『まずはこれ食べて』
原田ひ香さんの作品。
学生時代の友人同士で立ち上げたベンチャー企業「ぐらんま」で働く人々と、家政婦として働くことになった筧さんの物語。
筧さんの作った牛挽肉のハンバーガーと鯛飯がとても美味しそうで、ぜひ食べてみたいと思った。
筧さんのかける言葉の一つ一つが温かく、困ったときに相談をしたいと感じた。
筧さんは過去にこんなことがあったのかと思った。
個人的に、伊丹が一番好きな登場人物だった。
印象に残っている文
新しいクラスに集まった時に、なんとなく席の前後や、隣の人と、前から知り合いのように話しているけれど、皆、それができるのが不思議でたまらなかった。
自分が正しいと思っている人間はどうしてこんなに偉そうなのだろう。普通からそれることをどうしてこんなに恐れているのだろう。
「カレーうどんの極意、知ってる?」
中略「一さじの砂糖だよ。それを加えることで、味に丸みが出る」
「あんたは鯛だ。頭からしっぽまで、何をしても食べられる鯛だ。たぶん、どこに行っても成功するし、どこの会社でもやっていける」