✅ADHDかもしれないと思って心配になっている
✅家族がADHDかもしれないと思っている
✅ADHDと診断されてどうすればいいか困っている
✅ADHDの特性などについて詳しく知りたい
近年、子供だけでなく、成人期ADHDも注目されている
ADHDは、他の発達障害に比べて有病率が高いにも関わらず、長く見過ごされてきた、あるいは、誤解されてきた発達障害と言われています。これまでの医学会においては、ADHDが臨床上で重要な疾患として取り上げられることはまれで、基礎研究の対象としても取り上げたれることも多くはありませんでした。近年では、米国を中心に、子供だけでなく、成人期ADHDの研究や対策などが行われているが、日本はまだこれからの段階であることは事実です。
このnoteは、ADHDの認知を広げ、少しでも多くのADHDの人たちが少しでも生きやすい社会を実現するために、ADHDの特徴や原因、また対処方法などをまとめました。
また、私は、ADHD当事者の方が生きやすい環境を実現するために、YOUTUBEでADHDについての心理教育・ライフハック動画を発信しています。ご興味がございましたら、ぜひ覗いで見てください。
またもしかしたら、お子さんがADHDである、友人や周りのADHDの方を支援したいと思われている方向けもこのnoteを見てくださっているかもしれません。ADHDの方を支援したい方向けにYOUTUBEも発信しているので、ご興味がございましたら、ぜひ覗いで見てください。
👆またLINEで有益な情報を発信しているので友達登録お願いします!
(無料相談可能)(緑色の画面を推すとLINEに飛びます!!)
ADHDとは
ADHDは、1987年にDSM-III-R(米国精神医学会の診断基準)において、「注意欠如多動症:Attenuation Deficit Hyperactivity Disorder」と定義されています。具体的に注意欠如多動症(ADHD)は、学校に行く前の子どもから成人まで幅広く見られる発達障害の1つで、不注意、多動性、衝動性の症状で、生活に支障をきたしていることが特徴です。
世界保健機構(WHO)の推定によると、世界的な成人期のADHD有病率は、全人口の3.4%と報告されています。日本でも2%~4%程度と推定されています。
また近年では、大人になってからADHDと気づくことも多く、「もっと早くから知っておけばよかった」と思われる方もめずらしくありません。そして、ADHDであることが、生活や仕事に困難を与え、70~80%以上の方がうつ病や睡眠障害などの二次障害に悩まされていると言われています。
詳しくはYOUTUBEで解説しているので、ご興味がございましたら、ぜひ覗いで見てください
ADHDの特徴
不注意は、すぐに気がそれる、集中できない、忍耐力がないといった形であらわれます。成人期ADHDの不注意は、下記の症状例があります。この不注意は特に大人になってから、症状が目立つことがあり、仕事面での人間関係に影響が与えてます。
・仕事に集中できない
・単純なミスが多い
・期限のある書類を仕上げることができない
・いつもうわの空のような印象を与える
・仕事や生活の必需品をよく忘れたり無くしたりする
・時間や約束を守れずトラブルになることが多い
・部屋や職場の机がいつも散らかっている
多動性は、動いてはいけない場面で動き回ってしまう、しゃべるのが止められない、活動性が異常に高いといった形であらわれます。成人期ADHDの多動性は、下記の症状例があります。多動性は、大人になるにつれて症状が治る傾向があります。
・貧乏ゆすりやそわそわとした態度が仕事中にも目立つ
・落ち着いて食事や会話ができない
衝動性は、我慢がきかない、危険な行為でも思いつきで行動してしまう、欲求をすぐに満たそうとするといった形であらわれます。成人期ADHDの衝動性は、下記の症状例があります。衝動性も比較的、大人になるにつれて落ち着く傾向はありますが、時には人間関係に影響が与えてます。
・会話で人の話を聞かない
・列に並んだり待ったりするのが苦手
・すぐにイライラする
・衝動買いが止められない
