『女神めし 佳代のキッチン2』

原宏一さんの作品。『佳代のキッチン』シリーズ2作目である。

松江のおばちゃんから日本各地に支店を開いてほしいと頼まれ、佳代は再びキッチンカーを走らせる。


関名物のうす焼きを食べてみたいと思った。

松江のばあちゃんが亡くなってしまったのは悲しかった。病気であることを一切佳代に明かさなかったところが、松江のばあちゃんらしいと感じた。

行った土地の水で料理を作るという佳代のこだわりが、とても良いと思った。

「女神めし」が一番好きな話である。


印象に残っている文

“料理には、その土地の湧き水を使う”
土地の水で作ると、土地の風土に根ざした、土地の人たちの口に合う料理になると信じているからだ。

「だれかのために料理を作る仕事って、素晴らしいですよね。だって、私はその人の命を支える仕事をしてるんだ、っていう気持ちになるじゃないですか。だから佳代さんには、お礼を言いたいんです。佳代さんと一緒に料理の仕事に打ち込むことで、私は私を取り戻せたから」

基本は鶏も豚も牛も同じで、肉の中心温度を六十五℃以上にしてはならない。肉は六十五℃以上になるとタンパク質が固まりはじめ、縮んで硬くなる。肉汁も流れ出てしまう。


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