『ヤッさん』
原宏一さんの作品。「ホームレスのグルメ帳」「ラブミー蕎麦」「籠城レストラン」「築地の乱」「松の木コテージ」「ターレの行方」といった話が収録されている。
ホームレスのヤッさんは食の知識で飲食店と築地市場を橋渡しするキーパーソンである。ホームレスのタカオはある日、ヤッさんと出会い人生が変わっていく。
個人的に「ターレの行方」が一番好きな話だ。最後は芸能人に対してきちんとやり返すことができたので、嬉しかった。
ヤッさんの移動手段はランニングというのが、とても好感を持った。
ヤッさんの過去を知って、飲食店の経営というのは難しいものだと感じた。あらゆる方面の対策をしないといけないと考えると、成功している飲食店の経営者はすごいと思った。
タカオが記者に対してぺらぺら喋ったことに対して、ヤッさんは許してくれた。そんなヤッさんの器の大きさがかっこいいと思った。
印象に残っている文