ADHDの種類
ADHDは、不注意が優位のタイプ、多動・衝動性が優位のタイプ、両方が混合しているタイプの3つに分類されています。
ADHDの発症仮説
ADHDは神経発達障害で、遺伝子、環境因子が相互作用した多因子疾患で、実行機能障害、報酬系の機能障害、時間調節の機能障害があり、脳構造と脳機能に変化があると言われています。しかし、具体的な詳細は正確にまだわかっていません。研究によって親の育て方の要因は否定されております。
・神経心理学における仮説
神経心理学的な観点は、Barkley(2001)の実行機能障害仮説から実行機能、報酬系の障害を併記した dual pathway model(Sonuga-bark,2003)、さらには時間調節の機能障害仮説を加えた triple pathway model(Sonuge-bark et al., 2010)が提唱されてきました。しかし、全てのADHDの方を説明できるものではなく、3つの障害が存在していないADHDの方もいると言われています。
実行機能障害(前頭前野の機能不全)
実行機能とは、物ごとを論理的に考えたり、順序立てて考えたり、状況を把握して行動に移す思考・判断力のこと。ADHDの方は、前頭前野におけるドパミンやノルアドレナリンの調節が不十分で、作業記憶や認知機能が障害があるとされています。すなわち目標達成のためには、計画、順序立て、切り替え、まとめるといった作業がが必要であるが、ADHDではそれらの実行機能の障害とあると言われています。
報酬系の機能障害(腹側線条体の機能不全)
報酬系とは 「意欲」、欲求を満たした時に「快」 「満足感」 の感情を生み出す脳部位で、こうした報酬獲得のために行動調整を行う回路。ADHDの方は、いわゆる「待つことが嫌い」な遅延報酬の嫌い、将来的に獲得できる報酬よりも、目先の報酬を優先してしまう傾向があると言われています。
時間調節の機能障害(小脳の機能不全)
近年、認知機能にも関与していることが示唆され、時間感覚・タイミングにも影響していると言われています。ADHDの方は、この時間感覚が乏しく、日常生活や言動の時のタイミングが不十分で、時間調整ができず順序立てができない傾向があると言われています。
・遺伝的影響・環境的影響における仮説
ADHD発症のリスク因子として、ドパミン神経系の機能不全が挙げられている。また、妊娠中の母親の喫煙によるニコチンへの胎内曝露がドパミン神経系のドパミントランスポーターの遺伝子多型との相互関係でADHDの発症リスクを高めるという報告もあります。他にも、胎内での鉛曝露、出生時の低酸素状態、食品添加物の合成保存料がADHDの症状を引き起こすという報告もあります。
ADHDの診断基準
国際的な精神疾患の診断基準であるDSM(アメリカ精神医学会APAによる診断基準)では、ADHDは自閉症スペクトラム障害などとともに「神経発達症・神経発達障害群」に分類されています。ADHDの診断には主にDSM-5が基準として用いられています。DSM-5では、以下のA~Eの項目をすべて満たすこととされています。
A.不注意か多動性・衝動性、または両方の症状が見られる
B.不注意、多動性・衝動性の症状は12歳以前から存在
C.症状は特定の場面だけでなく、家庭と学校など2つ以上の状況で見られる
D.症状が社会的、学業的、職業的な機能を明らかに支障している
E.症状は他の精神疾患によるものではない
成人期ADHDの診断プロセス
・アセスメントツール
CAARS
CAARSは、大人のADHDの症状を量的に評価する筆記形式の尺度である。大人のADHDの診断をする際の症状の把握、治療中の症状の変化を観察することを通じて治療効果の判定を行う場合にも有用である。自己記入式と観察者評価があり、CAARSの観察者は、心理士、医師、精神科医などが挙げられる。
CAADID
