『スーパー女優A子の叫び』

越智月子さんの作品。越智さんの作品は初めて読む。

清宮朝子という伝説の女優が姿を消して50年。朝子のドキュメンタリー番組を制作することになり、姪の祥子は複雑な気分になる。


はなやと話していると心が和みそうだと感じた。

女優のプライベートの姿はどのような感じなのか、気になった。

リバティ・メイスンの話がとても興味深かった。

母親に冷たく当たられた祥子の記憶は、ずっと残ったままだろうと感じた。


印象に残っている文

「いっせいにフラッシュの光を浴びたとき思ったわけ。ああ、あたしが求めていたのはこれだったんだって。スポットライト浴びるとやみつきになるっていうけど、あれほんとね。って言ってもさ、ママにはわかんないだろうけど」

「前略 いいかい? 女ってのは別れた男のことをあれこれ蒸し返されるのを嫌がるもんなんだ。後略」

いつもより化粧がだいぶ濃い。でも、これはあの男のための化粧ではない。自分のため、惨めな独り身の女に見られないための武装だ。

「前略 ファンっていうのはものすごくありがたいものだけど、同時にものすごく残酷なものでもあるの。ファンはね、誰よりも憧れのスタアの成功を望んでいるけど、同じくらい不幸も望んでいる。不幸になればなるほど、その輝きは絶対的なものになるの。後略」


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