『ファイヤーボール』
原宏一さんの作品。
ひょんなことから町内会の祭りの企画運営を行うことになった咲元。
直径3メートルの火の玉を転がすという奇抜なアイデアを出すと、それが採用されてしまう。
さまざまな人に協力してもらい、本番を迎える。
万が一事故になってしまったら、SNSなどで炎上してしまうと感じた。山車に轢かれて亡くなったという事件もあったので、安全面の確保は重要だと感じた。
祭りの運営を通して、咲元の家族がだんだんまとまっていくのが嬉しかった。
咲元が今後、全国の町内会をどのようにコンサルティングしていくのかが楽しみである。
印象に残っている文
うっかり感情的な議論に飛び込むと痛手を負う確率が高い。そこで、こういうときは、あえて意表を突いた意見をポンと投げ、場の空気をひょいと変えてしまう。その上で、改めて議論の矛先をこっちに引き寄せる。
『イギリス人は歩きながら考える。フランス人は考えた後で走りだす。スペイン人は走ってしまった後で考える』
「会社というところは、一度見限った人間には、まず再チャレンジなど許さん。会社が許さなければ、きみが信頼しているつもりの人間だって手のひら返しだ」