はじめて○○した話

#書いてつながろう

みんなで「書く」ことでつながったり、楽しい習慣になったらいいな。

そんな企画に賛同したメンバーで、毎週テーマに沿って投稿しています。
参加したい方がいましたらコメント欄にてご連絡ください。

今週のテーマは「 #はじめて ○○した話」です。

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専業主婦で幼稚園ママだった私は最近、フルタイム勤務の保育園ママになった。

幼稚園は家の近くで、歩いて送って歩いて迎えに行っていた。朝は9時半、お迎えは2時。ほとんどの園児はみんな2時にママが来るので、『お迎え』は毎日定例で予定されている集団的なイベントだった。

一方、保育園は送りも迎えもそれぞれバラバラで、一人一人違う時間、毎日決まった時間ですらない場合も多々ある。だからこそ『お迎え』は、子供にとって期待と不安を抱えながらも目の前の遊びに夢中になっているフリをして待つ、一大イベントなのだ。

ワーママ(働いているお母さん)談として、私が憧れていた情景の一つが、保育園のお迎えシーン。

遊びに熱中している子供。「○○くんのお母さん、来たよ~!」と先生の声。顔を上げた子供は目をキラキラと輝かせて立ち上がり、「ママ~!」と言って母親に走り寄って、全力で抱きついてくる。そんな光景を私も見るのだと楽しみにしていた。

しかし現実は、甘くはなかった。

お迎えシーン、我が息子の場合。「○○くんのお母さん、来たよ~!」とお友達の声。ぬり絵に夢中で気づかない息子。園内に入り、記帳する。まだ気づかない息子。名前を呼ぶ。気づかない。もう一度呼ぶ。気づかない。見かねた先生が、息子に声をかける。はっと顔を上げてやっと私に気づく。なんだ、お母さんじゃん。とか言いながら照れ笑いしている。色鉛筆を置き、立ち上がり、満開の笑顔で走り出す。夢に見た感動のお迎えシーンか?と、私は腰を落として両手を広げる。食べちゃいたいほど可愛い笑顔で向かってくる息子。そして…

ぐはっ…!

みぞおちが痛い。飛び込んで来たのは、飛び蹴りだった。たっぷりつけた助走、無防備な私。息子にとっては会心の一撃。うずくまる母親の様子に満足げなニヤニヤ顔。

やんちゃ坊主は母親の夢を壊して越えては、笑わせてくれる。初めて息子と感動の再会をした話。

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来週のテーマは「 #旅先での出会い



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