『神様のケーキを頬張るまで』

彩瀬まるさんの作品。

泥雪
七番目の神様
龍を見送る
光る背中
塔は崩れ、食事は止まず

七番目の神様が一番好きだ。好きな映画などを聞かれて、自分の好みの映画を言った後に「ああ、知ってる」と言われるまでのちょっとした緊張感、言われたときの安心感。そんな日常生活でも起こるような心理が描写されていて、とても面白かった。
自分の趣味がプロレスだということを隠さずに男性に伝えた「光る背中」の主人公の行動がとてもかっこいいと思った。



客からの打ち明け話には、私は基本的に「だいじょうぶだ、そこまで思いつめなくていい」というスタンスで言葉を返すようにしている。
泥雪
男のしゃべり方にはブレーキとアクセルの使い分けに迷っているようなたどたどしさがあった。
泥雪
「橋場さん、もしかして、メンインブラックとか好き?」
七番目の神様
「なんで女の子はみんな、食べ物と、旅行と、職場の変わった人の話が好きなんだろうね」
光る背中
「忘れるのも、忘れられるのも、悪いことばかりじゃないと思う。」
塔は崩れ、食事は止まず

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