CAADIDは、成人に見られるADHD関連の症状を評価する目的で作成された検査。成人の ADHD を診断する際には、現在の症状だけでなく、子どもの頃に ADHD の症状があったかどうか確認する必要があるため、CAADID では成人期と小児期の両方における症状によって ADHD を診断できるように構成されている。今までは、診断基準が揃わない場合、特定不能ADHDなどと診断した方が良いとされていたが、CAADIDによって大人のADHDと診断され、治療に結びつく方が多くなると考えられる
ASRS
ASRSは、KesslerらによってWHOの尺度として開発されたもので、日本語を含む多くの言語で翻訳されており、無償で使用することができる。世界共通の診断基準 DSM-IV を基に、ADHD の診断のために開発され、全米での大規模な調査から検討がなされている。ADHD の的確な診断・スクリーニング・重症度評価に役立つものである。
このASRSのチェックリスト(パートA)では、セルフチェックをすることが可能です。頻繁、または、非常に頻繁の項目に4つ以上チェックが付いている場合、大人の ADHD に該当する症状をもっている可能性が高いと言われています。しかし、ADHDはここからがADHDだというはっきりとした境目はないので、軽度のADHDであるADHDグレーゾーンも存在することは確かです。
この診断は、正確な診断基準を用いていますが、医師に相談する際に症状を的確に伝えるためのものであり、診断結果を表すものではありません。医療機関を受診する際に、現在の症状をチェックしてお持ち頂くと、診察の参考になります。
詳しくはYOUTUBEで解説しているので、ご興味がございましたら、ぜひ覗いで見てください
ADHDの二次障害
ADHDは、同じ神経発達症群である知的障害、自閉症スペクトラム障害、発達性協調運動症、学習障害(限局性学習症)、チック症群などが合併し、その他では不安障害、気分障害、反抗挑戦性障害、素行障害などと合併することが多いです。
成人期ADHDは、二次障害や併存障害である抑うつや不安、不安を主訴に受診することも多くなってきています。また、それらの症候がどこまでが二次的、どこからが併存なのかを鑑別することは必ずしも容易ではなく併存障害を正確に診断するためには、幼少期かた丹念な包括的データの集積が重要になります。
また、注意をしなければならないこととして、周囲の方がADHDの特性を性格の問題と捉えたり、親の育て方や否定によって、ADHD症状が悪化したり、うつ病などの精神疾患に繋がることがあるということです。
ADHDの療法
ADHDの治療方法には、薬物療法と心理社会的治療があります。
薬物療法に関して、成人を含む6歳以上の年齢でADHDに対して保険適応が認められている薬剤は、①コンサータ、②ストラテラ、③インチュニブである。
コンサータ(メチルフェニデート)
ストラテラ(アトモキセチン)
インチュニブ(グアンファシン)
薬物療法は、特性をコントロールして生活や仕事への支障を軽減するための一助となるものである一方で、すべてを解決できるものではなく限界があります。
ADHD向けサプリメント
一方で、アメリカでADHD治療薬として利用されていると言われているサプリメントもあります。
▼L-チロシン
神経伝達物質の前駆物質であり、血漿中のノルアドレナリンやドパミンのレベルを増加させるが、気分に与える影響はほとんどないと言われている。成人におけるADHD(注意欠陥多動性障害)では、チロシン摂取により一時的に改善が見られる場合があります。チロシンには毒性がなく、有害事例の報告はない。1日に体重1kgあたり150mgを3か月間摂取しても、安全とされています。
▼L-フェニルアラニン
タンパク質構成アミノ酸で、牛乳、卵、肉などの食品中のたんぱく質に多く含まれている必須アミノ酸の1つ。L-フェニルアラニン は慢性疼痛やうつ病、あるいは月経前症候群による情緒不安定に有効な場合があるとされています。また、ADHD(注意欠陥多動性障害)の発症者の活力や注意力・集中力を増進させるという調査結果があります。
▼DMAE(ジメチルアミノエタノール)
ジメチルアミノエタノールはコリンの類縁体であり、神経伝達物質であるアセチルコリンの生化学的前駆体であります。認知機能や気分を向上させるとされる製品に使用されています。
