『レベル7』
宮部みゆきさんの作品。
「レベル7まで行ったら戻れない」というメッセージを残して行方不明になった女子高生。
目覚めたら記憶を失ってしまった男女2人。
一見関連のなさそうなものが、徐々に絡み合っていく・・・。
665ページあるにもかかわらず、ページをめくる手が止まらなかった。
さすが宮部みゆきさんである。
印象に残った文。
右利きの男が女と寝ようというときに、女を自分の右側に寝かせるはずがないよ。
どんな職業でも、それに携わる人間にはピンからキリまであるが、元手の要らない職業は、そのピンからキリまでの幅が恐ろしく広い。
「そもそも、電話という機械は身勝手の象徴なのです。こちらの都合で、相手の生活に割り込んでいくのですから」
「三十四歳になって三十七歳当時の母親の浮気を知ると、缶ビールが飲みたくなるの」
「そりゃ、コマーシャルに使えそうな台詞だ」
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