モノを迎える時には、長く使えるか・コスパ・モノとして2回以上生きるか?の3つを基準にする。
ADHD_noteです。
今回は、モノを迎えるときの3つの基準について書きたいと思います。
”モノを迎える” とは、物を買ったり、もらったりすることを指します。
ADHDがあると、意図せずモノを壊してしまう、あるいは、壊れてしまうということが多い気がします。
(不注意で倒してしまったり、棚など高い所から落としてしまう。あるいは、使いすぎてモノ本来の寿命より早く壊れてしまう、というイメージです。)
また、長く使えるか・コスパ・モノとして2回以上生きるか?を、検討することは、ADHD特有の、モノが部屋の中にあふれてしまう、というようなことも多少は防ぐことができます。
1 出来るだけ長く使えるもの
2.のコスパとも関連しますが、
言い換えると、壊れにくく、繰り返し使えるモノです。
たとえば、細かいモノを保管するケース、花瓶など普段使う容器は、陶器やガラス製のものでなく、替わりにポリエチレン製やプラスチック製のものを使う。などです。
ADHDがあると、定型発達の人に比べて、 ”不注意で割ってしまう可能性" は高いと考えられるため、倒したり、落としたりしても、”そもそも割れないモノ”を取り入れるということです。
(これは、割れた破片を回収したりする時間の浪費・手間や、手や足を切ってしまうなどのケガの防止という側面もあります。)
出来るだけ長く使えるものには、弁当箱、水筒などがあります。
基本的に弁当箱や水筒はプラスチックや金属でできており、”毎日使ったとしても数年は使えるもの”を前提とした耐久性で作られています。
2 コスパ
特に、消耗品は”機能重視”で購入し、耐久消費財(家電や家具・自転車やバイク・クルマなど)は、”耐久性重視”で購入することです。
・消耗品
たとえば、消耗品として挙げられるのはコップや食器類です。
私は家で使っているグラスを100円ショップで買っています。
(もしくはスーパーで5個入1000円しない程度のものです。)
もしもこれを、一つ300円とか500円のモノを購入してしまえば、”飲料を飲む”、”食事を盛りつける”という、モノの性能自体は変わらないにもかかわらず、欠けたり、割れてしまうリスク(買い替える回数)はほぼ変わらないため、出費が大きく変わってくることになります。
1.で書いた ”出来るだけ長く使えるもの” とも関連しますが、弁当箱や水筒がそうです。
私が以前事務職で勤めていた一時期、自分で弁当を作って職場に持って行っていたことがあります。
(弁当箱は、ドンキホーテで1000円程度だったと思います。2段式で横長のいわゆる「THE・男の弁当箱」というようなものでした。)
”自分で作っていた” と言っても大したものではなく、冷凍食品を詰めただけのものです。
ご飯は炊いておくか、冷凍のピラフやチャーハンをレンチンして詰め、おかずは、今は冷食でも和食・洋食・イタリアンなど素晴らしいものが多数ありますので、それをレンチンして詰めるか、自然解凍可能なものであれば、そのまま詰めるだけです。(時間にして10分かかりません。)
私は、食べる量がそこそこ多い方ですが、2段式の弁当箱であれば十分に足りていました。
ちなみに水筒ですが、私は2年前に購入したものを今でも毎日使っています。これは以前、 水筒の”魔力”。という記事に書いた通りです。
・耐久消費財
耐久消費財は、家電や家具、自転車やバイク・クルマなどです。
たとえば自転車で言うと、私は20代半ばのころ、変速機付きでいわゆるスポーツタイプの国産の電動自転車(十数万円)を購入したことがあります。
当時、買い物や職場への通勤でかなり活用しました。
月の半分程度は家から12キロ程度離れた職場までの通勤で使い、休日はサイクリングに出かけたりという用途で使い、(スピードメーターをつけていましたが)年間5000km程度は走ったと記憶しています。
たしかに、自転車を十数万円で購入するというのはどうか・・・という意見もあるかも知れませんが、その後少なくとも5年以上現役で使用し、(今も多少メンテナンスすれば乗ることができます)、いろいろなところに行けましたし、自分としては、『かなり活用できたし、買ってよかったな。』と思っています。
コスパで考えた場合、仮に車両が10万円だとしても5000km走れば、1kmの移動換算で20円。その後5年以上日常で使い続けたことを考えれば、十分に”安い買い物”であったと思っています。
3 モノとして2回以上生きるか?
少し回りくどい表現になってしまいましたが、、、
最初は ”本来の用途として” 購入し、
その役割が終わったとき、
再度、別の用途として使えるモノか?ということです。
たとえば下着のシャツです。
シャツの場合、まず、着るものとして購入します。
その後、古くなって傷んできたら、掃除の際の雑巾などとして使うというイメージです。
特に材質が綿のモノであれば、水分の吸収に優れるため、調理後のフライパン、電子レンジ内部などの油汚れのふき取り、フローリングのほこり取りや拭き上げ、窓やサッシ・棚の隙間などのほこり取り、クルマやバイクなどの洗車時の拭き上げや、給油時の吹きこぼれのウエスとしても使用できます。
たとえば、飲み終えたペットボトル飲料の容器も、毎回ゴミとして捨てることはせず、100円ショップのグッズをボトルのキャップ部分に取り付けることで、ジョウロや植木の水やり、窓のサッシの清掃のためのブラシにして使ってから捨てることもできます。
そういう意味で、最近では”本来の目的以外に使えるモノ”という考え方も増えてきている気がします。
ADHDがある場合、購入後のモノのことをあまり考えずに物を買ったり、もらったりしてしまうということもあると思います。
”モノを迎える時”には、この3つを考えてみるだけでも、モノを減らしたり、コスパ良く、モノを長く使うことができると思います。
参考にしていただけたらと思います。
・・・余談ですが、私は街中で配られているティッシュペーパーは、ほぼ必ずと言っていいほどもらうことにしています。
飲食店(とくにファストフード店やコンビニなど)や外出先で飲み物などをこぼしてしまったり、汚れが服についてしまった際に取り除くときなど、案外手軽に拭くものが手元にないということが多いためです。
ポケットティッシュは、さまざまな用途に使えるためで、モノをこぼしたりすることが多い私は、常にカバンの中に入れておくことにしています。