ADHDの心理社会的療法
ADHDの治療方法には、薬物療法の他に心理社会的治療(非薬物治療)があります。ADHDに関するガイドラインでは実行スキルを高め、併存しやすい不安や抑うつに対処するために、環境調整とエビデンスに基づき構造化された認知行動療法やコーチングなどの心理社会的治療を導入することで、機能障害の改善を図ることが推奨されている。成人期ADHD者に対する心理社会的支援ニーズが高まるなか、体系的な支援プログラムを行う機関やサービスはわずかしかないのが現状ではあります。
環境調整(家族・学校・職場)
幼少期
幼少期は周囲を困惑させる内容が多いため、家族に対する支援が必須である
近年では、ペアレントトレーニングといった子育て支援の視点からもADHDに対する支援的アプローチが広がりを見せている。
児童期
学級の児童数や着席する位置など学習環境によって適応状態が左右されます。教師は、注目しなければならない黒板の周りに余計な刺激がないかなど、適切な学習環境を整えていくことが重要である
青年期
不登校など二次障害が前面に出でくる時期である。本人の主体性を重視し、支援の度合いを調整しながら、児童期よりは見守る体制を重視することが重要である
成人期
ケアレスミスなどが致命傷となり、仕事を続けられなくなることもあります。ADHDの方が働きやすい、失敗しにくい環境作りを周りの人がサポートすることが重要である
ソーシャルスキルトレーニング
ソーシャルスキルトレーニング(SST)は、適切な対人関係スキルを獲得していくことが期待されます。ある設定された場面のなかで、他者の行動を見て(モデリング)、実際に自分もやってみる(ロールプレイ)、そして、やってみたことがよかったかを評価してもらう(フィードバック)というのが、具体的な流れでである。
認知行動療法
認知行動療法(CBT)は、日本で唯一、保険診療で実施できる心理療法(医師の場合)である。対象者の非適応的な認知パターンを修正することを第一義とし、うつ病の治療に有益ですが、成人のADHDのある人へも適応される。先延ばしなどADHD特有の非不適応な思考パターンにアプローチする。
コーチング
コーチングは、本人の希望や目標を重視し、行動面をアプローチする。希望や目標を明らかにすること(目標設定)や目標に到達するためにどうやったら良いかプランを練ること(行動計画策定)を通じて、適切な行動を行い目標や希望の到達を支援します。
行動活性化療法
行動活性化療法のように行動理論を背景とする応用行動分析では、社会的に好ましい行動レパートリー増やしていくことを目標に、学校現場においては指導の入り口として、機能的アセスメントで分析を行います。その分析を基に、正の強化や負の弱化などの技法を用いて、好ましい行動を増やし、不適切な行動を減らしていきます。
マインドフルネス療法
マインドフルネス療法では、近年注目されているアプローチで、自分の状態を判断せず、「いま、この瞬間」にある自分をありのままに受け入れることを目指します。訓練では、自身の呼吸に注目したり、体の状態や感覚を意識したりします。マインドフルネスによって、不注意や多動・衝動性の症状が減少したという報告もあります。
心理教育
心理教育とは、障害に由来する諸症状に関する教育を提供することです。ADHDの場合、ADHD の原因としてどのようなことが考えられるか、どのような症状があるか、ADHDがあることによって生活にどのような影響を及ぼすかを説明します。心理教育は、支援を受ける上でやる気を高めるためにも重要です。
ADHD症状の対策
・自己理解を深める
ADHDの人は生きづらさを抱えているため、「自分は欠点があるダメな人間だ」と自己否定感が高くなり、無意識にストレスを抱えがちです。しかし、特性を正しく把握し、適応に対応することで、生活を改善することは可能だと言われています。一人では困難な場合、自己理解を深める上で、カウンセラーやコーチにサポートしていただくことは良いと思います。また本を用いてまずはADHDはどのような事なのか理解することも重要です。
