『うちの父が運転をやめません』
垣谷美雨さんの作品。
50代の雅志が主人公である。田舎にいる雅志の父が、最近自動車を傷つけるようになっていた。父はまだ運転できると強がるが、雅志としては運転をやめさせたい。雅志は田舎に帰って、移動販売車の仕事をすることに決める。
運転免許を返納させるということは、とても難しいことだと感じた。老人扱いをしないでくれというように、本人の自尊心を傷つけることになりかねない。また、過疎地域で免許を返納したら、どうやって買い物をするのかという問題がある。息子が帰ってきて運転するのが良いが、息子の妻の理解が得られるかどうかもわからない。
50代になって移動販売車の仕事をすることに決めた雅志は本当にすごいと思った。おばさんたちの愛想と本心は別物だということがなるほどと感じた。
息吹くんにとっては、都会よりも郊外のほうが合っていたのかなと思った。
印象に残っている文
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