『あなたのゼイ肉、落とします』
垣谷美雨さんの作品。
かつて美人ともてはやされていた園田乃梨子、姉妹に劣等感を感じている錦小路小菊、記憶喪失になった吉田知也、母親が仕事でなかなか家に帰ってこれない前田悠太。彼らのもとに大庭小萬里が来て、それぞれの人生が変わっていく。
痩せたいと思っているすべての人に読んでもらいたい本である。小萬里のような人にパーソナルトレーニングをしてもらいたい。小萬里の普段の食生活に密着してみたいと思った。
印象に残っている文
自分が太ったことをきっかけに、周りの人間がどんどん変わっていく気がしてならない。思い過ごしなのだろうか。
しかし、継続することほど難しいことはない。楽しいことや好きなことでなければ、モチベーションを保つことができない。
同性と対面するときは、誰しも劣等感を持った部分をつい見てしまうと聞いたことがある。
↑ 今まで知らなかった。
だが、何でもかんでも難しく考えすぎていたのかもしれない。もっと自分の健康や気持ちを優先しても良かったのだ。
「反対とか賛成とか、そんなのどうだっていいんですよ。親に話すのは単に礼儀からなんです。きっちり説明したら、あとは自分の思った通りにすればいいんです」
「空腹のときが、最も味がわかるんですよ。お腹がいっぱいのときは、味を感じにくくなっているんです」
↑ 食事の一口目はなんでも美味しく感じてしまう。
「親というものは、子供が生き生きと楽しく暮らしているのを見るのが、いちばん幸せなんです。もしもあなたの親御さんがそういう人でないなら、今後も距離を置いてつき合った方がいいでしょう」
「必要な栄養素が足りていないから、もっと栄養を取り入れろと脳が指令を出しているのです。ですが、あなたたちの食事は炭水化物と糖分と油脂分ですから、いくら食べても脳が満腹を感知しないのです。悪循環です」
↑ これについては、初めて知った。