『春とび娘』 佐平荘具 2024年4月6日 13:00 原宏一さんの作品。ヤッさんシリーズの第4作目である。「夫婦の触れ太鼓」「ニューウェイブの調べ」「春とび娘」の三つの話が収録されている。タカオが暴走し始めて、良くないときのタカオが出ていると感じた。フリートを食べてみたいと思った。礼音に名義を貸したのは、とても意外な人物だった。里菜にとってオモニやヤッさんと出会えたのは、今までの頑張りに神様が微笑んでくれたからだと感じた。印象に残っている文蕎麦という植物は、めっぽう雨に弱い。強い雨で倒伏して水に浸かってしまうと、生育が悪くなるばかりか病気にも罹りやすくなる。「あんたの現実は、タカオの奥さんなの。タカオが馬鹿なことをやってると思うんなら、その馬鹿をなんとかできるのは、あんたしかいないの。だからいいこと、胸がときめく男を心の支えにして、目の前に立ちはだかってる現実をどうにかする。いまのあんたにできることは、それしかないの」「グルメガイド本かて商売や。いっつもおんなじ店ばっかり載せとったら本が売れへんやろ? せやから毎年、ちょいと目新しくて話題になりそうな店に、一つだの二つだの星をつけてやるんやな。もし星つけて失敗した思たら翌年降格させたらええいう前提で、新鮮さを演出して新しいもの好きにアピールしとるわけや。けど、そこに目えつけて、星ウケする店づくりをする輩がおるんやなあ」「プラットフォームフードっていうのは、イギリスの歴史学者が提唱した料理の概念なんだよね。食べる人の好みに応じて、どんな食材や調味料にも自由自在に適応できる料理のことをそう名付けたわけ」魚のプロは、脂が少ないことを薄いと言う。「馬鹿野郎! 何が伝統だ! いいか香津子、世の中ってのは、伝統を受け継いだだけで生きてけるほど甘かねえんだ。伝統ってのは塗り替えていくもんだ。」パンガシウスは東南アジアや欧米では人気の白身魚で、日本でもスーパーの総菜や海苔弁当の白身フライに使われている。淡白で癖のない味だから、オモニも魚のチヂミ、ジョンに使っているが、そもそもがナマズの一種だからか、日本では大半の店が白身魚と表示している。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #原宏一 #ヤッさん #春とび娘