私が読んだで学びになった本の一例は以下になります。ご興味がございましたら、ぜひ見てください。
▼医学的観点から見た発達障害についての解説本
▼発達障害の概念について理解できる本
・周りの理解を深める
ADHD当事者と同等に非ADHDの方も悩まれていることもあります。そのため、周りの人たちの理解度を確認しつつ、適切に自分の特性を伝えることは重要です。しかし家族や職場にADHDのことをどこまで伝えるかという判断は、かなり慎重に行う必要があります。伝え方の例としては下記にようになります。初めてまとまった内容を話すのは大変ですので、 自分の伝えたいこと、困っていることを紙に書いて忘れないようするといいでしょう。また専門家やカウンセラーを経由しても良いでしょう。
①ADHD特性
:できるだけ原体験を照らし合わせて説明する
②ADHD原因
:育てられ方や本人の努力不足ではなく、
脳の働き方に特徴があることを伝える
③すでに行っている自助努力
:特性がありながらも適応するために対策をしていることを伝える
④求める具体的配慮
:③を踏まえて、周りの理解度を確認しつつ、
カバーしきれないことをサポートして欲しいことを伝える
詳しくはYOUTUBEで解説しているので、ご興味がございましたら、ぜひ覗いで見てください
・情報コントロールをする
ADHDの原因は、脳の特性と言われていますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。情報に圧倒されてストレス抱えてしまわないように、情報を入れる量をコントロールすることは重要です。SNSや記事などをみる時間をコントロールしてみましょう。
①その情報をみてどのように感じるか注意を払ってみる
ADHDに関する情報を読んだり、聞いたり、見たりした後、あなたはどのように感じますか?ストレスを感じたり、不安になったり、悲しくなったり、無感覚になったりするのはよくあることです。もしあなたがそのように感じているのであれば、そのような感情にとらわれないように、SNSなどの消費を制限することから重要になります。自分がどのように感じているかに気づくことを書き出し、変化を起こすと良いかもしれません。
②1日にSNSなどを見る回数を制限する
1日にSNSなどを見る時間を選び(寝る前には見ないようにする)、見る時間を制限することは重要でしょう。役に立つ場合は、SNSなどを見る時間のアラームを設定する。そして、10分間タイマーをセットし、タイマーが鳴ったら見るのをやめます。また通知をオフにしましょう。携帯電話上の通知は、ストレスの多い感情をもたらすだけでなく、あなたがやっていることから気をそらし、あなたが本来やるべきことから遠ざけます。信頼できる情報源からのニュースだけを読むようにしましょう。SNSには多くの誤報があり、不安を煽る可能性があるので、注意しましょう。
③気晴らしを見つける
携帯電話を手に取るたびに、SNSなどをチェックしたい誘惑にさらされている場合は、代わりに別のアプリを選択します。瞑想アプリを開いたり, 写真を見たりしましょう。それが何であれ, それはあなたの気分を持ち上げていることを確認してください。また、あなたの携帯電話を置くと落ち着く活動をしましょう。散歩に行ったり、ストレッチをしたりしてみましょう。
特に瞑想・マインドフルネスはオススメです。私が瞑想を行う上で学びになった本の一例は以下になります。ご興味がございましたら、ぜひ見てください。
▼マインドフルネス瞑想入門本
▼ラディカルアクセプタンス(受け入れる技術法)入門本
・生活習慣を改善する
これまで、睡眠や運動といった生活習慣を改善することでADHD症状が緩和されるという研究結果が積み重ねられています。
ADHDの方は、深刻な睡眠障害との関連が指摘されています。睡眠を改善させる方法は人によって様々ですが、ADHD症状を持つ成人では、特に夜間に自分の興味のあること(ゲーム、ネット、仕事など)に没頭して夜更かしをしてしまったり、お酒を好むために睡眠の質が落ちていることが多いため、以下のことに気をつけると良いでしょう。
