小野寺史宜さんの作品。
小野寺さんの作品を読むのは、初めてである。
万年補欠のサッカー部員の大地が主人公である。大地の母はすでに亡くなり、伯母の絹子と一緒に暮らしている。ときには家族との関係に悩み、部員の恋愛相談に乗り、他の人のために動く。
伯母さんに自分はレギュラーだと嘘をつく大地の行動に同情した。なかなか自分が補欠だと家族に言いづらい。
大地のような部員が一人でもいると、チームは円滑に機能する。サッカーの上手い下手は関係なく、大地はチームに必要な選手だと思う。
後半に逆転するのではなく、後半残り少しのところで物語が終わるところがとても良いと思った。
印象に残っている文