原田マハさんの作品。
旅番組のタレントとして活躍する丘えりか、通称おかえり。
ある日出演する旅番組が不本意な理由で打ち切られてしまう。
落ち込むおかえりだったが、ある日ALSの患者から旅の代行の依頼を頼まれる。
私が旅の代行を人に頼まれたら、どの観光地に行って、どの角度から撮影して、どのような言葉で現地の様子を表現していくのだろうか。私が知り合いに旅の代行を頼んでみるのも、面白いかもしれない。「あの人だったらこんな風に伝えてくれるだろうな」といったことを想像するのが面白い。作中に出てきたALSの女性のように、旅に行きたくても行けない人が世の中にはいると思う。そのような人々にとって、旅屋はとても需要のある仕事だと思う。
印象に残っている文