起きなければいけない時間から逆算して6時間半以上の睡眠時間を確保し て寝る時間を設定する
寝る前は電子機器を触らない
お酒を飲みすぎないよう努める
運動をすることによって、不注意症状や集中力低下が軽減されたり、不用意な言動を抑制するといった効果も期待できます。無理に毎日頑張ろうとはせずに、自分に合ったペース(頻度、時間など)で、運動をすることは重要でしょう。時間を取ることが難しい場合は、ストレッチや、ウォーキングから始めるのも良いでしょう。
私は、良い睡眠衛生を習得するために、睡眠をトラッキングしております。いつ眠り、いつ起きるか、それによって深い睡眠、浅い状態、覚醒状態などを可視化することができます。健康管理デバイスはいろいろありますが、コストパフォーマンスが高いのはXiaomiが出している「Mi Band」です。電池の持ちも良く、価格も他のスマートトラッカーに比べて安いです。私も愛用しております。
▼睡眠・健康管理バンド
・対策ツールを使う
対策ツールは様々なものがありますが、自分にとって合っている物を使うことが何より大切です。参考までに、3つほどご紹介します。
スケジュール、筆記用具、メモ、付箋紙を利用する
紙媒体に記録することで、学習を効率化したり、日程や時間の管理を行ったり、忘れ物を少なくしたりするために重要なツールです。まずは、自分に合った使いやすい物を選ぶのが重要です。また、気に入ったデザインを選ぶことでモチベーションに繋がることもあります。
やることリストを作成する
やることを忘れないためや期日に間に合わせるために、リスト化していることは重要です。リストをどのように管理し、どのタイミングでリストを作成し、どのタイミングで見返すか、リスト完了時はどのようにするかを事前に決めておくことが重要になります。
持ち物リストを作成する
毎日必ず持っていくものを把握しているか、忘れ物を少なくするために必要な物をリスト化しているかはとても重要です。毎日必要な物をひとまとめにしているか、いつ準備をすると良いか決めておくことも重要になります。
様々な対策について述べてきましたが、適応するためには一人では限界もあるために、あなたに寄り添い伴走してくれる人を見つけるが重要です。家族やカウンセラー、私たちのサービスもその一つと考えていております。
一人で悩まれている方がいましたらLINEで私にご相談いただければと思います。
オススメの本
最後に発達障害、ADHDを学ぶ上で私が読んだで学びになった本・論文の一例をまとめましたので、ご興味がございましたら、ぜひ見てください。
▼医学的観点から見た発達障害についての解説本
▼発達障害の概念について理解できる本
▼発達障害の子供がいる親・教師向けインプット本
▼発達障害当事者向けライフハック本
▼身近にADHDの方がいる家族・教師向けインプット本
▼ADHD当事者向けライフハック本
▼ADHDの方を支援したい人方向け(コーチング)
▼海外におけるADHD の就労支援について
▼成人のADHDの薬物療法
ここまで、ADHDについて述べてきましたが、ADHDの研究や対策はこれから進展していくでしょう。
私は、ADHDの認知を広げ、一人でも多くのADHDの人たちが少しでも生きやすい社会を実現するため、これからも発信をしていきたいと思います。
最後まで見てくださりありがとうございました。
私は、ADHD当事者の方が生きやすい環境を実現するために、YOUTUBEでADHDについての心理教育・ライフハック動画を発信しています。ご興味がございましたら、ぜひ覗いで見てください。
またもしかしたら、お子さんがADHDである、友人や周りのADHDの方を支援したいと思われている方向けもこのnoteを見てくださっているかもしれません。ADHDの方を支援したい方向けに動画も発信しているので、ご興味がございましたら、ぜひ覗いで見てください。
👆またLINEで有益な情報を発信しているので友達登録お願いします!
こちらで適切な支援を受けられる病大学の支援先などをご紹介しています!
改めまして、最後まで見てくださりありがとうございました。