『化石少女』

麻耶雄嵩さんの作品。

京都の名門学校ペルム学園において、廃部寸前の古生物部部長の神舞まりあと桑原彰が事件を解決していく物語。校内で起きた事件の犯人を生徒会メンバーであると決めつけて、まりあは推理していく。それに対してまりあの推理の穴を見つけて、ツッコむのが彰の役目である。

最終的に麻耶さんらしい終わり方だった。このような終わり方をするのは個人的に好きである。まりあの古生物を使った比喩がとても面白かった。

印象に残っている文

「あ、イクチオステガ似のイケメンが窓の外に!」

「どうしたの? ランフォリンクスが魚を取り損ねた様な顔をして」

「で、マーシュがブロントサウルスと命名した化石は、アパトサウルスの胴体にカマラサウルスの頭が乗っかったキメラだったことが、あとで判明したのよ」

嵐電は、京都の町中で餃子の有名チェーン店の一号店がある四条大宮から美空ひばり座があった嵐山までを、主に結んでいる鉄道だ。

「え、俺が一人でするんですか?」「だって、私もうお酒を飲んじゃったから」「なんですかその、車の運転を頼むような台詞は。それにノンアルコールビールなんだからアルコールは入っていないんでしょ」

濡れた髪のせいか、いつもより色気を発散している気がする。といっても初期値が弁天山並みに低いので、ゲームボーイの画像がゲームボーイ・ポケットになった程度だが。

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